しかし、どうしてこけしとマトリョーシカの組み合わせなのか。このふたつの人形には繋がりがあったのです。こけしが広まったのは江戸時代の末期。それに対し、マトリョ―シカの歴史は浅く、1890年代に日本を訪れたロシア人が箱根の七福神の入れ子人形を持ち帰ったことからはじまったと言われています。そのこけしをモチーフにロシア独自のデザインや色調でつくられたものがマトリョ―シカとなったそうです。
店内は、マトリョ―シカゾーンとこけしゾーンに分かれています。ひとつひとつ丁寧に作られたこけしは、ほとんどが一点もの。何体かあるものも表情の違いを楽しめます。
伝統的な絵柄のマトリョーシカの中には「ん?これはなんだろう。」と次の展開が気になるお人形がたくさんあります。入れ子人形タイプだけではなく、ひとつ開けるとそれにちなんだお仲間の人形が出てきたり…。何体も触っていると、すっかり人形の虜になってしまいます。
これからの時期はサンタクロースのお人形も増えるそう。コケ―シカには、職人さんが作った高価なものから気軽に楽しめるお店のオリジナル商品までバリエーションが豊富です。お正月には七福神もいいですね。
『マトリョ―シカ』の語源は、ラテン語で母を意味する“mater”という言葉に由来しています。ロシアでは、マトリョーシカは安産・子宝のお守りとしても人気があるそうです。その形状の通り「子孫繁栄」「繋がり」を意味する縁起物。
コケーシカには、ウェディングドレス&タキシード姿のウェディングネバリャーシカ(起き上がりこぼし)、夫婦リョーシカなどお祝いにぴったりなお人形もあります。丸みを帯びていて木のぬくもりを感じるマトリョーシカは、子どものおもちゃにもなるので、長く喜んでもらえます。
コケ―シカでは、震災をきっかけにこけしの産地である東北を応援する 雑誌『こけし時代』を創刊。 独特の雰囲気を醸すこの雑誌をパラパラとめくってみると、意外にもこけしの専門誌ではなく 、東北の温泉地や郷愁漂うスポットを紹介する旅雑誌。扱っている紙の質感や写真のクオリティが高く、ブックシェルフに飾ったり、のんびり行きたい旅本として持っておきたいような雑誌です。
コケーシカは江ノ島電鉄長谷駅と由比ヶ浜駅の間に位置します。長谷の名所・長谷寺や高徳院からも徒歩で10分程度です。長谷観光の際にぶらりと散策しながらお店を覗きに行くのがオススメです。実際に足を運んでみて、店員さんへ気になったお人形について尋ねてみてください。素敵なエピソードを教えてくれます!ディスプレイからラッピングの包装紙へまでもこだわる“こけし魂”と“乙女の世界感”をご堪能ください。
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(2025/1/20更新)
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