清水の舞台から飛び降りるのは勇気がいりますが、勇気があってもこれは飛び降りるのはムリ!?という絶景スポットが清水断崖です。海路しかなかった東海岸側へのアクセスですが、日本統治時代に岩肌をくりぬいて道路(蘇花公路)を作った結果、生まれたスポットのひとつです。ご覧の通り今現在でも岩肌に掘られた道路はせまく、観光のための駐車場スペースもほとんどないようなところですが、美しい海と切り立った岩山(ビーチというものが存在しないのです)のコントラストが際立つ珍しいスポットですのでぜひ足を運んでくださいませ。
「国家公園」とは国立公園のことで、もともと現在の雪覇国家公園を含めて、日本統治時代に次高タロコ国立公園として指定されていました。次高というのは台湾第二の高峰「雪山」の旧名である次高山のことで、富士山より高い3,886m!詳細は筆者の別記事(関連メモ参照)に譲るとしまして、それほど台湾の東海岸から中央部にかけては、山と渓谷が多いのです。言い換えますと、もし台湾を東西に横断したいなら、この山中を突き進むしかないのです!太魯閣国家公園内の車道は台湾を唯一東西に貫く「中横公路」を兼ねており、写真のような観光スポットのような場所も実はこの道路の難工事で亡くなった方の慰霊碑だったりするのです。
太魯閣国家公園の見どころの一つ、超巨大なそそりたつ一枚岩「錐麓大断崖」はパワースポットとして有名です。目の前に立ってビリビリとくる!?そのパワーを感じてください。さて実はこの岩肌の写真ですが細〜く横に線が入っているのが分かりますでしょうか?実は日本統治時代に使っていた山道「錐麓古道」なんです。この断崖をくり貫いて造られた当時の道は実は今も歩けるのです。
前段落の古道ヘは錐麓吊り橋をわたってアクセスしますが、残念ながら筆者は行くことができませんでした。というのも事前に公園管理局に申請が必要で、且つ人数の制限があるためです。筆者が訪れた時点では平日60名、休日96名です。古道は人が歩かないとすたれてしまうので、歩けるように整備したものの、道幅は日本統治時代の馬車一台通れるか否かという狭さだそうですから、納得の人数制限ですね。時間がある方にはぜひトライして欲しいです。
太魯閣国家公園内は基本的に車やバスでスポットを巡りますが、もちろんハイキングも可能です。ただハイキングの際には気を付けてほしいのが落石です。車でもハイキングでも管理局でヘルメットを貸出ししてくれますが、切り立った崖から落ちてくる落石は、とてもじゃないがヘルメットでは防げません。毎年落石で死者を出しているのが太魯閣国家公園なのです(通行止めも多いです)。ちなみに筆者の乗った車は運悪く落石にヒットしました・・・。一つ小石が落ちてきたら呼び水となってどんどん落ちてくるので、その場から離れてくださいね。特にハイカーの方は要注意です!
花蓮市内と太魯閣国家公園内の町「天祥」間はバスが発着しております。便数はそれほど多くないので、事前に時間のチェックが必要です。なお天祥にも宿泊施設が多くありますが、事前に予約をしていったほうが確実です。
ただし冒頭で紹介しました清水断崖へはツアーや車のチャーターでないとアクセスできませんのでご注意ください。ツアーは花蓮市内から多数発着しておりますが、日本語ガイドをご希望なら日本人のオーナーが運営する馨憶精緻民宿(しんいせいちみんしゅく)から出発するツアーが少人数制でオススメです。
では気をつけていってらっしゃいませ〜
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