写真:M Maririn
地図を見る金太郎伝説が残る南足柄・地蔵堂地区へ行くには、小田原駅から大雄山線に乗って終点の「大雄山駅」で降り、大雄山駅前(バス停名・関本)から箱根登山バスの地蔵堂行きに乗って終点「地蔵堂」に向かいます。
大雄山駅の改札を出てまず目につくのは、熊にまたがり動物たちを従えた金太郎のブロンズ像。多くの人がイメージする金太郎の姿ですね。駅舎の入り口には木彫りの「金太郎大明神」が置かれ、駅の発車メロディーも童謡「金太郎」とまさに金太郎づくし。この地がいかに金太郎と縁が深いかと感じられる事でしょう。
写真:M Maririn
地図を見る駅を出発してからしばらくすると、バスは徐々に山に向かって登ってゆき、25分ほどで終点の地蔵堂に到着します。その名の通り、バス停の横には平安時代の地蔵像が納められていたという立派なお堂が。
バス停のそばには20台ほどの駐車場と整備されたトイレがあり、無料で利用できます。
この地蔵堂バス停が付近のハイキングコースの起点となっており、地蔵堂に向かって右を行くと足柄峠、「金太郎の生家跡」などに行くには左の道を進みましょう。
写真:M Maririn
地図を見る地蔵堂から道を進むと、ほどなくして「金太郎の生家跡」と言われる場所に着きます。
ところで昔話の主人公として知られている金太郎ですが、実は歴史上実在した人物であると言われているのをご存知でしょうか。
昔、地蔵堂には都から移り住んだ四万長者がおり、名を足柄兵太夫と言いました。兵太夫には八重桐という娘がいて酒田氏に嫁ぎましたが、酒田一族で争いがありそこから逃れるために地蔵堂の実家に戻ってきました。身ごもっていた八重桐は地蔵堂の屋敷で無事に男の子を出産。ここに金太郎が誕生したのです。
写真:M Maririn
地図を見る「金太郎の生家跡」と道を挟んで金太郎が登って遊んだと言われている「たいこ石」「かぶと石」があります。とても大きなこの二つの石は、さしずめ自然のアスレチック遊具といったところでしょうか。
足柄の自然の中で育った金太郎は、やがてたくましい青年となり「足柄山の怪童」とうわさされるほどとなります。そしてある日、足柄の山中で都で名の知られた武将・源頼光と運命的な出会いをします。頼光に気に入られた金太郎は家来として取り立てられ、名を『坂田金時』と改名し、源頼光の四天王として大江山の鬼退治などで活躍しその名を馳せたのでした。
写真:M Maririn
地図を見る更に道を進むとキャンプ場の入り口があり、流れる川にかかる赤い橋を渡って奥に進むと「夕日の滝」があります。
酒匂川の上流の内川にかかる落差23メートル、幅5メートルのこの滝の水を、金太郎の産湯に使ったと言われています。
「夕日の滝」の名前の由来は夕日に映える美しい姿からといわれ、また水煙を上げる男性的な姿から「雄飛の滝」と呼ばれたこともあるとか。
緑あふれる滝の周りの空気にはマイナスイオンがたっぷり含まれているようで、そばにいるだけで身体が浄化されますよ!夕日の滝の近くには、地蔵堂水源の湧水を浄水処理して飲用できる「金太郎の力水」もあります。
都心からそれ程離れていないのに、山里の雰囲気をたっぷりと味わえるこの地。時に道端には「ししにくあります」の看板と共にイノシシの皮が干してあることも。野趣にあふれ水も美しいこの山里を歩いていると、いつしか気持ちが伸び伸びとしてくることでしょう。
大雄山駅(関本)とのバスは一日11〜13本と本数が少ないので、あらかじめ時間を確認してお出かけ下さい。
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(2024/9/14更新)
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