写真:阿部 吾郎
地図を見るこれは神戸に限らず夜景を撮る時の鉄則ですが、夜景は真っ暗になってから撮ってはいけません。狙うのはブルーモーメントです。ブルーモーメントとは、日が暮れる寸前と日が昇る寸前のほんのわずかな時間、空が深いブルーに包まれる時間のことを言います。この言葉は、吉村和敏さんという有名な写真家が提唱した概念で、その名も「BLUE MOMENT」という写真集を出しておられます。
夜景を撮る場合は、ブルーモーメントが訪れる前に撮影場所を見つけしっかり準備する必要があります。季節や場所によって時間は異なりますが、ちょうどこの写真ぐらいの時間か、もう少し暗くなったぐらいから待つのがいいでしょう。最高の瞬間を待ちながら、刻々と変わっていく空の様子を観察するのも楽しいものです。
写真:阿部 吾郎
地図を見るせっかくメリケンパークに来たら、撮影場所に待機する前にちょっと周辺のスポットも見ておきましょう。
こちらはメリケンパークの東側の入口付近にある「神戸港震災メモリアルパーク」です。阪神淡路大震災で崩れた岸壁が60mにわたり震災当時のまま保存されています。後ろに写っているのは阪神高速道路です。震災の時、一部が倒壊した阪神高速道路もこのように整然とした姿で復興を遂げており、震災時の姿と復興した現在の神戸が同時に存在する風景です。崩れた岸壁の周辺には小魚やちいさな蟹の姿が見られます。震災時や復興の様子を見られる展示パネルもあり、いつでも自由に見学することができます。
写真:阿部 吾郎
地図を見る大河ドラマの竜馬伝が大ヒットしましたが、あの竜馬や勝海舟がここにいたと思うとちょっとわくわくしませんか?
メリケンパークから国道43号線を東に向かって5分ほど歩いたところに海軍操練所跡の記念碑があります。ドラマにも出てきた海軍操練所は、当時小野浜と呼ばれていたこの地にあったのです。この記念碑があるだけで特に何かが残っているわけではないのですが、歴史ファンならぜひ訪れておきたい場所です。
写真:阿部 吾郎
地図を見るさて、寄り道はこれぐらいにして撮影スポットに戻りましょう。
神戸港のシンボル、ポートタワーを中心に美しい夜景を撮影できるスポットはいくつかありますが、おすすめなのはメリケンパークの西側にある商業施設umieモザイクの外階段です。三脚を立てる場合は通行の邪魔にならないよう注意しましょう。夜景を撮る場合はシャッター速度が遅くなりますので手ブレを防ぐために三脚を用意したいところです。ただ、三脚がなくても手すりに固定すればある程度手ブレは防止できます。
いよいよブルーモーメントがやってきました。メインのポートタワーに行く前にこちらをご覧ください。神戸メリケンパークオリエンタルホテルです。客船をイメージしたという優雅な外観が目を引きます。
写真:阿部 吾郎
地図を見るこの一枚を撮るために待っていた甲斐がありました。ブルーモーメントの青い空と赤いポートタワーの対比がすばらしいと思いませんか?
横に立っているのはホテルオークラ、ちょっと変わった形の屋根が見えるのは神戸海洋博物館です。後ろに黒く連なるのが六甲山系の山々です。港の街神戸を象徴する風景です。
もちろん一眼レフやミラーレス一眼ならきれいに撮れますが、まだ空に少し明るさが残っていますし、ポートタワーの光も明るいので、コンパクトカメラでも十分きれいに撮影できます。
ブルーモーメントのベストショットを撮り終えたら、おいしい夕食をもとめて神戸の街に繰り出しましょう!神戸中華街はすぐ近く、三宮のセンター街も徒歩圏内です。北野のおしゃれなレストランまで足を延ばすのもいいですね。神戸の夜を存分にお楽しみください!
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(2023/12/8更新)
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