写真:Hiroko Oji
地図を見るヴィルフランシュ・ド・コンフラン(Villefranche de Conflent)は、南西フランスのピレネー山脈入り口にある小さな石造りの村です。
ペルピニャン(Perpignan)から西へ列車で走ること約50分、ピレネーへ向かう観光列車の出発駅でもあるヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バン駅(gare de villefranche-vernet-les-bains)に到着します。駅からも背後の山腹には城塞が見え、川沿いに歩いて10分ほどで着くのがヴィルフランシュ・ド・コンフラン。周囲を堅固な城壁で取り囲まれており、さらにその外側は緑と石灰岩の岩でできた山で囲まれています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る村全体が一部に塔を持つ大規模な城壁に囲まれており、城壁に設置された門から一歩村の中に入ると、中世の情緒たっぷり!朝夕は静まり返り、光の入り込まない狭い路地の先や、石畳の両側に建ち並ぶ建物の間からは、岩山がちらほら見られ静けさを深めています。
村の中心地広場に面した教区教会は、地元産の石と美しいピンクの大理石で建てられたロマネスク様式で、村自体がコンポステーラへの巡礼のルート上に位置しています。民家や見所の洞窟入り口なども全て地元産の石造りで、重厚な雰囲気たっぷりの村。ここでは時間を気にせず、足の向くまま・気の向くままにお散歩してくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る建物の中には、カフェ・レストランや手作りのお土産物屋さん、美容院にワイナリー、鍛冶屋さんなどが入っていて、入り口にぶら下がる看板が、とっても繊細で素敵なデザイン!一目で何屋さんかがわかり、昔の字の読めない人のために作られたことがよく伝わってきて、看板を見て歩くだけでも楽しい路地歩きになります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る村の背後にある山腹の斜面に大きな城塞が聳え、周囲を見渡しています。この城塞は3つの溪谷を支配するために1681年に建造されたもので、リベリア砦(Fort Liberia)と言います。1850年から1856年の間に、ナポレオン三世の下でより堅固なものに修復され、1988年には歴史的遺産として需要視されるようになりました。フランスでも最も「安全な」砦のひとつだと言われ、監獄として使われたこともあります。
現在、廃墟のままの部分もあり、地下通路は迷路状態で探検気分満載!通路の両側には窓も設けられ、麓まで見渡せます。敷地内の立派な石造りの礼拝堂内では、シンプルな祭壇とステンドグラスが見られます。城壁の銃口穴からは、今では平和な素晴らしい眺望が得られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る村の最寄り駅であるヴィルフランシュ・ヴェルネ・レ・バン駅からは、人気のある観光列車が出ています。その名も、自然の素晴らしいピレネーへ向かう黄色い車体の「ル・プチ・トラン・ジョーヌ」!
一般鉄道としてはヨーロッパで一番高いところ(標高約1600メートル)を走り、ピレネーの山懐を走る風光明媚な路線としてよく知られています。路線総長は63キロメートル、最高地点から最低地点までの標高差は1200メートル近くにも達します。開業が1903年で歴史ある路線は、トゥールーズからラ・トゥール・デ・キャロルに至り、深い谷の眺めと急勾配の連続で、景勝路線として人気があります。フランス側からアンドラ公国に行く際には、この路線を使うと便利です。ピレネー地方の風に吹かれながら気持ちの良い体験ができることでしょう。
ひっそりと中世の家並みを残した魅力いっぱいの村ヴィルフランシュ・ド・コンフランをご紹介しました。カフェ・レストランも何軒もありますので、情緒ある路地や広場に張り出したテラス席でゆっくりくつろいでくださいね。
山腹のリベリア砦へは、山道を上ること約20分、ちょっとしんどい目もしますが、上るにつれて眺めがよくなり、山を越えた遠くの町並みまでも見渡せるようになると苦にならなくなるでしょう。帰りは、城塞内の地下通路から石段を下り始め、所々に設置された窓から外の様子を楽しみながら、鉄道の線路沿いの出口へ出てきましょう。目の前の線路を渡って石門をくぐれば直ぐに村の中に繋がるので、便利な通路です。
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(2023/12/8更新)
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