台湾の地名のルーツ!グルメも堪能できる台南・安平へ歴史を訪ねる旅

台湾の地名のルーツ!グルメも堪能できる台南・安平へ歴史を訪ねる旅

更新日:2018/07/24 15:18

台南は、台北に首都が移るまで、台湾の首都であった歴史ある町。このことは有名ですが、台南・安平が「台湾」という地名のルーツだったことをご存知でしょうか。オランダ、鄭氏政権、清、日本と300年以上にわたって統治されてきたこの地は、特別な文化を有する町でもあります。今回は台南・安平「老街(古い街並み)」の楽しみ方をご紹介します。

台湾地名のルーツ!

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約300年前にオランダ人が造った初めの道が、ここ安平にあります。写真に「台湾街」とある石碑の奥がその道で、「安平古堡」の東側に位置しています。この道は、「石板街」「開台第一街」「延平(安平)老街」とも呼ばれています。

安平は、オランダ統治時代に「大員」と呼ばれていました。「大員」というのは台湾語で読むと「tāi-uân」。これが「台湾」という地名の由来となったと言われています。安平という名前は、1661年鄭成功統治の下で改名されたものです。

安平の町のシンボル「剣獅」

安平の町のシンボル「剣獅」
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「安平老街」にある建物には、写真のように獅子が剣を口にくわえた「剣獅」が見られます。「剣獅」は、清代から伝わるもので、家の門の上や壁の上に飾られていて、魔よけの効果、幸福を祈願するといった意味があります。路地を散策しながら、いろいろなデザインがある「剣獅」を見つけてみるのがおススメです!

「剣獅」の集まる広場「剣獅埕」

「剣獅」の集まる広場「剣獅埕」
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「安平老街」を進んでいくと左側に「剣獅埕」があります。「剣獅埕」は、「剣獅」をオブジェとしたものが集まる場として造られた広場。「剣獅」の置物や小物などがたくさん集まっています。お土産にもピッタリな「剣獅」のデザインの天然石ストラップなどもあります。「剣獅埕」は広場といっても10分位で回れる小さな場所で、しかも入場無料なので、是非足を運んでみましょう!

豊富な「安平老街」の「小吃(小皿、一品料理)」

豊富な「安平老街」の「小吃(小皿、一品料理)」
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「安平老街」は「小吃(小皿、一品料理)」も豊富な場所です。周辺には、冬瓜茶で有名な「義豐冬瓜茶」やエビ春巻きで有名な「周氏蝦卷」、牡蠣春巻きで有名な「陳氏蚵卷」などなど人気のお店がたくさんあります。

「安平老街」でおススメしたいのが「安平貴記」。ここには安平ならではの小吃がそろっています。写真は台湾でおなじみの「肉圓」。普通は中に肉が入っていますが、写真の「肉圓」にはエビが入っているんです!そして油で調理しているのではなく、蒸しているため油っぽくなく、つるっとした舌触りが楽しめます。三つで50元(約200円)なので、他の店で食事は済ませたという方にもこれを味わうためだけにでも行ってみてほしいほどおススメです。この他、福州から伝わった「鼎邊趖(dǐng biān suō)」というお米を原料にした太麺(60元)も是非味わってみて下さい。

「安平貴記」の屋台

「安平貴記」の屋台
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「安平貴記」は、外に写真のような屋台が出ているのですぐに分かります。食べながら歩きたいという方には屋台で買って、食べながら歩くのもおススメです。屋台では「棺才板」をオーダーしましょう!「棺才板」とは、サクサクの揚げパンをくりぬいた中に、とろっとしたシチューが入っているB級グルメ。よく見かけるのは、普通のトーストの大きさなのですが、「安平貴記」はその三分の一ぐらいのミニサイズ(25元)もあります。片手で食べられる便利なサイズなので、街歩きのお供にも、ちょっとだけ食べてみたいという方にもおススメです。

おわりに

「安平老街」では、レンガなどの洋風の建築が混ざっているのを目にしたり、古くから営業する老舗の中華風のレトロな建物に出会ったり…。何度行っても新しい発見のある歴史ある町です!B級グルメを片手に、古い街並みで「剣獅」探しをして楽しんでみませんか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/27 訪問

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