三方五湖の天然鰻も堪能!日本遺産「御食国若狭と鯖街道」

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三方五湖の天然鰻も堪能!日本遺産「御食国若狭と鯖街道」

三方五湖の天然鰻も堪能!日本遺産「御食国若狭と鯖街道」

更新日:2015/11/03 14:36

浦賀 太一郎のプロフィール写真 浦賀 太一郎 週末トラベラー

都(京都)と若狭(福井)をつなぐ「鯖街道」は、往来によりもたらされた独自の文化と豊かな自然を評価され、「御食国若狭と鯖街道」として、文化庁により日本遺産に認定されました。
若狭(わかさ)国、今の福井県南西部には鯖街道の宿場町や、街道をゆく旅人の疲れを癒した風景が、今も残ります。
今回は、鯖街道の風情ある景観と、「御食(みつけ)の国」で「みつけ」た絶品の三方五湖天然鰻「口細青鰻」をご紹介します!

日本遺産・鯖街道屈指の宿場町 熊川宿

日本遺産・鯖街道屈指の宿場町 熊川宿

写真:浦賀 太一郎

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古代から「御食国」として朝廷に食料を献上してきた若狭国。
日本海で獲れた魚貝、特に若狭から運ばれる鯖は京都に着くころにちょうど良い塩加減になり、「鯖寿司」は京都の食文化にもなりました。
都と若狭をつなぐ街道が鯖街道と呼ばれる所以ですが、熊川宿はその鯖街道の中でも大いに繁栄した宿場町で、江戸時代の最盛期には1日に1000頭もの牛馬が行き交ったともいわれています。

熊川宿は、今でも往時の賑わいを伝える景観が残る町並みで、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、宿場町を流れる前川は「平成の名水百選」に選定されています。
昔ながらの宿場町の風景の素晴らしさはもちろんのこと、自家製の鯖寿司や、鯖を塩と糠漬けにした郷土料理「へしこ」、葛まんじゅう、葛もち、葛ソフトなどの葛(くず)スイーツも美味しい宿場町です。

年間通して冷たい名水!日本遺産・瓜割の滝

年間通して冷たい名水!日本遺産・瓜割の滝

写真:浦賀 太一郎

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瓜が割れるほどに冷たいことから名付けられたとされる「瓜割の滝」も、日本遺産・御食国若狭と鯖街道の構成文化財として認定されています。「名水百選」にも選定されている瓜割の滝は、一年を通して水温が変わらず、往来の旅人の渇きを癒してきました。

自然のフィルターで長い時間をかけて濾過した水はミネラルの純度が高く、多くの人々に愛飲されています。瓜割の滝の湧水の保存期間は名水百選の水の中でもトップクラス。
「水の森」と呼ばれる天徳寺境内の奥にこんこんと湧き出た清泉は落差1mほどの滝、つまり瓜割の滝を形成し、古くから霊泉と崇められ、地域の人々に愛されてきました。

売店で売られている、瓜割の滝の水で冷やした葛まんじゅうや、でっちようかん。蕎麦も美味!

日本遺産・三方五湖は絶景に加え、古くから都の天然の生簀だった!

日本遺産・三方五湖は絶景に加え、古くから都の天然の生簀だった!

写真:浦賀 太一郎

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国指定の名勝でもある日本遺産・御食国若狭と鯖街道の構成文化財の「三方五湖(みかたごこ)」は、レインボーライン山頂公園からの絶景がすばらしく、雄大に広がる日本海と、色調豊かな三方五湖が360度のパノラマで見渡せます。
三方五湖は汽水、海水、淡水と塩分濃度の違う5つの湖からできており、その多彩な水質により、豊かな漁場であり、山頂から眺める湖は全て色が少しづつ違います。

「若狭の美物(うましもの)」として若狭湾や三方五湖で獲れる海の幸は都の食文化に大きな影響を与えていますが、その中でも鯖街道と呼ばれる所以である鯖はもちろん、三方五湖で獲れる天然鰻は、「若州うなぎ」として都で珍重されました。
若州うなぎは、鯖街道の宿場に置かれた生簀(いけす)を使い、生きたまま都に運搬しており、都に住む人々は新鮮な若州うなぎを食べることができました。

「うなぎ 淡水」で三方五湖の天然鰻「口細青鰻」を賞味する!

「うなぎ 淡水」で三方五湖の天然鰻「口細青鰻」を賞味する!

写真:浦賀 太一郎

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三方五湖の湖畔で営業する「うなぎ 淡水」では、三方五湖で獲れる天然鰻「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」にこだわり、ご主人自ら漁をされるといいます。
注文を受けてから捌き、備長炭で焼き上げる口細青鰻は、関西風の焼き加減。つまり、外はパリッと中はふんわり。

口細青鰻は、その名の通り、青みがかった体に先細の口が特徴。
三方五湖の三方湖に生息し、淡水と海水が入り混じった泥の底に隠れたゴカイを捕えるために口が細くなったといわれています。
三方五湖を眺めながらこだわりの口細青鰻に舌鼓。幸せ指数はまさに、うなぎ登りです!

日本遺産第一号の若狭鯖街道へ旅に出よう!

文化庁が2015年から選定を開始した日本遺産は、東京オリンピックが開催される2020年までに100件程度の認定を予定しています。
今回はその第一弾に選ばれた「御食国・若狭と鯖街道」を紹介しました。

街道の文化的な風景。風光明媚な自然との調和。そして街道文化を育んだ栄養素である「御食」。
都は文化の発信地と言われますが、逆に若狭から鯖街道を経て食文化が都へ入っていったということは、選定にあたり「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー」という日本遺産のコンセプトに見事に合致する要素でした。

皆さんも、日本の歴史の物語を感じられる、若狭鯖街道へお出かけになってはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/19 訪問

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