福山雅治も歌う被爆「クスノキ」〜長崎・山王神社の大楠は生命力溢れる奇跡の木

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福山雅治も歌う被爆「クスノキ」〜長崎・山王神社の大楠は生命力溢れる奇跡の木

福山雅治も歌う被爆「クスノキ」〜長崎・山王神社の大楠は生命力溢れる奇跡の木

更新日:2015/11/05 19:05

手塚 大貴のプロフィール写真 手塚 大貴 バックパッカー旅の提案人、放浪旅作家

福山雅治さんが2014年に発表した楽曲『クスノキ』。この曲のモチーフとなったのが、福山さんの故郷・長崎の山王神社にある被爆クスノキです。
原爆による被災で一時は枯れ木同然になりながら、奇跡的に再び新芽を芽吹き、樹勢を盛り返していった大楠。現在では枝葉が豊かに茂り、その生命力を漲らせています。
訪れる人々に「生きる力」を分け与えてくれるかのようなクスノキ。長崎で、ぜひ訪れたいスポットです。

原爆による被災から奇跡的に蘇った2本のクスノキ

原爆による被災から奇跡的に蘇った2本のクスノキ

提供元:(一社)長崎県観光連盟

http://www.nagasaki-tabinet.com/地図を見る

長崎・山王神社の境内入口にそびえる2本のクスノキ。現在では緑が豊かに繁茂しているこのクスノキは、原爆による被災から力強く生き延びてきた奇跡の木です。

1945年8月9日の米軍機による長崎市への原爆投下。7万人を超える人々の命が奪われたこの原爆によって、爆心地から800mほどの場所に位置していた山王神社も大きな被害を受けました。境内の2本のクスノキも、爆風によって枝葉は吹き飛び、熱線により幹は黒焦げとなり、枯れ木同然となったのです。
しかし2ヶ月後、クスノキは奇跡的にも再び新芽を芽吹きました。次第に樹勢を盛り返していくその姿は、当時の人々に生きる希望と勇気を与えました…。

そして原爆投下から70年。
山王神社には今、被爆の事実を感じさせないほどに回復し、枝葉を豊かに茂らせた美しいクスノキがそびえているのです。

原爆の凄絶な威力を感じさせる一本柱鳥居

原爆の凄絶な威力を感じさせる一本柱鳥居

写真:手塚 大貴

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長崎市へ投下された原爆の破壊力とはどれほどのものだったのか?その痕跡を山王神社の参道で見ることができます。
それが二の鳥居、通称「一本柱鳥居」です。その名のとおり、一本柱と笠石の半分だけが残されている鳥居で、これは原爆の爆風によって爆心側の左半分が吹き飛ばされたもの。この鳥居もまた奇跡的に、一本柱の状態で現代に残されているのです。参道脇には倒壊した左半分の鳥居も残り、原爆の凄絶な威力を感じさせる光景となっています。

一本柱鳥居から参道を少し歩けば、そこにあるのはあの2本のクスノキ。一本柱鳥居を見た後では、あれほどの原爆の被害に遭いながら、みちがえるほどに元気に回復したクスノキの姿に、確かな奇跡の存在を実感することでしょう。

耳を澄ませば聞こえる、平和を奏でる葉のざわめき

耳を澄ませば聞こえる、平和を奏でる葉のざわめき

写真:手塚 大貴

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山王神社の2本のクスノキの下に立てば、長い年月を逞しく生き抜いてきた木のパワーをひしひしと感じます。巨大な幹の力強さ、四方に張った枝の巧みさ、境内を包み込む葉の輝き・・・。
そして耳を澄ませば、優しい音色の葉のざわめきが。平和への祈りを奏でているかのようなこの葉ずれの音は、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

クスノキをよく見れば、今も被爆の痕跡は残されています。樹高が10m内外と比較的低いのは、原爆で主幹の3分の1以上を失ったため。また幹の内部からは、爆風によって入り込んだ石や瓦礫が今も見つかっています。
クスノキに寄り添うように手向けられているのはたくさんの千羽鶴。平和への願いを新たにさせる光景です。

福山雅治さんの楽曲発表によりクスノキに光が

福山雅治さんの楽曲発表によりクスノキに光が

写真:手塚 大貴

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長崎出身の歌手・福山雅治さんが2014年4月に発表した楽曲『クスノキ』。山王神社の被爆クスノキをモチーフとしたこの曲の発表によって、被爆クスノキの存在が広く知られることになりました。2014年のNHK紅白歌合戦で、クスノキの映像をバックに地元の小学生とともに歌う福山さんの姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。
福山さん自身も何度も訪れているという山王神社のクスノキ。福山さんは歌を通してクスノキの存在を伝えるだけでなく、「クスノキ募金」の開設やライブ会場での募金活動などでクスノキを未来に残していくための支援を行っています。

福山さんが歌う『クスノキ』は、山王神社のクスノキの溢れんばかりの生命力を歌い上げた見事な一曲。この曲とともに、平和の尊さを伝える存在として、クスノキが長崎の地にあり続けることを願います。

「生きる力」を分け与えてくれる山王神社のクスノキ

長崎には平和公園や浦上天主堂など原爆投下の歴史を感じさせる場所は多いですが、山王神社ほど被爆からの「再生」を感じさせる場所はありません。山王神社のクスノキを見上げれば、そこに過酷な歴史を生き抜いてきた生命の煌きを見ることができるでしょう。
山王神社ではお守りとして、クスノキの生命力にあやかった大くす守や一本柱鳥居にあやかった不倒不屈の御守なども授かることができます。
アクセスは、JR長崎駅前から路面電車に乗って10分、「大学病院前」で下車し徒歩10分ほどです。

山王神社のクスノキに手を触れれば、まるでクスノキから「生きる力」を分け与えてもらっているような気持ちになります。そう、70年前の人々が、そこに希望を見出したのと同じように。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/31 訪問

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