写真:bow
地図を見る和歌山電鐵貴志川線と言えば、「たま駅長」で日本一有名になったローカル線。もともとは南海電鉄貴志川線として走っていた電車だったのですが、赤字を理由に廃線の危機に。しかし存続を求める住民運動により、岡山県を中心に公共交通網を敷く両備グループの岡山電気軌道の子会社となり存続が決定!それに伴い、会社名を和歌山電鐵と改め、2006年に新たなスタートを切ったのです。
そんな和歌山電鐵にはちょっとユニークな電車が走っています。それは『いちご電車』と『たま電車』、そして今回ご紹介する『おもでん』こと『おもちゃ電車』です。
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地図を見る2006年、和歌山電鐵として運行されるようになってからも、走っていた電車は以前から使われていた南海電鉄の車両でした。そんな中、車両のリニューアルが図られた『いちご電車』に引き続きリニューアル車両の第2弾として登場したのが『おもでん』こと『おもちゃ電車』。
走り始めて45年を迎えようとしている電車とは思えない程に内外装ともリフレッシュ!外観は目を引く真っ赤なボディー、内装は座席だけでもたくさん種類があり、車内には他にもいろいろ仕掛けのある楽しげな仕様になっています。
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地図を見るユニークな内装の中でも特筆すべきものが「カプセルトイ」の自販機が置いてあること。つまり、電車の中で「ガチャガチャ」ができるんです!当然世界的に見ても今までなかった電車!実際に見るとなんともシュールな絵柄ではありますが、遊び心溢れる『おもでん』の真骨頂と言ってもいいでしょう。
並んでいるカプセルトイは普通にどこにでもあるものばかりですが、おもでんグッズの自販機もありますので乗車記念に一回ガシャってみてはどうでしょうか!?
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地図を見るさて、少し話は横にそれますが、車両のリニューアルに関してはやはりお金がかかるもの。この『おもでん』も車両のリニューアルにはスポンサーの協力がありました。
そのスポンサー会社は実はガンダムのプラモデルを中心に業績を伸ばしていた会社。現在は既に倒産してしまったのですが、当初はこの『おもでん』は『ガンダム電車』として走る予定だったのだとか・・・。どおりでこの真っ赤なボディ、”シャア専用電車”にでもなる予定だったのでしょうか?(笑)
ちなみに車両中央にあるおもちゃのディスプレイコーナーにはスポンサーの取り扱い商品がズラリと並んでいたようですが、今は色々なおもちゃがディスプレイされています。
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地図を見る『おもでん』以外にも『いちご電車』、『たま電車』と遊び心に溢れた内外装の電車が揃っている和歌山電鐵。観光客にとっては楽しくて有難い存在ではありますが、こんな電車が毎日普通に走っていて、沿線住民の足となっているということが和歌山電鐵の凄いところかと思います。
「たま駅長」ばかりが見所ではない、日本一有名なローカル線は電車自体も楽しめるのです!ユニークな電車に乗って「たま駅長」に会いに行ってはどうでしょうか?
和歌山電鐵に乗るには、まずは起点となる和歌山電鐵の和歌山駅を目指しましょう。和歌山駅はJR和歌山駅に隣接しています。車で行く方でも和歌山駅前には駐車場がありますので問題ありません。ただ、終点の貴志駅には駐車場がありません。「たま駅長」見たさに車で貴志駅を訪れる観光客もいるようですが、「たま駅長」は鉄道利用客を増やす為に任命された”招き猫”。ちゃんと電車で会いに行ってあげましょうね。
この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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