写真:麦吉 ぼに
地図を見る広電「袋町」電停近くに立つ旧日銀広島支店。
隣に高層のビルが出来て、今では「小さいおうち」みたい見えます。爆心地から380mに位置するこの「被爆建物」は、銀行だった当時の姿のまま資料館になっていて、裏口から自由に入ることができます。
知らない人は「黙って入っていいの?」と驚くのですが、常時無料で開館しています。(年末年始を除く)
写真:麦吉 ぼに
地図を見る1階フロアーへ足を踏み入れると、正面に銀行の窓口が見えます。
窓口の文字が裏返しなので、一瞬違和感を感じます。つまりここは、普段銀行で見る窓口の内側。ガラスの向こうが、お客様のいるロビーです。高く吹き抜けた行内はシーンとして、多くの人が忙しく働いていた時間が虚空にとどまっているようです。
地下の大金庫や頭取室も、当時のままに見学できます。
被爆の翌日応援に来た行員が総務部長に宛てた手紙には、「3発の爆弾で街が壊滅した」と報告されていて、当時の混乱がリアルに伝わってきます。
原爆ドームは入ることが出来ませんが、旧日銀広島支店へは入れます。市は建物公開を兼ねて、行内でさまざまな催し物(いずれも無料)を行っています。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る原爆投下で壊滅状態になり、「75年は草木も生えない」と言われた広島。でもたったひと月後、その焦土にカンナの花が咲きました。
「被爆樹木」は、被爆しながらもう一度芽吹いた木々のことです。
写真の木は、広島城内にあるマルバヤナギ(爆心地からの距離740m)。幹が空洞になったまま、たくましく生き続けています。堀の反対岸に立つユーカリも同じく「被爆樹木」。大きく枝を茂らせて、見ていると元気をもらえます。
広島城を観光する際には、ぜひ見て欲しい2本です。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る広島城から原爆ドームまで、徒歩で15〜16分(約1.2km)、自転車がぴったりの距離です。広島城の門前に、市営レンタサイクル「ぴーすくる」のポート(置場)があります。
「ぴーすくる」のポートは市内に25カ所(2016年2月現在)。おもな観光スポットにはほぼ設置されていて、レンタル・駐輪・返却ができます。借りる方法は2つ、
1.ポート近くの販売所で自転車の鍵になるICカードを買う
(1日分:1,080円<税込>)
2.ネットで「ぴーすくる」を検索して会員登録し(支払いはクレジットカード)、手持ちのICカードかおさいくケータイを鍵にする。
(※注 suicaなど交通系ICカード/nanaco,WAONなどICカード/おさいふケータイのどれかを登録できます)
ちなみに広島城なら、城内の茶屋か城受付でICカードが買えます。ポートの近くには、大抵カード販売所があるので、会員登録が面倒という方は買うのが簡単。電動自転車なので、走るのも楽々。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る広島は街なかを大きな川が6本も流れ、2800もの橋が架かる街。川辺には自転車で走れる道があり、ポタリング(のんびり自転車で走ること)に最高のシチェーションです。
街路樹が桜という場所も多いので、秋には紅葉狩りポタリング、春には桜狩りポタリングが楽しめます。
景色の良い川岸には、ベンチが設置されて休息にも最適。
街中に残る被爆の遺跡と目の前の美しく平和な光景、その中で静かに座る時間は、広島でしか出来ない経験です。
広島市内はコンパクト。レンタサイクルを使えば、パックツアーや修学旅行の自由時間内でも、効率的に市内観光ができます。街には「被爆建物」「被爆樹木」「被爆橋梁」が数多く残されて、訪れる人を待っています。
そして、川辺の美しさは必見!広島市は、多くの人が水を求めて亡くなった川辺を、慰霊のために美しく整備してきました。そんな所もぜひ、見て欲しいと思います。
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(2023/12/9更新)
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