街の中心部であるラビハウスという池を囲むように、大きなモスクが立っています。その中でも東に位置するのが、ナディール・ディヴァンベギ・メドレゼ。遺跡上部に描かれた人の顔が、イスラムのタブー、偶像崇拝を破ったとされるものです。
9世紀のサーマーン朝時代には優秀な科学者や宗教学者が集まり、都市機能も成熟。黄金期を迎えました。13世紀にモンゴル帝国の侵略で一度町は破壊されてしまいます。しかし16世紀、シャイバニ朝の時代にブハラは再生。現在現存するブハラの歴史的建築物はこの時代に建立されたものであり、ナディール・ディヴァンベギ・メドレゼもそのうちの一つです。
ラビハウズから西に数分進むと、丸屋根で覆われたバザールにたどり着きます。これがタキというところ。大通りの交差点に作られたバザールで、もともとは関所のような役割も果たしていました。現在は民芸品が多く並びます。シルクロード名産の、カラフルな布地、毛布、陶芸を中心として、お土産を買うにはぴったりな場所。
タキからさらに西に数分歩くと、広場とそれに隣接する大きなモスクが目に入ります。これが、カラーン・モスク。『カラーン』自体が巨大という意味で、その名の通りブハラで最も大きなモスクと塔です。塔は1127年にカラハーン朝のアルスラン・ハーンによって建てられました。高さは47mで、当時ブハラのどこにいても眺めることができました。モスクは1514年に建てられたもの。中庭の周辺に青いドームの回廊が囲むようになっていて、晴れた日には空と青さを競い合うようなタイルが非常に美しいです。
カラーン・モスクからさらに西に歩いていくと、途中で公園に入り、20分程度で茶色い日干し煉瓦でできた霊廟に当たります。今までのモスクや遺跡に比べるとこじんまりした印象ですが、これは9世紀〜10世紀にかけて作られた、中央アジア最古のイスラム建築。歴史的価値が非常に高いものです。モンゴル帝国に来襲された時にはほとんど土に埋まっていたため気づかれず、現存することができました。1925年に再度発掘され、以後は現在の姿を残します。地元の人で賑わう公園の中にあるというのも、何とも言えず面白い。
いかがでしたでしょうか。
ブハラの街はサマルカンドよりこじんまりとしていますが、また一味違う雰囲気があります。シルクロードのロマンに浸るもいいし、ラビハウスの周辺でゆったりすごすもいいです。
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(2024/12/14更新)
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