更新日:2015/11/03 12:18
さすがに東京・永田町の神社は都会的というべきでしょうか。
隣近所には首相官邸や国会議事堂があり政官界からの帰依も多いという日枝神社。なんとこのエスカレーターと参道は道路をまたいで直接山頂につながっています。こうして見ると結構な高さと距離があるので、高齢の方や体力的に不安な方、ただの面倒くさがりやの方も、景色を眺めながらエスカレーターで参りましょう。
エスカレーターのある参道は、地下鉄溜池山王駅、赤坂駅から徒歩3分ほどで、溜池通り山王下(日枝神社入口)交差点の前になります。
エスカレーターを降りて拝殿の前に出ると、都心のお山の頂上にしては以外と広く、空気も澄んでいるように感じるのが不思議です。
日本三大祭の一つ「山王祭」で知られ、江戸時代以前から「山王さん」と呼ばれ親しまれてきました。
明治以降、日枝神社という名称になりましたが、その由来は御祭神の大山咋神(おおやまくいのかみ)が比叡山(日枝山)に鎮まらせられたことによります。また皇居の裏鬼門に位置することから、皇城鎮護の役目も担っています。
猿は日枝神社の神使いと言われており、絵馬やお守りには猿が描かれ、境内のあちこちに猿が祀られています。
さらに、なんとこの神社では狛犬までも猿です!(狛猿?)。拝殿に向かって右側が雄猿、左側が雌猿。雌猿は子を抱いていて、安産・子育てのご利益があるとのこと。さらに、「猿」は「えん」とも読むことから、縁結びを祈願する人も多いのです。是非とも申年にお参りしたい神社です。
上の写真は日枝神社の末社・山王稲荷神社(左)と八坂神社・猿田彦神社(右)が合祀されている社殿です。猿田彦神社のご祭神猿田彦神は「道ひらきの神」で、「山王のお使い」つまり「猿神」とも言われています。
日枝神社拝殿に向かって右側の出入口からすぐ近くに猿田彦神社の鳥居と拝殿があります。社殿の前に進むためには、自分で拝殿の戸を開けて入らなくてはならないので、少しわかりづらいかもしれません。
エスカレーターのある赤坂方面の鳥居をくぐる人が多いようですが、実はこちらの男坂が表参道です。
拝殿から正面の神門を出ると目の前に下りている石段が男坂です。右側にはゆったりとしたスロープの女坂がありますので、車椅子の方や石段を下るのが辛い方は、こちらを利用するとよいでしょう。男坂からは地下鉄国会議事堂前駅/溜池山王駅へ徒歩5分ほどで行けます。
写真は男坂、女坂を下から見たところです。鳥居の形が珍しいですね。山王鳥居とか合掌鳥居と言い、山王の教えを表わしたもので日吉神社で始まりました。
申年の初詣にオススメの日枝神社いかがでしたか。
入り口のエスカレーターも迫力ですが、山頂から付近の超高層ビル群を眺めるのも、また別の意味で迫ってくるものがあります。にもかかわらず山頂では空気が変わるように感じるのは、今も残っている鎮守の樹々のおかげですね。
新年には新春初神楽や大絵馬展が予定されていますので、下記「MEMO」からホームページでご確認ください。
また、猿田彦神社のとなりに十数台分の無料駐車場があるので、七五三や婚礼など荷物の多いときには大変ありがたいです。
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