自転車でスイスイ巡る。下諏訪の宿場町と諏訪大社。

自転車でスイスイ巡る。下諏訪の宿場町と諏訪大社。

更新日:2015/11/10 14:10

長野県下諏訪は甲州街道と中山道の交差する交通の要衝として栄えた宿場町です。街道筋には古い街並みが多く残されており、諏訪大社下社も市街地にあり、温泉も豊富に湧き出ています。

そんな下諏訪を巡るにはレンタルサイクルがお薦め。坂の多い街ですが、ほとんどの自転車が電動アシスト付きで、どんな坂道もスイスイ回れます。

神聖な森を祀る諏訪大社。荘厳な社殿に太古の歴史を想う。

神聖な森を祀る諏訪大社。荘厳な社殿に太古の歴史を想う。
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諏訪大社は全国25000社ある諏訪神社の総本社であり、その創建は不明ですが古事記に登場する程、日本有数の古い歴史を持っています。

お社は上社前宮、上社本宮、下社秋宮、下社春宮の四ヵ所の神社からなり、上諏訪にある二つの上社は駅からかなり離れた位置にあるのに対し、下社は下諏訪駅付近の市街地にあります。写真は下社秋宮。弊拝殿の手前にあるの神楽殿で、巨大な注連縄が目を引きます。

また下社秋宮の境内には神聖なお湯として温泉も湧いており、まさに温泉の街である事が伺えます。この温泉手水からは湯気が立ち昇り、手を浸けてみればなかなか熱い。

静寂に包まれた境内は日本屈指のパワースポット

静寂に包まれた境内は日本屈指のパワースポット
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秋宮から温泉街を抜ければ諏訪大社下社春宮。鳥居の前には木造屋根付き太鼓橋の下馬橋が保存されています。この橋は下諏訪最古の木造建築物と言われており、橋の袂に少しだけ石畳が残されています。

秋宮から春宮へ向かう途中には共同浴場の児湯や今井邦子文学館など多くの見どころがありますが、電動自転車であればそれぞれ数分で移動出来る近さにあので、ゆっくり散策出来ます。

不思議な造形をした万治の石仏

不思議な造形をした万治の石仏
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下社春宮の脇を流れる川を渡ったところに、万治3年(1660年)に造られたとされる万治の石仏があります。

この石仏は芸術家岡本太郎が絶賛した事により、全国でも有名となりました。この独特なフォルムに日本人離れの顔立ちは、見る者をどこか不思議な気持ちにさせます。

手打ちの蕎麦と絶品スィーツに舌鼓。

手打ちの蕎麦と絶品スィーツに舌鼓。
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お腹が空いたら山猫亭のお蕎麦と蕎麦粉を使ったスイーツ『そばちち』がお薦め。

二八の蕎麦は手打ちで香りもよく、デザートのそばちちは甘過ぎず蕎麦粉の香りがしっかり効いていて美味しいです。

下社秋宮鳥居前の本店と少し坂を下った所の離れがありますが、蕎麦が終了次第閉店となる上、そばちちは1日15個限定となりますので、あまり遅くならない昼食をお薦めします。

サイクリングで汗をかいた後は、温泉でサッパリ。

サイクリングで汗をかいた後は、温泉でサッパリ。
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下諏訪の市内を巡ったら、やはり温泉。お薦めは中山道から屋根付きの細い路地を入った所にある共同浴場『菅野温泉』。入浴料200円で入れるこの温泉は、昭和の銭湯を思い出させます。

広々とした湯船の中央にある円筒形の柱から注がれる源泉は、ナトリウム・カルシウム-硫酸 塩・塩化物温泉。湯上がりはホカホカになりますが、出ると路地を吹き抜ける風がちょうど心地良いです。

電動アシスト付き自転車ならお年寄りからお子様まで、楽々市内観光が出来ます。

電動アシスト付き自転車は下諏訪駅から真っ直ぐ、中山道にぶつかった所の市営駐車場にあります。レンタル料は一時間100円なので、諏訪湖湖畔の方まで回っても安く済ませられます。

下諏訪の市街地には諏訪大社だけでなく、5軒の共同浴場や日帰り入浴施設などもありますので、湯巡りをするのも楽しみのひとつ。

また、2016年の春には下社秋宮と春宮で七年に一度の御柱祭が開催されます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/16 訪問

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