写真:村松 佐保
地図を見る“金剛の滝”ハイキングコースへは、JR五日市線の武蔵五日市駅が便利です。まずは小峰ビジターセンターに向かってください。周辺マップやハイキングなどのさまざまな情報を収集できます。武蔵五日市駅からセンターまでは徒歩で25分ほど。バス利用の場合は小峰公園バス停までわずか5分です。ハイキングルートは、今熊山(いまくまさん)に登ってから金剛の滝に降りるコースか、その逆回りになります。谷底から山頂までは、山の裏手の道を一気に登ることになり大変かと思いますので、今熊山登山口から山頂へ向かい、そこから滝へ降りるコースをご案内いたします。
写真は今熊山の登山口に鎮座する今熊神社です。横の鳥居をくぐれば山頂に向かう階段があります。3,40分ほどで登れる今熊山の標高は約505メートル。気軽に登れることで遠足などでも人気の山です。ミツバツツジの名所で春になると多くのファンが訪れます。小峰ビジターセンターから今熊神社までの地図やコースタイムの目安は、下記[MEMO]「秋川丘陵ハイキングコース3 今熊山コース」を参考にしてください。お車の方は、小峰ビジターセンターに駐車場がありますので、詳細は、下記[MEMO]「小峰ふれあい自然郷(東京都立小峰公園) 利用案内」でご確認ください。
写真:村松 佐保
地図を見る今熊山は、昔お参りの途中に行方不明になったお妃様を呼び戻すために、今熊神社で神様を祀ったところ、お妃様の行方が分かったという言い伝えがあるところから「呼ばわり山」と呼ばれるようになりました。今でも、頂上に鎮座するご本殿の周りを3周しながら、「誰を出ァしておくりゃれなぁ」と3度言うと、尋ね人を知っている人が現れて教えてくれると言い伝えられているそうです。また、修行者(山伏)が修行する場として開拓した山であるとも言われています。
写真は登山途中の見晴らし台からの景色です。階段や登り坂で少し息が切れた頃に臨む眺望には疲れも吹き飛びます! 頂上は広く、テーブルやベンチなども設置されていますので、景色を眺めたりお弁当を食べたりとゆったり過ごせます。
写真:村松 佐保
地図を見るいよいよ“金剛の滝”に向かって出発です! 山頂神社の左手から山道を降りますが、かなり急勾配になっている山道に、谷底の深さを実感できます。降りきったところには逆川が流れています。その枯れ沢を遡るように進みます。
河原を歩き、古びた木の橋を渡った奥地に小さな滝が見えてきます。“雌滝”です。“金剛の滝”は上下二段に“雄滝と雌滝”が流れています。4メートルほどの小さな滝ですが、切り立った崖に挟まれて清らかに流れ落ちる姿はまさに神秘! 逆川は普段は水が流れていないこともありますが、雨が降った後は増水しますので、河原を遡ることが危険な場合もあります。天候には充分ご注意ください。
写真:村松 佐保
地図を見る“雌滝”の横にある不気味な洞窟! 少しずつ近づいて行くと人が通れることがわかります。はじめはゾッとするかもしれません。人一人通るのがやっとの広さ。洞窟内は暗く、そしてかなり急で足元はぬめぬめしています。鎖が張られていますので、しっかりつかまってくぐり抜けてください。ちょっとしたアスレチック気分を味わえます。江戸時代修行の場であったということに納得です。この洞窟は修行者が岩壁をくり抜いて作ったといわれています。
写真:村松 佐保
地図を見る洞窟をくぐり抜けると落差14メートルほどの“雄滝”が迎えてくれます。まるでプライベートフォールのようです! 滝の中ほどの岩肌には滝壺を見下ろすかのように不動明王の像が祀られています。急な山道を降りて出合える“金剛の滝”の神秘! ぜひご自分の目でご覧になってください。
滝を満喫した後は小峰ビジターセンターに戻りますが、谷底まで降りてきましたので少し登らなければなりません。先ほどとは異なる道になりますが、道標に表示された管理番号とマップを照らし合わせて歩いてください。林道に出るまでは多少勾配もありますが、小峰公園の桜尾根に入ると、里山の自然に癒されながらハイキングを楽しむことができます。名前のとおり桜の季節には、花を愛でる人たちで賑わいます。お時間がありましたら小峰公園散策もおすすめです!
八王子の秘境“金剛の滝”ハイキングコースはいかがでしたでしょうか。新宿から武蔵五日市駅まで電車を乗り継いでも1時間10分ほど。都内にありながら非日常空間を味わえる絶好の立地です。ハイキングルートは何通りかありますので、マップを見て決めるのも楽しいものですね。秋川丘陵自然公園で出合える神秘の空間“金剛の滝”ですてきな一日をお過ごしください!
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(2024/10/15更新)
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