イタリア世界遺産・海辺の5つの村「チンクエ・テッレ」をハイキング

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イタリア世界遺産・海辺の5つの村「チンクエ・テッレ」をハイキング

イタリア世界遺産・海辺の5つの村「チンクエ・テッレ」をハイキング

更新日:2015/10/24 10:13

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家

イタリア語で「五つの土地」という意味を持つチンクエ・テッレは、イタリア北西部の地中海沿岸にある五つの村を指します。断崖絶壁の岩肌に張り付くように建ち並ぶ色とりどりの家並みが美しく、世界文化遺産となっています。

西北端のモンテロッソ・アル・マーレから東南端のリオマッジョーレまで、ほぼ等間隔に並んだ村からは、素晴らしい地中海が見渡せ、村々を繋ぐ断崖絶壁上のハイキングコースが超人気を呼んでいます。

広々とした砂浜があるモンテロッソ・アル・マーレ

広々とした砂浜があるモンテロッソ・アル・マーレ

写真:Hiroko Oji

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イタリア北西部にある地中海沿いのチンクエ・テッレ(Cinque Terre)と呼ばれる5つの村は、全長約12キロメートルのハイキングルートで結ばれています。その村の中では、一番西北端にあり中心となるのが、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)の村。他の4つの村とは違い、まるでリゾート地のような整備された広い砂浜海岸があり、透明度の高い紺碧の海が続きます。

鉄道駅を出ると、すぐ目の前にビーチが広がりますが、村の中心地は駅から少し歩きます。海岸沿いに歩いていくと、海から突き出た崖の上に、レストランとして利用されている小さな城跡の建物に辿り着きます。その奥に広がる町並みが中心地で、ホテルやカフェ・レストラン、お土産物屋さん、スーパー、銀行など充実していて宿泊するのにも最適な村となっています。隣村のヴェルナッツァとを結ぶハイキングルートへは、城跡近くのトンネルを抜けて右へ進みます。

大洪水の被害を克服したヴェルナッツァ

大洪水の被害を克服したヴェルナッツァ

写真:Hiroko Oji

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チンクエ・テッレの代表的な風景として、写真で見ることが多いのはヴェルナッツァ(Vernazza)の村。モンテロッソ・アル・マーレから断崖絶壁上の山道を歩くと1時間半ほどかかりますが、見下ろす地中海の眺めは絶景そのもの!山道を上ったり下ったりするのも苦になりません。

到着直前のヴェルナッツァを見下ろす切り立った崖の上からは、紺碧の海に突き出す半島の風景がとても素晴らしい!石造りの塔や教会、色とりどりの建物がぴったり寄り添うようにして建っているのも、うっとりする眺めです。中世の雰囲気を残す村内に入ると、狭い路地や小さな広場、教会や鐘楼、見るものすべて時が止まったかのような静けさに包まれています。メインストリートの石畳沿いには、お土産物屋さんやレストランが並び、人懐っこい地元の方達に出会えます。どこか懐かしささえ感じられる、素朴なイタリアの田舎風景が、そこには潜んでいます。

2011年の10月にこの地方を襲った大洪水の傷跡はかなり大きく、数か月は観光客の出入りを止めていたほどでした。しかし、人々の努力が実を結んで、時間こそかかりましたが、今では観光客を受け入れられるまでに復興しています。

リヴィエラ海岸を見渡す断崖上のコルニーリア

リヴィエラ海岸を見渡す断崖上のコルニーリア

写真:Hiroko Oji

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ヴェルナッツァから、これも海から垂直に近い角度の崖の上にある山道を歩くこと約45分、崖の上に張り付くようにして建つ、ピンクや黄色、オレンジ、水色といった家並みが見えたらコルニーリア(Corniglia)です。村の中心地に入り、路地を上っていった展望台に辿り着くと、そこには水平線が果てしなく望める風景が待っています。村内はひっそりとしていますが、石畳の両側にはレストランなどもあって、休憩するにも困りません。

村の周囲は、急斜面にブドウ畑やオレンジ畑が広がり、長閑そのもの!背後にはさらに高い山へとつながります。

色とりどりの家々が岩肌に張り付くマナローラ

色とりどりの家々が岩肌に張り付くマナローラ

写真:Hiroko Oji

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コルニーリアからさらに山道を上り下りしながら、マナローラ(Manarola)に向かいますと、岩場がちで急斜面もありますので、注意が必要です。

マナローラの村は隣村とよく似た地形に家並みが続きますが、ほかの村と違うのは、急斜面のブドウ畑の間に、白い人型(天使のようにも見える)のオブジェがたくさん点在していること。中には教会の形をしたものもあります。

このオブジェを作ったのは、マリオ・アンドレオーリさん。2008年の時点で80歳を超えるまで、約50年間かかって作り続けてきて、オブジェは250体にもなります。ポリタンクや古い木箱などの廃材を利用してひとつひとつ手作りしてこられました。昔は十字架が3本立っていただけの山に、こうやってひとつひとつ増やし続けてきたのです。夜になるとプレゼーピオは色とりどりの電球が灯り、とってもキレイ!人型や教会型の浮かび上がる様子は村の人たちも楽しんでいらっしゃいます。

「愛の小道」で繋がる先はリオマッジョーレの村

「愛の小道」で繋がる先はリオマッジョーレの村

写真:Hiroko Oji

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チンクエ・テッレで誰もが訪れる超人気観光スポットがこの「愛の小道」(Via dell’Amore)です。マナローラとリオマッジョーレ(Riomaggiore)の間を繋ぐ約1キロメートル強の遊歩道。地元の恋人たちがこの美しい景観を眺めながらデートしたということから、こう呼ばれるようになったといわれています。

足下に広がるコバルトブルーの美しい海に、反対側は切り立った断崖絶壁となっていますが、遊歩道そのものは舗装されていてとても歩きやすいです。30分もかからずに到着するのは、これも色とりどりの美しい家並みの村・リオマッジョーレ。

リオ・マッジョーレの村の中から、坂道を登っていくと、村の中心となる立派な教会が建ち、さらに上ると時計塔のある小規模な城跡があります。村の中では一番高いところで、見晴らし最高!ぜひてっぺんからの眺めを堪能してくださいね。

最後に、お得情報を!

チンクエ・テッレと呼ばれる五つの村と、村々をつなぐハイキングコースについてご紹介しました。どこからも絶景の連続ですが、歩くのは大変という方には、船や鉄道移動の手段もありますので、どうぞご安心ください。鉄道駅はそれぞれの村に近い所にありますが、コルニーリアだけはちょっとした急坂と九十九折の階段で村に向かうことになります。これも、歩きたくない方にはバス便もありますのでご利用くださいね。

夏のハイシーズンは超人気スポットだけあって、大勢の人が押し寄せ、自由気ままに歩くことができないことも。ところが、冬のオフシーズンになると人の姿もちらほらで、絶景を独り占めできるチャンス!地中海の温暖な晴れた日なら、コートも要らないくらいの中を楽しめますので、お薦めです。

お得情報も一つ付け加えておきます。それは、チンクエ・テッレ・カードと言って、この周辺の鉄道とバス、「愛の小道」に利用できるカードです。これがあれば、チンクエ・テッレの五つを含むラ・スペツィアからレバントまでの駅どこで乗り降りしても、いちいち切符を購入する手間も省けて便利です。MEMOにリンクしておきますので、参考になさって、たっぷり楽しんできてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2003/12/26−2011/12/28 訪問

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