ブルーに輝く清流が神奈川に!丹沢・ユーシン渓谷は青すぎる奇跡の絶景

ブルーに輝く清流が神奈川に!丹沢・ユーシン渓谷は青すぎる奇跡の絶景

更新日:2020/03/07 17:28

手塚 大貴のプロフィール写真 手塚 大貴 バックパッカー旅の提案人、スポーツ観戦トラベラー
「ここって本当に神奈川なの?」そんな言葉を思わず呟いてしまう青すぎる清流が、神奈川県の西部、丹沢の「ユーシン渓谷」にあります。まるで宝石を流し込んだかのような、信じられない色をした水の流れ。エメラルドグリーンやコバルトブルーに変化する川の輝きは、ここが神奈川であることを忘れてしまう美しさです!

青く澄みきった「ユーシンブルー」。東京から日帰りで見に行くことができる、奇跡の絶景をご紹介します。

ここは本当に神奈川県!信じられないほど青い「ユーシンブルー」

ここは本当に神奈川県!信じられないほど青い「ユーシンブルー」

写真:手塚 大貴

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さて、この写真の場所はどこでしょう?……と、いきなり聞かれたら、何と答えますか。中国の九寨溝?北海道の青い池?高知県の仁淀川?

おそらく、この写真を見て「神奈川県!」と答える人はあまりいないのではないでしょうか。でもこの美しい清流、ほんとに東京のすぐお隣、神奈川県の風景なのです!

もちろん写真の加工等は一切していません。写真のままの絶景が、この場所には確かに存在しています。

この場所は、神奈川県西部の山北町、丹沢の山々に抱かれた「ユーシン渓谷」です。そこにあるのは、信じられないほどの青色、通称「ユーシンブルー」をした川の流れ。こんな綺麗な川がまさか神奈川県にあるなんて!と思わずにはいられない、感動的な美しさです。

ユーシンブルーの絶景ポイントは「玄倉第二発電所」の付近

ユーシンブルーの絶景ポイントは「玄倉第二発電所」の付近

写真:手塚 大貴

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ユーシン渓谷は、丹沢山付近に源を発し、丹沢湖へと注ぐ玄倉川の上流域にあります。ユーシン渓谷を流れる玄倉川は澄みきった美しい清流ですが、ユーシンブルーを見ることができるのは、あるひとつのポイントだけです。

それが、「玄倉第二発電所」の付近。丹沢湖畔から玄倉川沿いの林道を約6km上流へ向かって歩くと辿り着くポイントです(詳しい場所は、写真下の「地図を見る」からご確認ください)。

ここより上流へ行っても、下流へ行っても、ユーシンブルーを見ることはできません。玄倉川の、玄倉第二発電所の付近だけが、鮮やかなユーシンブルーを見せているのです。自然の不思議を感じさせる、神秘的な光景です。

ユーシンブルーの水を湛える「玄倉ダム」の調整池

ユーシンブルーの水を湛える「玄倉ダム」の調整池

写真:手塚 大貴

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玄倉第二発電所のすぐ下流側には水力発電のための「玄倉ダム」があり、このダムの小さな調整池もまた美しいユーシンブルーの水を湛えています。底まで透き通って見えるほどに綺麗な池で、風によって水紋が広がる様はまるで天然のプールのよう!

つまり、玄倉第二発電所の付近は、玄倉ダムによって川の水が堰き止められたような場所になっていると考えられるのです。

太陽の光が当たると、キラキラと光り輝き始めるユーシンブルー……。見ているだけで、日頃の疲れがとれていくような、心癒される風景です。

ユーシンブルーへのアクセスは?

ユーシンブルーへのアクセスは?

写真:手塚 大貴

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「丹沢の秘境」と呼ばれるユーシン渓谷ですが、東京から日帰りで楽々訪れることができる場所です。それでは、ユーシンブルーへのアクセスをご紹介しましょう。

まず小田急小田原線の新松田駅またはJR御殿場線の谷峨駅から、富士急湘南バスの西丹沢自然教室行きのバスに乗って「玄倉」バス停で下車します。

そこから玄倉川沿いの玄倉林道を6kmほど上流へ向かって歩けば、ユーシンブルーの絶景ポイントに辿り着きます。玄倉バス停からの歩行時間は1時間30分〜2時間程度。道はハイキングコースとして整備されていて、起伏も少ない道なので、足にそれほど自信がない人でも行くことができるでしょう。

ただし、いくつか注意点が!まず絶景ポイントに着くまでに3つのトンネルがあり、なかでも新青崩隧道は本当に真っ暗なトンネルなので、懐中電灯は必携です。熊が出没することもあるので、熊よけの鈴も持っていくようにしましょう。

林道へ入ると、お店や自動販売機などは一切ないので、歩き始める前に飲み物などを準備しておくように。またトイレもないので、バス停前の公衆トイレに立ち寄っておくと安心です。

ユーシン渓谷は、いまだ観光地化されていない場所。気軽に訪れることができるとはいえ、歩きやすい靴と服装で、自然の中を歩く心構えで訪れましょう。

ユーシンブルーは神奈川県の奥地に隠された宝石

ユーシンブルーは神奈川県の奥地に隠された宝石

写真:手塚 大貴

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ユーシンブルーは季節や天候によって、また太陽の光の加減によって、その色が刻々と変化します。ときにはエメラルドグリーンに、ときにはコバルトブルーに……。太陽の光が射しこむと、さらに深みのある色合いに変化したりと、いつまで見ていても飽きることのない美しさです。

吸い込まれてしまいそうなほどに魅惑的な輝きを見せるユーシンブルー。この光景を見た人は誰もが、神奈川県の奥地に隠された宝石を見つけることができたような気持ちになるでしょう。そして、こう呟かずにはいられないはずです。「神奈川にこんなにすごい絶景があったんだ……」と。

東京からわずか4時間!気軽に行ける絶景、ユーシンブルー

ユーシン渓谷は春には新緑、秋には紅葉の名所となり、季節ごとにユーシンブルーと周辺の木々とのコントラストを楽しむことができます。曇りの日でもユーシンブルーを見ることはできますが、やはりオススメは晴天の日!太陽の光に照らされて、より一層鮮やかに輝くユーシンブルーを見ることができます。また雨の直後のダムの放流時はユーシンブルーが見られなくなってしまうのでご注意を。

ユーシンブルーの魅力は、誰でも気軽に行くことができる絶景であるところ。東京から電車とバスと徒歩で、わずか4時間もあればユーシンブルーへ辿り着くことができるのです!

神奈川に隠された奇跡の絶景、ユーシンブルー。その神秘的なブルーの輝きに出会いに、気軽に行ける絶景の旅に出てみませんか?

※2020年3月現在、丹沢湖畔からユーシン渓谷へ至る「玄倉林道」は斜面崩落が頻繁に発生し、非常に危険な状態であることから、歩行者を含め通行止めにしています。崩壊した斜面の対策は2022年3月(予定)までかかる見込みで、その間はユーシン渓谷を訪れることはできません。

※ユーシン渓谷についてさらに知りたい方は、下記“関連MEMO”よりLINEトラベルjp 旅行ガイド別記事をご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/24 訪問

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