写真:Kaycom D
地図を見るウズベキスタンの世界遺産イチャン・カラは、かつてはヒヴァ・ハン国の都だったヒヴァにある城壁に囲まれたエリアです。
イスラム都市の貴重な史跡がたくさん残っているため、1969年には博物館都市として指定され、次いで1990年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
城壁の内側へ入ると、中世の世界にタイムスリップしたような風景が広がり、本物の町というよりは、シルクロードの砂漠の都を再現したテーマパークのよう。
石畳が続く街角では、観光客に混じって地元の子どもたちが遊んでいたり、おばあちゃんが日陰で休んでいたり、このあたりで暮らす人たちの姿も垣間見れます。女性は、色鮮やかなスカーフと民族衣装を纏っている人が多いので、より一層異国の雰囲気が感じられるでしょう。
時には広場で結婚式も行われているので、遭遇した場合は一緒にお祝いしてあげると喜ばれます。
また、城内にあるステージでは、現地の子供たちによるショーも開催。
ウズベキスタンにはいろいろな民族がいますが、みんな仲良く暮らしているというテーマで唄や踊りが披露されます。
写真:Kaycom D
地図を見る城壁内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、ブルーの色が美しい巨大な未完成のミナレット「カルタ・ミナル」。
1852年の着工当初は100メートルを超える高さを予定していましたが、結局26メートルまでしか建てられませんでした。建設が中止になった理由は、ムハンマド・アミーン・ハンが亡くなったためとか、職人を殺してしまったためなど諸説あります。
ほとんどの建物が乾いた砂漠色のイチャン・カラの中では、このように外壁全体に鮮やかな色が使われているカルタ・ミナルはとりわけ目を引きます。
もし、全てが完成していたら、どれだけ素晴らしい塔になっていたか・・実際に実物を目にすれば、きっと多くの人がそう思うでしょう。
写真:Kaycom D
地図を見るイチャン・カラには、中央アジア最大の神学校ムハンマド・アミン・ハーン・メドレセや、ハーンの宮殿タシュ・ハウリ、たくさんの木の柱が立ち並ぶジュマ・モスクなどの見所が目白押し。
強い日差しから逃れ薄暗い建物の中に入れば、繊細で鮮やかなモザイクがひんやりとした空間に広がっています。天井から吊るされたランプや、何気なく床に敷かれた絨毯などのインテリアもステキで、どこを見ても絵になる光景。
あまり人目につかないところまで模様が描かれているので、いろいろな角度から見回してみてください。
少し高いところからイチャン・カラを見たいという場合は、17世紀に建てられたハーンの居城で「古い宮殿」という意味のクフナ・アルクに行ってみましょう。高いミナレットに上るのはちょっと大変ですが、クフナ・アルクもある程度の高さがあるので、高い目線から町並みを見ることができます。
また、ここからは城壁の上にも上れるのでぜひ歩いてみてください。
写真:Kaycom D
地図を見るクフナ・アルクよりももっと上からの景色を見たければ、イチャン・カラの中で一番高いイスラム・フッジャ・メドレセのミナレットに上ってみましょう。
暗い塔の中をがんばって上って行くと、イチャン・カラやヒヴァの町はもちろん、遠く地平線まで一望することができます。見る方角によっては、近代的な建物があまり目に入らないので、本当に別の時代に来てしまったかのような錯覚を覚えるかもしれません。
写真:Kaycom D
地図を見るイチャン・カラを取り囲んでいる城壁は、丸みのある波型をしていてとても美しい造詣なので、内側の町並みだけでなく、壁の外や上に上って見るのもおすすめです。
特に、早朝や夕暮れには、その壁が淡いピンクやオレンジ色に染まってなんともいえない陰影を作るので、ぜひその時間帯に訪れてみてください。
この光景は、限られた時間だけしか見られないので、イチャン・カラに近いホテルに泊まるのが便利ですが、あまり設備を気にしなければ、現在はホテルになっているムハンマド・アミン・ハーン・メドレセに泊まるのも面白いでしょう。(寒さが厳しい冬期は休業)
イチャン・カラは、シルクロードの砂漠の中の都がそのまま残っているという町並みなので、誰もが遠い異国に来たことを実感できる場所。好奇心がそそられる細い路地がたくさんあるので、ぜひ時間を長めにとって歩いてみてください。
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(2024/11/10更新)
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