美しすぎる装飾や細工に感動!スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿

| スペイン

| 旅の専門家がお届けする観光情報

美しすぎる装飾や細工に感動!スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿

美しすぎる装飾や細工に感動!スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿

更新日:2015/10/21 10:49

高橋 樂のプロフィール写真 高橋 樂 旅行ブロガー

イスラム建築の最高傑作と言われるアルハンブラ宮殿。中でも最も美しいのは、最後のイスラム王朝、ナスル朝の宮殿(Palacios Nazaries)です。レコンキスタ終結で、無血開城させた異教のカトリック両王も、敵の居城ながらその類稀なる美しさに感嘆し、破壊しなかったのは有名な話です。
今回は、宮殿を埋め尽くす、圧巻の壮麗精緻な“装飾”、イスラム独特の数々の細工について迫ってみたいと思います。

壁は精緻な漆喰細工!“神のみぞ勝利者なり”の文字装飾に注目!

壁は精緻な漆喰細工!“神のみぞ勝利者なり”の文字装飾に注目!

写真:高橋 樂

地図を見る

ナスル宮殿の壁の大部分は、クリーム色の精緻な植物の幾何学文様(アラベスク文様)の漆喰細工で埋め尽くされています。漆喰細工は木型で取られるため、壊れても修理しやすいという実用性に優れた特徴を持っています。

見所は、壁の至る所に意匠化されたマグレブ文字のカリグラフィー装飾があることです。中でも、“神のみぞ勝利者なり”という文字は、窓枠や扉枠に繰り返し使われています。
写真の、「メスアールの間(Mexuar)」の奥の礼拝堂(Mosque)の透かし窓の真下にも、この文字が見てとれます。

イスラム教は偶像崇拝禁止のため、イスラム装飾では人物や動物のモチーフが用いられることはほとんどなく、このような文字やアラベスク文様が多く用いられているのだそうです。

天井は壮麗豪華な寄木細工

天井は壮麗豪華な寄木細工

写真:高橋 樂

地図を見る

宮殿の多くの天井や扉には、様々な寄木細工が施されています。
写真の「黄金の間(Cuarto Dorado)」の天井は、レバノン杉等、珍しい木材を用い、金箔が施された壮麗豪華なものとなっています。客人の控え室として使われていました。他には、まるで夜空に満点の星が瞬いているような「大使の間(Salón de Comares)」の天井も見事ですよ。

グラナダ名産土産・寄木細工「タラセア」とお勧め専門店

グラナダ名産土産・寄木細工「タラセア」とお勧め専門店

写真:高橋 樂

地図を見る

宮殿に見られる寄木細工は、現在のグラナダ土産として有名な、寄木細工「タラセア(Taracea)」とも深い関連があります。「タラセア」は、イスラムの木細工技術と、ヨーロッパのアートが融合して生まれたと言われています。多種類の木や貝などを組み合わせ、嵌め込む象嵌手法で作られます。豊富な柄(パターン)は、アルハンブラ宮殿のものと共通性を感じます。

また一説によると、グラナダのタラセアは、19世紀、スペインの宣教師を介し、日本の箱根の寄木細工にも影響を与えたと言う話もあります。鎖国をものともせず、国境を乗り超える芸術の力強さにはロマンを感じますね。

お土産で人気なのは、コースター、お盆、小箱、宝石箱、写真立など。大きい物では椅子やテーブルなどもあります。多くの土産物店で取り扱われていますが、折角なら工房のある専門店で買いたいですね。

工房兼専門店が多いのは、ヌエバ広場からアルハンブラ宮殿に続くゴメレス坂。宮殿の行き帰りに是非一度訪れてみてください。
写真の「ラグーナ( Laguna Taller de Taracea)」は、アルハンブラ宮殿のすぐそば、パラドールやHotel Americaの近くにある専門店です。市内に工房があり、この店内でも実演しています。バリエーション豊富な商品が揃い、日本への発送も可能ですよ。

※タラセア専門店「ラグーナ」の詳細は、下記【関連MEMO】公式HPをご参照ください。

宮殿随一の美しさ「二姉妹の間」の天井はムカルナス(鍾乳石飾り)

宮殿随一の美しさ「二姉妹の間」の天井はムカルナス(鍾乳石飾り)

写真:高橋 樂

地図を見る

宮殿内で最も美しいのが、かつて王妃が住んだと言われる「二姉妹の間(Sala de las Dos Hermanas)」。宮殿随一の精緻さを誇る、八角形の天井の蜂の巣のような装飾「ムカルナス(鍾乳石飾り)」は、それはそれは、目を見張り息を飲む美しさです。

石膏等でつくられた小さな曲面を持つ7種類のパーツを、5000個も組み合わせて作られているというのだから驚きです。よく見ると、一つ一つにブルー系の美しい彩色が施され、美しさを際立たせています。
そして、すぐ下の採光窓から差し込む光は、ムカルナスの一つ一つにやわらかく反射し、筆舌に尽くしがたい、壮麗優美な姿を見せてくれます。

なんでも、イスラムの人々は、あまり家具を使用する習慣がなく、クッションなどに寝そべる姿勢で過ごすことが多いため、視線の先となる天井装飾に力を入れたのだそうです。

透かし窓から差し込む繊細優美な光にうっとり!

透かし窓から差し込む繊細優美な光にうっとり!

写真:高橋 樂

地図を見る

前項でご紹介した、「メスアールの間」奥の礼拝堂の透かし窓も素敵ですが、こちら写真の、「大使の間(Salón de Comares)」の窓も、大き目で、より荘厳な雰囲気が印象的です。
窓からの差し込む光や、暗い床に映し出される光の跡はなんとも優美!壁の漆喰細工やタイル装飾とも絶妙にマッチして宮殿をより一層幻想的な雰囲気にしています。

これらの透かし窓や透かし模様に魅了された方は、これらの模様をあしらったお土産はいかがでしょうか?ミュージアムショップ「リブレリア・デ・ラ・アルハンブラ (Libreria de la Alhambra)」では、グリーティングカード、ブックマーク、キーホルダー、アクセサリー等ハイセンスな商品が揃っていますよ。

※「リブレリア・デ・ラ・アルハンブラ」はアルハンブラ宮殿敷地内に2店舗、町の中心、ヌエバ広場近くに1店舗あります。
詳細は、下記【関連MEMO】をご参照ください。

まとめ

イスラム芸術の美の結晶と言われるグラナダ・アルハンブラのナスル朝宮殿。イスラム文化に馴染みの無い人でも、この宮殿に一歩足を踏み入れたなら、一気にイスラム美の世界に引き込まれてしまいます。それほど圧倒的な魅力を有する場所です。

宮殿中を埋め尽くす、漆喰細工、石膏細工、寄木細工、鍾乳石飾り、透かし窓等、精緻極まるその装飾への理解を一歩進め、宮殿の見学をより意義深いものに、また、イスラム世界との距離感を縮める一助となれば幸いです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/19 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルジェイピーでまとめて検索!

条件を指定して検索

トラベルジェイピーで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -