港からダイビングポイントまでは船で数分。潜行ロープを伝ってゆっくり水底に向かっていくと、いきなり数百匹のドチサメの大群がお迎えしてくれます!近づいてみると、アカエイ、コブダイ、クエ、ヒゲダイ、シラコダイなども入り混じって、楽しそうに乱舞してます。
サメといっても、小さな魚を食べるおとなしいドチザメなので、人を襲ったりはしません。また、ここのサメたちは人が近づいても逃げないので、毒をもっているエイの尻尾にだけ気を付ければ、サメとエイのど真ん中に突っ込んで、一緒に泳いだり写真を撮ったりできます。近づきすぎて群れを散らしてしまい、ほかのダイバーの顰蹙を買うなんていう心配もありません。
群れの真ん中で迫力を味わったり、ちょっと離れて群れに巻かれるダイバーを眺めたり、1匹1匹の顔や模様をじっくり観察したり、いろいろな楽しみ方ができます。
伊戸では昔から、漁師さんたちが捨てる雑魚を狙ってドチザメが集まって来ていました。ドチザメが定置網に入り込んでしまい、漁師さんも困っていたそうですが、雑魚を定置網から離れた場所に撒くようにしたら、サメが定置網から離れて漁師さんも喜び、ダイバーもサメを見られて喜ぶ素晴らしいダイビングポイントになったそうです。
ダイビング中には、スタッフさんがサメやエイに餌付けするところも見ることができます。餌付け中の魚たちの興奮ぶりは必見です。興奮しすぎて餌を持っていないファンダイバーのカメラや腕を甘噛みしてしまうほど(甘噛みなので痛くないし、スーツが破れたりカメラが壊れたりする心配はありません)。餌付けについては賛否両論、好き嫌いもあると思いますが、ここの魚たちは元々漁師さんのおこぼれを狙って集まってきているので、餌付けによって自然界の秩序を大きく乱すことにはならないのではないでしょうか。
潜行ロープから少し離れたところには、長い根があるため、サメとエイに揉まれるのに疲れたらカエルアンコウや季節来遊魚、イセエビなどの生物探しも楽しめます。
岩の間を除いてイセエビを観察していて、ふと中層を見るとイサキの大群が泳いでいき、特大のヒラマサが追いかけて行ったり、エイが餌を求めてついていきたり、上も下も目が離せません。
ダイビングポイントの目の前には、「だいぼ工房」という海鮮料理屋さんがあり、アフターダイブにはおいしい魚をいただけます。ダイバーだけでなく、釣り客や観光客、地元の人にも人気のお店です。
また、南房総、館山周辺には見どころがたくさんあるので、ダイビング後に観光も楽しめてしまいます。おすすめは館山市街の城山公園にある館山城。現在建っているのは再建された模擬天守ですが、内部は南総里見八犬伝関連の資料館になっていて、天守から外を見ると館山市街から海までが一望できます。堀切など、戦国時代後期の遺構も一部残っていて、歴史好きの方も満足できるでしょう。
伊戸は2010年8月にオープンした、まだまだ新しいスポットです。サメもエイも一年中いつでも見ることができますが、季節や年によって、少しずつ様子が違うそうです。迫力満点のシャークダイブをぜひ体験してみてください。
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(2025/1/19更新)
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