写真:岡本 大樹
地図を見る縄文杉コースに日帰りで行く場合、帰りの時間から逆算すると朝の6時頃には登山口から歩き始めるのが一般的です。夏場であってもほとんどの方がまだ太陽が昇る前から歩き出すことになるので、空が明るくなる頃にはもう森の中だと思います。
そうすると登山道を歩いている途中に朝陽が木々の間から差し込んでくる形になりますが、その時に太陽の方を向いて(つまり完全に逆光で)森を狙ってみてください。うまくいけばまだ少し暗い森とそこに入ってくる光というシーンをきれいに写すことができます。
この時のポイントは明るめに設定して撮ることです。明るさを完全オートにして撮ると、光が強いため全体的に暗すぎる写真になってしまうので注意が必要です。
写真:岡本 大樹
地図を見る縄文杉までの道のりの半分ほどはトロッコ道を歩きます。トロッコ道を歩いていくということ自体が珍しいのでどこを撮ってもいい絵になりますが、奥行きの感じられる構図にすることと光を上手く使うことが重要です。
手前に少し暗い部分を入れ、奥が明るいという構図にすれば暗い手前から明るい光の方に視点が誘導されるので奥行きが強調されます。また先ほどと同じくここでも光が強いため、少し明るめに設定することで画面が暗くなることを防ぎましょう。
そしてここで最も重要なのは日が差す瞬間を狙うことです。木漏れ日があるのとないのとでは写真の印象が相当違ってきます。屋久島はあまり晴れないことでも有名ですが、小さな島なので風が強い日が多く、そういう日なら雲の動きも速くなります。その雲の切れ間の一瞬を狙うことも可能なので、タイミングを見計らって撮ってみてください。
写真:岡本 大樹
地図を見る縄文杉コースといいますが、縄文杉にたどり着くまでの道にも立派な木が数えきれないほどあります。いろいろな形のものを目にすることができると思いますがとにかくどの木も相当な高さがあります。それもそのはずコースには樹齢2000年を超える木がいくつもあり縄文杉に至っては2500年以上、一説によれば7000年にもなるとのこと。
そういった木の全体像を撮りたくなるとは思いますが、あまりにも高くまで伸びている上に距離をとることもできない場所なので、どの木を撮ってもあまり変わり映えしない写真になりがちです。そんな時は木のすぐそばまで近づいて、木の根っこの辺りから見上げるように撮ってみてください。画面からはみ出るくらい大胆に撮る方が、木が迫ってくるような絵になり迫力が出ます。
写真:岡本 大樹
地図を見る縄文杉コースで縄文杉の次に人気があるのはウィルソン株です。ウィルソン株は、内部が空洞になっていてそこに入ることができ、しかもその中から見上げるとちょうど空がハートの形に見えるということでとても人気があります。
まず中に入ってハートに見える場所を探しましょう。見つけたらそこでそのハートを画面いっぱい撮るというのもいいのですが、少し工夫をするなら株の中から見上げているという写真にすることです。そのためにはできるだけ低い位置から広角で撮ってみましょう。中にある祠と一緒にハートを撮れば株の中から見上げているという状況が伝わる写真になります。
写真:岡本 大樹
地図を見る最後にたどり着く縄文杉はやはり迫力満点です。残念ながら縄文杉のすぐそばまでは入れないようになっていますので10mほど離れた展望台から見ることになります。そのため近づいて見上げるという迫力の出し方はできません。
なのでここは少し視点を変え、迫ってくるような構図ではなく、最も特徴的な太い幹の部分だけを切り取ってみましょう。そうすると縄文杉の太さと神秘的な雰囲気が伝わりやすくなります。
日が当たっていれば凹凸がはっきりすることで縄文杉の幹の特徴が、曇っているときや霧が出ているようなタイミングであれば神秘的な雰囲気が強調されるので、その時々にあった撮り方をしてみましょう。
屋久島で最も人気のある縄文杉コース。屋久島に初めて行く方はこのコースにほぼ全員が行き写真もいっぱい撮られると思いますが、カメラの設定や立ち位置の少しの違いで写真はかなり変わってくるので、いろいろ試しながら歩いてみてはいかがでしょう。
また行きと帰りでは木々の見え方の違いも楽しめると思います。道は同じでも少し違う景色を楽しみながら歩いてみてください。
この記事を書いたナビゲーター
岡本 大樹
「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学びまた自分の旅を創造していきたいこれまでは主に日本での旅をしていて・47都道府県・4端(宗谷・根室・与那国・波照間)・18の世界遺産に行ってきました!…
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