静岡・三島「水辺の文学碑」散歩!三嶋大社へのアクセスに最適

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静岡・三島「水辺の文学碑」散歩!三嶋大社へのアクセスに最適

静岡・三島「水辺の文学碑」散歩!三嶋大社へのアクセスに最適

更新日:2017/11/11 19:30

KISHI Satoruのプロフィール写真 KISHI Satoru 岬の狩人、伝記研究者、旅するパンクス

三島駅と三嶋大社の間にある「水辺の文学碑」。「桜川」に沿った“水上通り”には、三島の地に関わりのある文学者や、その作品の記述が刻まれた文学碑が建ち並んでいます。カモたちの水遊びや淡水魚ハヤの回遊も眺められる「桜川」の“せせらぎ”に耳を傾けながら、文学碑を辿っての散歩。そんな静岡県三島市にある「水辺の文学碑」を通って、のんびりと目や耳を楽しませながら三嶋大社まで向かってみましょう。

「白滝公園」と「水辺の文学碑」のある“水上通り”

「白滝公園」と「水辺の文学碑」のある“水上通り”

写真:KISHI Satoru

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三島駅の南口から出て愛染の滝のある愛染坂を下っていくと右手に天然記念物・名勝“楽寿園”、“浅間神社”、左手に「白滝公園」のあるT字路へと辿り着きます。太古の火山活動によって形成された大地にあり、溶岩の隙間から湧き出す地下水。北に離れた菰池(こもいけ)からの湧き水と合流し、三嶋大社方面へと続く「桜川」となっています。

かつては湧き上がる水量が多く、滝のように流れ落ちる事から“白滝”と呼ばれたのが公園の名前の由来です。「白滝公園」側にある歩道には「水辺の文学碑」を示す石柱が建てられているので、こちらを目印に“水上通り”を進んでいきましょう。

「水辺の文学碑」と「大岡信ことば館」

「水辺の文学碑」と「大岡信ことば館」

写真:KISHI Satoru

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三島にゆかりのある文学者たちの文学碑が「桜川」沿いに並ぶ「水辺の文学碑」。
最初に登場するのは詩人であり、また評論家でもある静岡県三島市出身の大岡信(おおおか まこと、1931年〜 )の文学碑です。文化勲章受章の記念を兼ねて建立され「故郷の水へのメッセージ」から引用された言葉が記されています。

こちらの「水辺の文学碑」のある三島駅の南口側とは反対の北口側には「大岡信ことば館」があります。駅を出て右手に徒歩約1分の場所にあるのでアクセスも楽々。様々なイベントや展示会が開催されているので、文学碑散歩に合わせて巡ってみるのもオススメです。

文学碑に彩りを添える「桜川」と「柳の木」

文学碑に彩りを添える「桜川」と「柳の木」

写真:KISHI Satoru

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「白滝公園」を過ぎると、左手にゆったりと流れる「桜川」。右手には柳の木と大岡信から始まった文学碑が、宗祇(そうぎ、1421年〜1502年)、正岡子規(まさおか しき、1867年〜1902年)、十返舎一九(じっぺんしゃ いっく、1765年〜1831年)と続いていきます。

室町時代の連歌師(れんがし)である宗祇は古今和歌集の解釈を秘伝として継承する“古今伝授”を三島の地で東常縁(とう つねより、1401年〜1484年頃)から、受けました。その時に詠んだ句の「すむ水の 清きをうつす 我が心」が文学碑に刻まれています。

明治に夏目漱石と共に活躍した俳人・歌人の正岡子規や、『東海道中膝栗毛』の作者で江戸時代の浮世絵師・十返舎一九の三島に関した記述が書かれた石碑も並んでいます。

文学碑も沢山!カモも沢山!

文学碑も沢山!カモも沢山!

写真:KISHI Satoru

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「桜川」は水流の“せせらぎ”や水面に映る空や雲の情景だけではなく、カモの水遊びやコイ科の淡水魚ハヤの回遊も見ることができ、心を和ませてくれます。立ち止まって川面を見つめる観光者の姿も多く見受けられます。

文学碑は江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉(まつお ばしょう、1644年〜1694年)、旅を愛した歌人・若山牧水(わかやま ぼくすい、1885年〜1928年)、『梟の城』、『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』などの歴史小説を手掛け、随筆・評論と幅広く活躍した司馬遼太郎(しば りょうたろう、1923年〜1996年)へと続いていきます。

作品だけではなく三島との関係が深い文学者たち

作品だけではなく三島との関係が深い文学者たち

写真:KISHI Satoru

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文学碑は国文学者・歌人の窪田空穂(くぼた うつぼ、1877年〜1967年)、『走れメロス』、『斜陽』、『人間失格』などを残した太宰治(だざい おさむ、1909年〜1948年)と続き、さらに静岡県三島市と縁の深い人物たちが登場してきます。

三島市出身で後に同市の教育委員長にも就任したことのある児童文学作家・小出正吾(こいで しょうご、1897年〜1990年)、静岡県大仁町(現・伊豆の国市)出身で、三島南高等学校の校長も務めた歌人・穂積忠(ほづみ きよし、1901年〜1954年)。

最後の文学碑は、幼少期に伊豆、浜松と過ごし、三嶋大社の前の家から沼津中学(現・沼津東高等学校)へと通っていた小説家・井上靖(いのうえ やすし、1907年〜1991年)です。『しろばんば』や『あすなろ物語』では三島の町や三嶋大社のお祭りなどが描かれています。

三嶋大社へのアクセス・静岡県三島市「水辺の文学碑」のまとめ

三島と文学作品、また三島と文学者たちとの繋がりは古くからあり、またその数も非常に多くあります。上述した作家以外にも、少し調べてから三島の地を訪れるとさらに興味深い観光が出来るでしょう。

三島駅から「水辺の文学碑」を「桜川」に沿って歩んでいけば、三嶋大社へと到着します。その距離は約1キロ、ゆっくり歩くと15分程度。川の“せせらぎ”に耳を傾け、文学碑に立ち止まったり、カモやハヤを眺めたり、のんびり歩みを進めて三嶋大社までの道のりを楽しんでみて下さい。

以上、三嶋大社へのアクセスに最適な道のり。充実した文学散歩が出来る静岡県三島市「水辺の文学碑」の御紹介でした。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/05 訪問

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