写真:浦賀 太一郎
地図を見る「レストランふくしん」は昭和48(1973)年創業。多くのお客さんのお目当てはもちろんソースカツ丼。県外から足を運ぶリピーターも多いですが、ソースカツ丼専門のお店ではなく、ランチ定食やサラダ、スパゲティー、ポテトフライ等々、メニューは多彩です。
その「レストランふくしん」のソースカツ丼は、メニュー表示では「カツ丼(大)」。
ひと目で分かるように、どんぶりからはみ出して蓋が閉じられていません。凄い迫力なんです。
ちなみに福井でカツ丼と言えばソースカツ丼のことを言い、卵とじの、あのカツ丼を食べたいときは「卵とじカツ丼」や「卵カツ丼」と注文します。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る高々と積み重なったカツをどうやって食べるのか。これは、「レストランふくしん」でソースカツ丼を美味しく食べるためにとても重要な要素です。
カツは食べられても、ご飯はひしめき合うカツの下。お箸が入りません。やっぱりソースカツ「丼」ですから、お米と一緒に食べたいですよね。
そこで!閉じることができずに無念の思いをしていたフタの登場です。
カツが崩れ落ちないように、フタをそっと取り外し、逆さまにして机の上に置きましょう。そうすれば、フタはお皿になり、カツの一時避難場所の出来上がり!
カツをフタに一旦逃がし、安心してカツとご飯を美味しく頂けます。
ちなみに、この方法を「フタのせ」と言います。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る「レストランふくしん」のソースカツ丼は、誰でも食べやすく、飽きない味を目指して作られた自家製のソースが、細かいパン粉を使って薄く揚げられた衣に染みわたっています。
お肉は薄め、固めで、カツをかじると滲みだしてくる甘みのあるソースとの相性が絶妙。見た目の豪快さもさることながら、最後まで飽きることなく食べきれる味付けがなされているのです。
ご飯はたっぷりどんぶりに入っていますが、4〜5枚のカツを食べることを念頭にペース配分しましょう。
ご飯好きなら「ライス 大・中・小」もしくは「ソースがけライス 大・中・小」を別注するのも一つの手。全部食べ切れるか不安な方には「カツ丼 並・小」も。
ソースの増量・減量は注文時にできますよ。
写真:浦賀 太一郎
地図を見るお店の外観は洋風で小ぶり。この可愛らしい外観であのソースカツ丼が出てくるとは、ちょっと驚きです。写真は閉店後ですが、営業時間中のお店の前は行列ができ、営業時間が終わってからも来客は絶えず、泣く泣く帰ってゆくという光景も。
ソースカツ丼の歴史についても少しかじっておきましょう。
福井はソースカツ丼発祥の地と言われていますが、その歴史は大正時代までさかのぼります。
ドイツで料理修行をした「高畠 増太郎」という人物が考案したのが「ソースカツ丼」でした。初めは東京で出店していましたが、関東大震災に被災し、故郷の福井に戻ります。
ドイツ仕込みのウスターソースで味付けをしたソースカツ丼は、再出店した福井で評判になり、多くの修行者もやってきてのれん分けを行い、福井各地で弟子たちが出店。やがて福井の庶民の味として定着します。
ちなみに、高畠 増太郎が東京、福井で出店したお店の名が、今でも福井で健在の「ヨーロッパ軒」というお店で、福井ソースカツ丼の総本山・レジェンドと称されています。
「レストランふくしん」の豪快なソースカツ丼、いかがでしたか。
福井県には数多くのソースカツ丼を提供するお店が存在します。
元々が「庶民の味」ですので、町のお食事処や、お蕎麦屋さんなど、本当にどこにでもあり、それぞれのお店で独自の味を楽しめるのが福井のソースカツ丼の魅力。皆さんの大好きな味がきっと見つかりますよ。
お店が多くて困ったら、まずは「レストランふくしん」がおすすめです!
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(2023/11/28更新)
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