浦島太郎伝説もあるぞ!奇岩、渓流の名勝・長野「寝覚の床」

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浦島太郎伝説もあるぞ!奇岩、渓流の名勝・長野「寝覚の床」

浦島太郎伝説もあるぞ!奇岩、渓流の名勝・長野「寝覚の床」

更新日:2015/10/26 17:54

島野 佳幸のプロフィール写真 島野 佳幸 京都写真家、フリーライター

長野県木曽郡上松町の「寝覚の床」は、江戸時代に参勤交代などで使われた中山道・上松宿の近くにある、木曽川の急流に浸食されできた奇岩が並ぶ景勝地です。
浦島太郎がここで玉手箱を開け夢から目が覚めたことから、「寝覚の床」と名づけられたという伝説が残る場所です。
また、将軍吉宗の時代に選ばれた木曽八景の一つでもあります。上松町には五景があり、自然と歴史に包まれた木曽の雰囲気を味わうには絶好の場所です。

寝覚の床への入口

寝覚の床への入口

写真:島野 佳幸

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中山道上松宿近くの「寝覚の床」は、JR中央線木曽福島駅又は上松駅から上松町コミュニティバス倉本線で行くことができます。「中山道ねざめ」のバス停で降ります、上松駅からは途中上松宿を通って、徒歩でも約30分ほどです。車なら中央道中津川IC、又は塩尻ICから国道19号線でおよそ50Kmほどの場所にあります。

中山道は、江戸・日本橋と京・三条大橋の間を結ぶ旧道で、途中六十九次の宿場があります。途中、急峻な木曽谷を通る11の宿場町(今の岐阜県中津川市の馬篭宿〜長野県塩尻市の贄川宿まで)のおよそ88Kmほどの区間を「木曽11宿」と言い、上松宿は、ちょうどその中間の6宿場目に位置します。

寝覚の床の奇岩

寝覚の床の奇岩

写真:島野 佳幸

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寝覚の床の奇岩群は、木曽川の流れが花崗岩の岩盤を長い年月にわたって浸食して出来あがったものです。大きな岩にはそれぞれ獅子岩、マナ板岩、釜岩、床岩、腰掛岩、屏風岩、亀岩、など名前がつけられています。

JRの電車の車窓からも、ほんの一瞬ですが見ることができます。特急電車だと、車掌さんの案内アナウンスがある時もあります、名古屋方面から長野方面に向かう場合、南木曽駅を過ぎてそろそろ木曽福島駅といったあたりで、左手側の窓から見ることができます。

寝覚の床の渓流

寝覚の床の渓流

写真:島野 佳幸

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エメラルドグリーンの川面は遊歩道からは遠目にしか見えませんが、大きな岩伝いに少し苦労しながら川べりまで進むと、静かな水面が見えてきます。

この川べりや、大きな奇岩の上、浦島堂への道は整備されていないため、足場の悪い巨岩の上を、何度か手も使ってよじ登りながら伝って歩いていかなければなりません。足場の悪い道は歩きづらい人や小さな子供連れの人は、遠目に遊歩道から奇岩を眺めてから、下流にある美術公園を訪れるとよいでしょう

浦島堂

浦島堂

写真:島野 佳幸

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寝覚の床には、日本各地に残る浦島太郎伝説の一つがあります。

寝覚の床の中央部の大きな岩の上に建てられた「浦島堂」は、昔話でよく知られている浦島太郎が玉手箱を開けた場所と伝えられています。

このような言い伝えです。「浦島太郎は竜宮城から地上へ戻ったあと、旅に出ました、旅の途中、木曽川の風景の美しい上松の里にたどり着き、竜宮の美しさを思い出し、乙姫にもらった玉手箱をあけたところ、玉手箱からは白煙が出て、白髪の翁になってしまいました」

浦島太郎にとって、今までの出来事がまるで「夢」であったかのように思われ、目が覚めたかのように思われた。このことから、この里を「寝覚め」、岩が床のようであったことから「床」、すなわち「寝覚の床」と呼ぶようになったと伝えられています。

寝覚の床美術公園

寝覚の床美術公園

写真:島野 佳幸

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「寝覚の床美術公園」は、現代彫刻が並ぶ広い芝生のある美術公園で、大きな日時計モニュメントもあります。家族連れには寝覚の床を眺めながらのんびりできる絶好の公園です。

また、寝覚の床の入口に「臨川寺」があります。浦島太郎はこの上松で、人々に霊薬を授けていたが、玉手箱を開けたあと、どこかへまた旅立って行き、その跡には弁財天の像が一体残されていたそうです。これを祠に祀って建立したのが現在の臨川寺と伝えられています。

木曽八景

寝覚の床の近くに、江戸時代に選ばれた「木曽八景」が点在しています。

(1)徳音寺の晩鐘 「木曽11宿「宮ノ越宿」の近く日義村にある木曽義仲の菩提寺で撞かれる鐘の音」
(2)駒ヶ岳の夕照 「上松町から見ることができる木曽駒ケ岳の夕陽風景」
(3)御嶽の暮雪「開田、三岳、王滝村にまたがる木曽御嶽山の残雪風景」
(4)桟(かけはし)の朝霞「木曽川の川面と花崗岩がおりなす風景」
(5)寝覚めの夜雨「夕暮れに、雨が降る寝覚の床の落ち着いた風景」
(6)風越の晴嵐「上松町の風越山の緑あふれる草山風景」
(7)小野の瀑布「落差およそ20mの滝の風景」
(8)与川の秋月「南木曽町で見ることのできる観月風景」 

現在は少し手が加わって、往時の名残をわずかにしかとどめていない場所もあります、でも江戸時代からの歴史を感じながら、木曽の風景を、寝覚の床の奇岩を眺めたあとに散策してみてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/29 訪問

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