写真:Hiroko Oji
地図を見るネッカー渓谷の平原にある、ネッカー川沿いの隠れた名観光地であり、ドイツで数少ない温泉保養地でもあるバート・ヴィンプフェン(Bad Wimpfen)の町は、いくつもの尖塔が加わり、“ドイツで最もシルエットの美しい町”とも言われています。
古城街道の一つに挙げられる町自体は、下の町ヴィンプフェン・イム・タールと上の町ヴィンプフェン・アム・ベルグの二つに分かれていて、シルエットが美しいのは上の町。夕方に浮かび上がる素晴らしいシルエットを川の対岸から眺められます。上の町には12世紀にシュタウフェン王朝の宮廷が築かれ、後には商業の中心として繁栄した中世の佇まいが残る町並みが広がっています。
町の北部では食塩泉の温泉が湧き出しており、近代的なウェルネスの施設が整っていますので、お時間があればご利用くださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る日本では知名度はまだ低い町ですが、1200年代から残る現在の旧市街は、石畳の路地が情緒あふれる町並みを作りだしており、カラフルに彩られた木組みの家々が建ち並ぶ様子は、まるでメルヘンの世界に迷い込んだよう。
965年以来、毎年お祭りの時に開催される「ヴィンプフェンの谷の市 (Wimpfener Talmarkt)」で知られていますが、クリスマスの時期に毎年開催される「古いドイツのクリスマスマーケット (Altdeutscher Weihnachtsmarkt)」でも、可愛らしい町並みとクリスマスの雰囲気がベストマッチ!町全体が絵本のような世界に包まれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る情緒たっぷりの石畳の頭上には、凝ったデザインの看板があちこちにぶら下がっています。メインストリートのハウプトシュトラッセや、小さな狭い路地のクロスターガッセ、ザルツガッセなど、木組みの建物に入るお店が何屋さんなのか、一目でわかる看板がてんこ盛り!アイアンデザインの中に青銅の像が組み込まれたり、金色がアクセントになったり、一つ一つが手の込んだものばかりで、ついつい足元を見ずに歩くのが楽しくなってしまいます。豚のデザインの看板をぶら下げているのは、世界に一つしかないといわれる豚博物館。興味を引かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバート・ヴィンプフェンの最も重要とされる建造物は、13世紀初頭に建てられたシュタウフェンの皇帝の宮廷。その宮廷の一部だった宮廷礼拝堂やホーエンシュタウフェンの塔をはじめとして、見所が上の町に集中しています。
この地域特産の砂岩で造られている赤の塔も、もとは宮廷の一部だった第二の塔で、展望の良い木造の通路が設置されており、写真のような素晴らしいネッカー渓谷を見渡せます。塔内の階段途中には、当時の生活の再現シーンも見られ、興味を引きます。傍らにある「ニュルンベルクの小塔」や宮廷礼拝堂、アーチ状の装飾梁のあるかつての宮廷広間なども見応えタップリ。広間には、北面を飾っていたアーチが遺されているだけですが、その柱廊は、一本一本異なるデザインの彫刻が施され、アーチ越しに見る渓谷美も堪能できます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る皇帝の宮廷の一部で、その主塔となるのが「青の塔」です。青の塔は町のシンボルでもあり、650年絶えることなく番人が住んでいるという塔内は、見学することができるようになっています。塔内の薄暗い木製の階段をかなり上りますが、最上階の回廊からは素晴らしい眺望が待っています。遠くまでネッカー河畔の平原が広がり、足元にはオレンジ色の屋根瓦が、木組みの美しい壁面をのぞかせながら埋め尽くす風景は必見です!途中の展示品や小窓からの風景を見るなどして、休憩しながら上ってくださいね。
中世の塔が建ち並ぶ、シルエットの美しい町並みバート・ヴィンプフェンをご紹介しました。木組みの建物群だけでなく、温泉保養地としても伝統があり、歴史的建造物も必見です。「谷の市」やクリスマスマーケットの石畳の広場で繰り広げられる屋台巡りも楽しいひとこま。これから訪問予定を立てる方にもお薦めの町です。素敵な思い出をたくさん見つけてくださいね。
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(2024/9/14更新)
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