写真:盛 千夏
地図を見るマイユ(MAILLE)は、1747年創業のディジョン・マスタードの老舗です。
マスタードの原料の一つでもあるヴィネガーの製造・販売から始まったマイユは、ヨーロッパの王侯貴族に愛され現代に至ります。
そんな250年以上の歴史を誇るマイユの本店は、ワインでも有名なブルゴーニュ地方のディジョンではなくパリ。
マドレーヌ寺院で有名なマドレーヌ広場に面した高級感あふれる店舗には、美味しいマスタードを求めて世界各国から観光客が訪れます。
写真:盛 千夏
地図を見るパリ市内のスーパーマーケットでマイユの瓶入りマスタードを見かけた方はたくさんいると思います。ではなぜわざわざマイユ・パリ本店でマスタードを購入すべきなのでしょう?
それは、注文ごとにポンプから専用の可愛い陶器のポットに注がれる「フレッシュ・マスタード」があるから。世界中どこでもオーソドックスなマイユのマスタードは手に入りますが、出来立てのマスタードが購入できるのは、パリ・ディジョン・ロンドン・ニューヨークの専門ブティックのみです。
定番は白ワイン、シャブリ、粒入り(シャルドネ)の3種類ですが期間限定品もあり、すべて味見ができるのでお気に入りのマスタードをGETしてください!
写真:盛 千夏
地図を見る筆者の一押しはシャブリと黒トリュフのマスタード(Moutarde au Chablis Et Brisures de Truffe Noire)。
春と夏、そして秋と冬に捕れるペリゴール産の最高級黒トリュフを贅沢に用いたフレッシュマスタードは売り切れ御免の限定品です。
専用のポットにポンプからマスタードが注がれるだけで、トリュフの良い香りがふわっと漂います。
マイユ・パリ本店でも一番高い価格設定ですが、マスタード=辛いだけといった常識を覆す味。店内で味見をすればそのまろやかな味わいと香りにノックアウト間違いなしです。
そのままパンにつけても美味しいですが、料理に少し加えるだけでいつもの一品がプロの味に変身。まさにマスタードの王様です。
写真:盛 千夏
地図を見る前述のとおり、マイユは元々はマスタードの原材料として欠かせないヴィネガーを製造していたことから、現在でもヴィネガーを扱っています。
フレッシュマスタードは普通のお土産には少し高価ですが、珍しいフレーバーのヴィネガーや小瓶に入ったマスタードはいかがでしょう?
店内には英語のレシピがおいてありますので、一緒に渡せば使い方にも困りません。
またパリジャンやパリジェンヌにとっては子供の頃から慣れ親しんだ味コルニション(キュウリのピクルス)もおススメ。筆者のパリ生まれの夫も大好物で、アメリカンな柔らかくほんのり甘いピクルスとは違い、シャキシャキした小さなキュウリの歯ごたえとキリッとした酸味が特徴です。
1. コルクの蓋の日付は賞味期限?
フレッシュマスタードを購入すると、店員さんがさっと専用ポットのコルクの蓋に日付を入れてくれます。
実は記入された日付は購入日でも賞味期限でもなく、ポンプからポットにマスタードを詰めた日付から6か月後。
詰めたての新鮮なマスタードも美味しいのですが、冷蔵庫で熟成された半年後のまろやかさも味わってという意味なんです。ということで賞味期限は半年以上ありますので、安心してお持ち帰り下さい。
2. フレッシュマスタードのポットは捨てないで!
フレッシュマスタードのポットはなんとリサイクル可能。パリ再訪時にはマイユ・パリ本店に容器を持ち込んで新たに好きなマスタードを詰めてもらいましょう。ポットを購入しなくていい分お得ですし、パリ通な感じで素敵です。
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この記事を書いたナビゲーター
盛 千夏
スペイン生活20年目に突入した、ちゃきちゃきの江戸っ子。スペイン歴の始まりは、アイルランド留学中にバケーションで訪れたアンダルシア地方。その後スペインの友人に誘われ、「火祭り」、「パエリア」、「トマト…
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