写真:Kaycom D
地図を見る日光から路線バスで1時間半ほど山奥に入った場所にある奥日光湯元温泉は、日光国立公園内にある温泉地。湧き出る温泉は、日本で4番目に濃い乳白色硫黄温泉で、浴槽には温泉の成分が白くこびりついています。硫黄の香りも漂い「温泉に入った〜」という気分にさせてくれること間違いなし!
町のはずれにある日光山温泉寺の脇には湯ノ平湿原が広がり、その奥に源泉が湧き出る一帯があります。源泉を守るいくつもの小屋が建ち、立ちのぼる湯気の中を歩くことができるのでぜひ訪れてみましょう。
湯元温泉は歩いても充分周れるくらいの広さで、20軒ちょっとのホテル・旅館とビジターセンターなどが森の中に建っているだけ。歓楽街のような場所はないので、静かにいい温泉を楽しみたい方にはおすすめです。
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地図を見る湯元温泉から小田代ヶ原と戦場ヶ原へのトレッキングは、湯ノ湖からスタート。森に囲まれた真っ青な湖は、まるで北欧やカナダの山岳地帯のような風景です。湯元温泉の町を背にして、湖の左右どちら側からでも行けますが、左は道路側、右は山側になるので、静かに歩きたい場合は右側がおすすめ。
その湖畔を半周ほどすると、高さ70メートルもある奥日光三名瀑の一つ「湯滝」の上に出るので、その脇を下っていきます。滝壷まで来ると、豪快な水しぶきをあげる滝を下から見上げることができるので、トレッキングをしなくてもここまでは訪れる価値あり。
この先からはなだらかな道になるので、のんびり森林浴を楽しみながら歩いていきましょう。
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地図を見る小滝を通り過ぎ綺麗な清流の川に沿って歩いていくと、小田代ヶ原との分岐に出ます。
要所要所に地図があるので迷うことはないでしょう。しばらく熊笹が生い茂る中を進んでいくと、回転式のゲートが現れその両側には柵が設置されています。これは、湿原の植生を保全するために、鹿の侵入を防ぐためのもの。
そのゲートを抜けると、だんだんと小田代ヶ原が広がり、その向こうには男体山の姿も見えてきます。小田代ヶ原は、周囲約2キロメートルほどの広さで、湿原から草原に移行しつつある珍しい湿地帯。夏には高山植物、秋には草紅葉が楽しめます。
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地図を見る「小田代ヶ原の貴婦人」は、湿原に一本だけ離れて立つシラカンバの木。茶色い林を背景に白い幹が映え、黄金の絨毯のように広がる湿原に凛と立つその姿はまさに「貴婦人」。朝靄が立ち込めるような時には、より一層幻想的な光景を見ることができるので、その写真を撮る人たちが多く訪れます。
貴婦人の正面にはベンチが設置された休憩所もあるので、ここで湿原を眺めながら一休みするのもいいでしょう。すぐ脇には道路が通り、赤沼と千手ヶ浜を結ぶ低公害バス(4月末〜11月運行)の停留所とトイレもあります。
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地図を見る一旦ゲートを出てしばらく車道を歩いていくと、左側にまたゲートがあるのでそこを入ります。小田代ヶ原から、木洩れ日が気持ちのいい林の中を1時間も歩けば、人で賑わう戦場ヶ原の赤沼エリアに到着。湿原には立派な遊歩道が通り、ハイカーではない観光客の姿も多く見られます。
ここは昔、中禅寺湖をめぐって男体山と上州赤城山の神が、ヘビとムカデを引き連れて争ったことから「戦場ヶ原」と呼ばれるようになりました。また、「赤沼」という地名も、その戦いで傷を負ったムカデの血がたまって赤く染まったことからそう名付けられたそう。
戦場ヶ原を出ると、赤沼茶屋やトイレ、バス停、駐車場があり、ここから湯元温泉や日光駅まで車やバスで戻ることができるので、多くの人が戦場ヶ原一帯の観光の拠点として利用しています。
奥日光湯元温泉から戦場ヶ原までは、湯滝の箇所を除き、ほとんどがなだらかな道なので、気楽に山歩きができるおすすめルートです。
汗をかいた後は、湯元温泉や中禅寺湖などの温泉でさっぱりし、美味しいものを食べて帰るのもいいですね。
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(2025/2/11更新)
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