提供元:(C)伊勢志摩観光コンベンション機構
地図を見るもともと賢島は英虞湾に浮かぶ無人島の一つでした。島なのですが島とは気づかないほど本州と近く、その距離はたったの10メートル。電車に乗って賢島へ向かうと、いつ賢島に入ったのかわからないほどです。英虞湾はリアス式海岸として有名で、真珠の養殖が盛ん。湾内にはあのミキモトの真珠養殖場もあります。
昭和に入ってから現在の近鉄が開発を進め、今でも賢島には近鉄系列のホテルや施設が多く存在します。今回ご紹介する賢島エスパーニャクルーズも近鉄グループの志摩マリンレジャーが運営する観光船。
近鉄色がとても色濃い伊勢志摩エリア。近鉄からとてもお得な観光チケットも発売されていますので、後ほどご紹介しましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見る賢島エスパーニャクルーズで使用される船は、スペイン語で“希望”を意味するエスペランサ号。3本マストの帆船タイプの鮮やかな船で、1階・2階が客室、3階がオープンデッキになっています。やはり人気は3階のオープンデッキ。撮影スポットにぴったりな飾りもあり、まずは3階へ行く乗船客が多く見られます。
3階には座席が少ないのと、季節によっては海風が冷たく感じられますので、途中から1階や2階へ移動される方も多数。あっという間の船旅ですが、所要時間は50分とたっぷりありますので、無理せず寒さを感じたら室内で楽しみましょう。
写真:東郷 カオル
地図を見るエスペランサ号で出港してしばらくすると、右手にミキモトの真珠養殖場が見えてきます。賢島に来る前に、鳥羽のミキモト真珠島に立ち寄られた方は感慨深いでしょう。明治25年、ミキモトの創業者・御木本幸吉の5000個のアコヤ貝が赤潮で全滅したのがこの英虞湾。その後、鳥羽の真珠島で初めての真珠の養殖に成功したのです。
英虞湾にはミキモトの他にも真珠の養殖をしている会社がいくつもあります。湾内には数多くの養殖いかだが浮かびます。
写真:東郷 カオル
地図を見るクルーズの最後には、真珠の工場を見学できます。希望者だけの自由見学で10分しか時間がありません。
ここで是非見ていただきたいのが“真珠の手術”と言われる工程。生きているアコヤ貝の卵巣の中に、犠牲となるもう一つのアコヤ貝の外套膜と核をメスを使って移植するもの。真珠の大きさは入れる核の大きさで決まります。「じゃあ、大きな核ばっかり入れればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、大きな核を入れることはアコヤ貝の負担となり、場合によってはショックで死んでしまうこともあるそうです。
見てるだけで痛そうです…。
近鉄電車では“まわりゃんせ”という乗車券・特急券に、伊勢志摩の施設を利用できるチケットが付いた、大変お得なスーパーチケットがあります。バスも船も無料で乗れます。もちろん今回ご紹介した賢島エスパーニャクルーズも。
この“まわりゃんせ”、関西人の間では有名ですが、まだまだ全国的には知られていません。お出かけ前には是非じっくり調べてから、お得に観光しましょう。
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(2024/10/9更新)
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