西穂高口駅で第2ロープウェイを下車、4階屋上展望台を目指します。さっそく、北東方向に目に入るのが、標高2,909mの西穂高岳を頂点とする稜線。頂上から左手へぐっと下がった地点の背後にあるのがジャン・ダルム、標高は3,163m、西穂高岳よりも高いが、頂上駅からは見えにくくなります。角度的に、ロープウェイ上昇中の方がジャン・ダルムはよく見えます。
「ジャン・ダルムとは、フランス語で憲兵とか武装警察官です」と展望台の記念撮影カメラマンが親切に教えてくれます。カメラマン諸氏は山について詳しく、気軽に声をかけてみるといろいろな面白い話を披露してくれます。
西穂高岳を中心に、右側に西穂独標(標高2,701m)、さらに右手に視線をやると大きな西穂山荘が見えます。西穂高岳の左側にジャン・ダルム、そのはるか後方の稜線の左手に槍ヶ岳が見えてきます。名峰ならぶ絶景に歓声を上げ、雄大な山々に圧倒されるでしょう。
西穂高岳稜線の左手後方稜線に尖塔のように見えるのが、標高3,180mの槍ヶ岳。その右側に大喰岳、中岳が並びます。
槍ヶ岳は第2ロープウェイ搭乗中に進行左手側によく見えます。槍ヶ岳の雄姿を存分に楽しみたい方は、第2ロープウェイ左手側がオススメ。ロープウェイ上昇中に山との視角が微妙にかわるので、景色の変化を楽しめます。
話が前後しますが、新穂高温泉駅(標高1,117m)〜鍋平高原駅(標高1,305m)が第1ロープウェイ。これは全面ガラス張りスケルトン車両です。急勾配を一気に登る間に、起点の新穂高温泉の渓谷の深さを楽しんでください。
しらかば平駅(標高1,308m)で第2ロープウェイに乗り換え、西穂高口駅(標高2,156m)へ向かいます。標高差848mの大スペクタクルを、日本唯一の二階建てロープウェイで上ります。上昇時には、後方側の笠ヶ岳方面の景色が良いという情報もありますが、進行方向左側が槍ヶ岳から西穂高岳、進行右側に焼岳、乗鞍、遠く白山連峰がありそれぞれよく見えます。車両のどこに居ても、絶景が堪能できます。車両がすいていればすべての景色を独り占めできる贅沢も。
展望台正面からロープウェイ越しに標高2,897mの笠ヶ岳。取材時はあいにく雲がかかっています。
笠ヶ岳がみえる正面側から左手に移動すると、標高2,455mの焼岳が間近に見え、頂上付近から噴煙が出ているのが確認できます。右手はるか後方に、乗鞍連峰のなだらかな稜線。その右手奥は高山市街。さらにはるか右手後方に白山連峰が見えるでしょう。
ロープウェイが到着する度に展望台に1台分の人波が押し寄せ、一気に歓声が上がります。そんな光景も楽しめます。
西穂高口駅の標高2,156mの展望台にある「山びこポスト」。毎日郵便屋さんが来る場所としては、日本一高所にあります。ただし夏季には標高3,710mの富士宮口頂上に富士山頂郵便局が開設されるので夏季はこちらが一番になります。
売店では、絵葉書のほか、木製の「はが木」も販売しています。サインペンや筆記道具もあり、山頂からの便りがオススメです。
山の天気は変わりやすく、ロープウェイに乗る時は快晴でも頂上についたら、雲がかかったり雪模様もあります。そんな日でも強い味方があります。展望台出口前のスペースに記念写真用スクリーンがあるのです。晴天日の西穂高岳から槍ヶ岳までが写った青空をバックに木のベンチに座れば高山名物の人形「さるぼぼ」と一緒に晴天の記念撮影がバッチリ!
頂上駅展望台すぐ下に、千石園地があり登山道入り口まで往復20分ほど白樺林と熊笹に囲まれた散策と森林浴を楽しむことができます。
笠ヶ岳や槍ヶ岳に初登頂したといわれる、播隆上人(ばんりゅうしょうにん)が槍ヶ岳を指さす石像があります。白樺や針葉樹林の合間から見る西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳などの絶好の撮影ポイントを探してみてはいかがでしょう。
更に少し歩くと、登山口入り口があります。ここから先は、装備を整えた登山者の道です。
西穂高口駅3階の土産物売り場に、新穂高山頂限定の「雲海餅」があり、求肥が絶妙。4階喫茶軽食・マウントビューにある「おいしい水」で煎れたコーヒー(¥350)を、西穂高岳絶景を眺めながら飲めば一層おいしくなるでしょう(写真)。展望台出口では「頂上限定のコーヒー(¥410)」もあります。
ミシュラン2つ星の新穂高ロープウェイ絶景を楽しんでいただけたでしょうか。日本百名山が並ぶ風景は、思わず歓声となり、快晴ならば展望台を何回も周ることでしょう。
ロープウェイ起点の新穂高温泉駅は、高山、松本からバスで1時間半〜2時間ほど、車なら東海北陸自動車道・飛騨清見ICから約80分です。
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