マラケシュの旧市街は世界遺産に登録され、別名「赤い街」と呼ばれています。その名の通り、街全体が赤い日干し煉瓦で造られなんとも鮮やか。石畳の路地が迷路のように入り組み、角を曲がると、広場が広がっていたり、映画館があったり、ロバがいたりと、この先どうなっているのかわからない感じがたまりません。路地好きにはいつまでも歩き回っていたくなる場所でしょう。
また、美しいイスラム建築の宮殿や博物館、マドラサの観光スポットを始め、モロッコ料理やベリーダンスが楽しめるレストランも豊富。アラビアの生演奏を聴きながら、ボリュームたっぷりのクスクスやタジンを味わってみてください。
旧市街のスークにはたくさんのお店がひしめき合い、細い路地は人やロバでいっぱい。お店からはみ出るように並べられている様々な商品は、全ての色が使われているのではないかと思えるほどカラフルで、赤いマラケシュの路地をより一層華やかにしています。
そして、その色彩が一番輝くのは、夕方から夜にかけてではないでしょうか。お店に明かりが灯ると、色とりどりの商品も暗闇の中に浮かび上がり、昼間とはまったく違った風景になります。特に光を放つランプなどのお店では、密集して飾られているランプが一斉に輝き、思わず目を奪われる幻想的な光景を見ることができるでしょう。
煌めく夜のメディナを楽しんだら、ぜひ早朝も散歩してみてください。どこからかいい香りがしてきて、そのお店の中を覗けば、大きな窯から焼き立てのアラビアパンを取り出している職人さんの姿が見られるはず。頼めば、中を見学させてくれる場合もあります。
写真:Kaycom D
地図を見るジャマ・エル・フナ広場は、マラケシュの街の中心となっている大きな広場。朝方は閑散としていますが、夜は多くの人が集まり大変な賑わいになります。民族衣装を纏った大道芸人がリズミカルな音楽を奏で、その脇では、威勢のいいお兄さんたちが客引きをするたくさんの屋台が軒を連ねています。
その屋台では、モロッコ料理をはじめ様々なB級グルメが提供され、地元の人から観光客まで色々な国のお客さんでいっぱい。人気の屋台というのもあるので、事前に聞いておくといいかもしれません。また料理以外に、オレンジジュースも美味しいのでぜひ食後にご賞味あれ。
広場の周りにはカフェなどもあり、本格的なモロッコのミントティを楽しむことができます。たくさんの人が行き交うフナ広場を見下ろしながら、ゆっくりと異国の夜を過ごすのもいいですね。
モロッコで宿泊するならリヤドがおすすめ。リヤドはもともと住居として利用されていた邸宅で、噴水や植物が植えられた中庭がある宿泊施設です。そのリヤドによって趣が違い、部屋のつくりもそれぞれ違うことが多いため、自分好みのリヤドを探すのも楽しいでしょう。
イスラム建築で見られる繊細なモザイク模様や年代を感じさせる調度品、物語に出てくるようなランプや絨毯など、その空間にいるだけで異国の雰囲気を感じられます。
写真:Kaycom D
地図を見るアイト・ベン・ハッドゥは映画のロケもよく行われる世界遺産で、現在は数家族だけが暮らすクサル(カスバが集まって要塞化した村)です。モロッコの中でも美しい村として有名なので、マラケシュまで来たら、ぜひ足をのばして訪れてみましょう。
マラケシュからアイト・ベン・ハッドゥへは、アトラス山脈のティシュカ峠(標高2260メートル)を越えていきます。サハラ砂漠の拠点となるワルザザートとも近いので、砂漠観光の前後に寄るのもいいでしょう。
村の前に流れる川を渡って中に入っていくと、日干し煉瓦の建物が丘の斜面に並び、その間を人とロバしか通れない路地が迷路のように続いています。人びとの暮らしや町並みを見ながら丘をしばらく登ると、村の一番高い場所に到着。ここからは、アイト・ベン・ハッドゥをはじめ、麓にひろがるオアシスと、どこまでも広がる乾いた大地を一望できます。
お土産屋さんなどもあるので、ぜひゆっくり時間をとってカスバの散策を楽しんでください。
マラケシュもアイト・ベン・ハッドゥも、まるで映画の中に迷い込んでしまったような気分にさせてくれる場所です。
迷路のような細い路地や夜の市場に光り輝くランプの明かり、イスラム建築の繊細なモザイク模様など、どこを見ても絵になる風景。
アイト・ベン・ハッドゥの砂色の集落では、ぜひそこで暮らす村の人たちとも話をしてみてください。
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(2023/12/10更新)
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