写真:森 のこ
地図を見るはらこめしとは、鮭の煮汁で煮込んだ炊き込みごはんの上に、ごくあっさり煮付けた鮭といくらを贅沢にのせた丼のこと。宮城県南部、太平洋沿岸に位置する海沿いの町・亘理町(わたりちょう)の郷土料理です。
今回紹介する人気店・田園のはらこめしのおいしさの秘訣は、厳選したこだわりの材料を使用していること。鮭は秋から冬にかけて穫れる”秋味”と呼ばれる銀系の雄鮭のみ、いくらは冷凍モノではない“生”いくらのみを使用。そのため、食べられるのは例年9月上旬〜12月中旬頃までの期間限定の逸品です。
写真:森 のこ
地図を見る田園のはらこめしは、はらこめしに小鉢、お新香、汁物がついた定食のスタイルで提供されます。小さめのおひつ風の器に蓋をした状態で提供されるはらこめし、蓋をあけた時点では、ごはんがまったく見えません。一面がいくらと鮭で表面が埋め尽くされています。そのきれいなこと!こぼれんばかりに盛られたいくらはキラキラ、鮭も隙間なくたっぷり敷き詰められ、思わず「宝石箱や〜!」の名言が飛び出しそうなヴィジュアルです。
さらに箸で持ち上げてはじめて目に入る鮭の煮汁の炊き込みごはん、お米がつやつやと光っています。そして一口ほおばれば、もう見た目の期待以上のおいしさ!ぷりぷりとしたいくらに、しっとりふっくら煮えた鮭、そのうまみを受け止めて引き立たせる、控えめの味付けの炊き込みごはんが一体となって、まさに絶品の味わいです。
ごはん2膳分はありそうな量ですが、全体的に素材を活かしたあっさり目の味付けなので、最後まで飽きずにおいしく食べられます。お値段は1,620円(税込)と、決してお安い金額ではありませんが、値段以上の贅沢感を味わえる料理です。
写真:森 のこ
地図を見る期間限定ということもあり、はらこめしの提供期間中はお店が混み合うことも多く、特に休日は行列も珍しくありません。できるかぎり混雑を避けたい方は、亘理町にある亘理店ではなく、お隣の同じく宮城県・山元町にある山元店の利用がおすすめ。亘理店から山元店までは車で15分ほどの距離ですが、山元店のほうが比較的空いていることが多いようです。写真の看板を目印にお出かけください。
お店はいずれの店舗も10時30分から20時30分まで通しで営業されているので、あえてお昼時、夕飯時を避けた時間に行くのも手です。お持ち帰り用の折り詰めも販売していますので、並ばずに食べたいという方は上手に活用してくださいね。
田園は亘理店、山元店ともに駅から少し離れているので、車での訪問が便利です。電車を利用する場合はいずれも仙台駅から常磐線で、亘理店は亘理駅から車で5分ほど、山元店は浜吉田駅から車で8分ほどの距離になりますので、タクシーを利用して向かうと良いでしょう。
お腹を満たした後は、近くの「わたり温泉 鳥の海」で温まって帰るのもおすすめ。太平洋を一望しながら温泉につかることができます。近くには「鳥の海ふれあい市場」という道の駅もあり、新鮮な魚介類がリーズナブルに手に入りますよ。
短い秋の旬の味を堪能しに、ぜひ宮城県まで足を伸ばしてみませんか。
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(2024/11/6更新)
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