庭も逸品!茶席体験も歴史的逸品!新潟県「木村茶道美術館」

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庭も逸品!茶席体験も歴史的逸品!新潟県「木村茶道美術館」

庭も逸品!茶席体験も歴史的逸品!新潟県「木村茶道美術館」

更新日:2015/10/28 21:06

タケモト スグルのプロフィール写真 タケモト スグル 美術館バカ、感動写真家

おさわり厳禁。
美術館といえば、展示品に触れることはもちろん、近寄ることさえ出来ないのが半ば常識です。それが歴史的作品や巨匠の作品であれば尚更でしょう。ところが、日本の1000を超える美術館の中には、ごく稀に本物に触れる事ができる館があります。
ここでは、お茶席体験に歴史的逸品や巨匠の作品が現れる「木村茶道美術館(新潟県柏崎市)」をご紹介すると共に、茶道の魅力にも触れたいと思います。

知る人ぞ知る名所「木村茶道美術館」

知る人ぞ知る名所「木村茶道美術館」

写真:タケモト スグル

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県中央に上越新幹線、県西部に北陸新幹線が走る新潟県において、交通の便がいいとは言い難い場所があります。柏崎市です。新潟市から1時間半弱、長岡からでも1時間弱を要します。ところがその柏崎市には、知る人ぞ知る、日本各地から人が集まる人気のスポットがあります。それが今回ご紹介する「木村茶道美術館」です。

木村茶道美術館はその名の通り茶道を主題とする美術館で、茶道具の展示を行っています。所蔵の中心は、故木村寒香庵重義翁(きむらかんこうあんしげよしおきな)(当館創始者)が収集した茶道具で、茶碗、茶入・薄茶器、水指、花入 古書画 等など様々です。収蔵は現在も進んでおり、樂家初代長次郎から15代樂吉左衛門に至る15代全ての茶碗が揃うほか、歴史ある名品や、人間国宝の手による作品も多数所蔵されています。

この点だけでも魅力のある当館なのですが、人が集まるのは更に特筆すべき特徴がある為です。それは、「お茶席体験」と「庭の眺め」にあります。

歴史的逸品をその手に感じる「お茶席体験」

歴史的逸品をその手に感じる「お茶席体験」

写真:タケモト スグル

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茶道系の美術館は大都市部を中心に点在し、多くは呈茶(ていちゃ:客人にもてなしの茶を差し上げること)・お茶席体験を行っています。当館もお茶室を構え、同じくお茶席体験がありますが、その嗜好は特別です。なんと、先生方のお点前を拝見するという特別な機会を得る上に、美術館に展示される品々が実際に目の前で使用されます。ガラス越しに景色を楽しむ美術品に、熱や音が宿るひとときです。

お茶碗を手にして感謝。
巨匠の作や戦国武将が手にしたかもしれない歴史的逸品がリアルに我が手に収まります。その伝わる暖かさに、英雄の手の温もりを感じるかもしれません。

身を包む「お茶室の眺め」

身を包む「お茶室の眺め」

写真:タケモト スグル

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お茶席体験に並ぶ当館の特別な点は、お庭とその眺めです。

18帖の茶室には大きな窓が設けられ、庭を眺めることができます。その生け取る景色は、静かな木々と鮮やかな緑です。我が身を包む様は立派な屏風そのもので、貴重な席に更に華を添えます。茶道の楽しさが館内のひとつひとつに宿る美術館です。

新緑が薫り 紅葉が映える 名園「松雲山荘」

新緑が薫り 紅葉が映える 名園「松雲山荘」

写真:タケモト スグル

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当館の建屋が位置する「松雲山荘(しょううんさんそう)」は、柏崎市の赤坂山公園内の日本庭園です。大正時代より伝わる回遊式庭園(歩いてまわり鑑賞する庭園)で、場所により様々な姿を現します。お茶室の窓に望む景色もその1つです。

日本各地の他の庭園に比べて道の高低差が激しい為、平面的に見るだけでなく立体的に望む楽しみがあります。また、他に比べて木々が大変多い為、庭ながら森のように楽しむ感覚も貴重です。

当庭園を最も華やかにするのは紅葉の秋です。10月下旬から11月下旬にかけてはライトアップもなされます(夕暮れから21:00まで)。ですが、数寄者(すきしゃ:茶の湯に専念する人)から見れば、5月から6月にかけての新緑が更に楽しみだそうです。端的に言えば、双方愛でるのが吉でしょう。当館は、季節の変化にも楽しみがある美術館です。

※ 松雲山荘=木村茶道美術館ではありません。赤坂山公園の中に松雲山荘があり、松雲山荘の中に木村茶道美術館があるという感じです。

茶道の愉しみ

茶道の愉しみ

写真:タケモト スグル

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皆様、ご機嫌よろしゅうございます。

長い年月をかけて受け継がれてきた日本の伝統文化「茶道」。所作のみならず、工芸、庭園、建築、料理、そして心などにも及ぶ総合芸術です。とかく難しいイメージのある茶道ですが、基本的にはお茶を通して心を通わせる場であり、現代の喫茶と通じるものがあります。大きく違うのは、足しに足していく西洋の文化と違い、無駄を省きに省いていること。所作や空間の余白にこそ心があり美があります。

忘れがちな日本の良さに目を向けてみましょう。季節の移ろいを感じ楽しんでみましょう。その手段として茶道はあります。まずは思いきってお茶席体験に足を運んでみて下さい。

※写真は、当館の所蔵品でお茶席体験にて手にした、樂家14代覚入(かくにゅう)の黒楽茶碗「銘 瑞雲」です。

おしまいに

今回は、新潟県柏崎市の木村茶道美術館をご紹介しました。
全国的にも稀な、先生のお点前を拝見できる上に貴重な美術品をお茶席体験で手にすることができる館です。

感動を心にカメラをその手に。
茶道を1つの手段に、日本を愉しんで下さい。

※補足
木村茶道美術館は、柏崎駅より徒歩で20分少々、車で10分弱の距離にあります。歩いて行ける距離ではありますが、春と秋の時期であればタクシーがお勧めです。毎年春秋の期間限定で、柏崎駅よりのワンコインタクシーが用意されています。金額は500円です。
詳しくは、駅改札すぐの観光案内所へどうぞ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/29 訪問

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