選ぶのは伝統?斬新?埼玉・秩父「武甲酒造」の日本酒の世界!

選ぶのは伝統?斬新?埼玉・秩父「武甲酒造」の日本酒の世界!

更新日:2015/11/11 16:33

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
お酒好きにはたまらない埼玉県秩父市。有名観光地としてだけでなく「酒造の町」としても知られており、市内では3軒の醸造元が酒造りにまい進中。
そんな蔵の中でも、歴史ある「武甲酒造」は、伝統的なお酒から現代らしくアレンジしたお酒まで、多数の商品を生み出しています。

今回は、利き酒をしながら貴方に合ったお気に入りの一本が必ず見つかる、武甲酒造が魅せる日本酒の世界をご紹介します!

期待が膨らむ築202年の店構え

期待が膨らむ築202年の店構え

写真:藤谷 愛

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武甲酒造は「秩父夜祭」で有名な秩父神社からも程近い、秩父市の中心街に位置しており、その歴史は2015年で262年!現在の蔵元さんで13代目という歴史の古さ。建物自体も202年の古さで、国の登録有形文化財に指定されており、勝手に改築などできない希少な建物です。

また、武甲酒造は古くから酒造りと共に卸売業も行っており、国内初のビール「麒麟麦酒」の秩父特約卸売店にもなりました。建物正面に掲げている看板もその時代のもの。現在は、埼玉県初のワインである「源作ワイン」の総発売元でもあります。

お好きなだけどうぞ!「平成の名水100選」

お好きなだけどうぞ!「平成の名水100選」

写真:藤谷 愛

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店舗に入る前に、店舗裏手にある中庭をちょっと覗いてみましょう。
店舗の裏には中庭と酒蔵があるのですが、その蔵の手前に2箇所、写真のようにお水が出ている場所があります。これは「平成の名水100選」にも選ばれた武甲山の伏流水で、武甲酒造ではこの水を使ってお酒を仕込んでいます。

蔵元さんのはからいで一般の方も飲料可能、しかもお持ち帰りも自由。観光中でもペットボトル1本くらいでしたらお土産に持ってかえって、お酒の元となる仕込水をじっくり味わってみるのもいいですよね。

店舗では利き酒をしながらお気に入りの一本を探そう!

店舗では利き酒をしながらお気に入りの一本を探そう!

写真:藤谷 愛

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店舗に入るとずらりと並ぶお酒の数々!江戸時代からすでに造られていた「武甲正宗」はこの酒蔵の代名詞とも言える日本酒ですが、伝統のお酒だけにはとどまらず、斬新とも言える新商品を生み出しているのが、普通の酒蔵とは違うところ。その数あるお酒を、店員さんはもとより、蔵元さん自ら「どんな料理に合うのか?」「冷かロックか熱燗か?」と丁寧に説明してくれるのも、消費者にとってはありがたいサービスです。

興味のある商品があれば、ちょっと味見をさせていただけるのもうれしい点。
ほろ酔い気分で会話を楽しみ、お客さんもご自身に合ったお酒をじっくり選ぶことができます。

オススメしたい伝統のお酒と、女性も惚れる斬新なお酒

オススメしたい伝統のお酒と、女性も惚れる斬新なお酒

写真:藤谷 愛

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ここで、数あるお酒の中からオススメであり、対照的でもあるお酒を2種類ご紹介します。

写真左は伝統的な製法で作られた「武甲正宗 特別純米原酒ひやおろし」。「ひやおろし」というのは酒造りの用語で、寒さの厳しい時期に仕込み、春先に絞ったものを、夏が過ぎるまで低温熟成及び貯蔵した原酒。熟成しているので、角がとれ、芳香も豊かで、口に含んだときに舌先でトロントロンと転がるようなまろやかさが特徴です。豊かな味わいですので、お料理もコクのあるものと合わせるのがベストマッチ!飲み方は冷かロックがオススメです。

写真右はナント、日本酒ベースの赤い梅酒にお米を加えることで、萌えるピンク色にしたという大変珍しく斬新なリキュール。梅酒とお米のマリアージュで、なんとも優しく深い味わいになり、アルコール度数も5%と低いので、お酒に弱い方でもゴクゴクいけてしまうお酒です。この商品は2015年の4月に販売されましたが、1週間と経たず完売となるほどの人気商品でした。しかし9月下旬から販売を再開!来店時に在庫があれば即買い必至の商品です。こちらはカクテルのような感覚で飲むお酒で、氷をステアしながらいただきましょう。

最高のおつまみができるんです!お酒以外にも逸品有り!

最高のおつまみができるんです!お酒以外にも逸品有り!

写真:藤谷 愛

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店舗内にはお酒以外にも、お酒に合わせると美味しい商品があります。イチオシは写真の「秩父のからみそ」と「ちちぶ塩麹」。酒蔵がもつ「命の麹」を使用した2種類ですが、「秩父のからみそ」は新鮮野菜のディップに最適です。また、「ちちぶ塩麹」に関して、蔵元さんがオススメする料理は、この塩麹にゆで卵を漬け込んで仕上げた「味玉子」!野菜も玉子も最高のお酒のつまみになること間違いなしですね。

アニメ「あの花」「ここさけ」ファンも訪問必須です!

前述の商品のほかにも、全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「大吟醸」や、秩父が舞台になっている人気アニメ「あの花」や「ここさけ」とコラボした純米酒など、数多くの商品を販売しています。そして、毎年12月2日、3日に行われる「秩父夜祭」の際には、店舗で熱燗やあったか〜い甘酒も味わえます!寒い夜には沁みますよ。

日本酒が初めての方でも、各地の日本酒を飲み歩いてきた方でも、それぞれの楽しみ方ができるお酒を「武甲酒造」で選んでみるのはいかがでしょうか?

*記事下「関連MEMO」に「山車、花火、歌舞伎!冬の粋にシビレる、埼玉『秩父夜祭』」があります。お店は祭りのメインストリートに立地していますので、併せてどうぞ。

掲載内容は執筆時点のものです。

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