写真:やま かづ
地図を見るMRT板南線西門町(シーメンディン)駅を上がると、目の前に広がっているのが若者文化の最先端情報を発信し続けている西門町です。西門町には「誠品116」や「萬年百貨」などのファッションビルが建ち並んでおり、その周辺には日本の雑誌やCD、フィギュアなどを扱っているショップもあります。
午後を過ぎたあたりから、西門町には若者たちの姿が徐々にふえ始めます。そして、夕方にもなると、スナック屋台が軒を連ね、夜市のような雰囲気になります。
ちなみに、西門町という地名は現存せず、このあたりの実際の地名は万華区です。西門町は日本統治時代につけられていた地名で、現在は通称として使われています。
写真:やま かづ
地図を見るありえないほど巨大なクリスピーチキンのお店、「豪大大鶏排」がここ西門町のど真ん中にあります。もともと士林夜市が発祥で、今では、台湾全土のみならず香港にもフランチャイズ展開している台湾B級グルメの代表選手です。
まず最初に誰もが驚くのは、自分の顔ほどあるその大きさで、カリカリの衣のチキンは食べごたえたっぷりです。メニューはこの巨大チキンのほか、ナゲットチキン、フライドポテト、オニオンリングなど、気軽に食べることができるスナックがラインナップ。さらに、併設している「豪大冰茶」ではフルーツを使ったスムージーやフレッシュジュースをオーダーすることができます。
テイクアウトのお店ですから、サッと買ってパクッと食べる。この街にはそんな楽しみ方がよく似合います。
写真:豪大大鶏排(看板メニューの巨大チキン)
写真:やま かづ
地図を見る西門町を東西に通る漢口街沿いには、昔ながらの甘味どころがたくさんあります。
その中でも、「珍品養生坊」はとっても小さいお店ですが、メニューは豊富。その上、値段は若者にも優しい庶民価格ということですから、表通りに出されたテーブルにお客さんが途切れることはありません。このお店のウリは白玉や芋餅が入った「紅豆湯(台湾風ぜんざい)」や「豆腐花(甘味豆腐)」で、その日の気分で、温かいものも冷たいものも選ぶことができます。
写真:芒果豆花(マンゴー入り豆腐花)
写真:やま かづ
地図を見る日本統治時代の1890年後半、かつての台北城西門の地域に日本人向けの繁華街が建設されました。その中の娯楽施設の一つが1908年に完成した赤レンガの八角堂「西門紅楼」です。
「西門紅楼」では主に衣料品、雑貨、化粧品などの高級品が売られており、日本人にとっては故郷を懐かしむ憩いの場所、台湾の人にとっては最先端の商業施設となっていました。
建物内部も当時の趣そのままで、1階には当時の様子をパネルで紹介している展示スペースがあり、自由に見学することができます。また、台湾らしいデザインの雑貨を扱った土産物ショップやカフェも営業していますので、若者のみならず観光客にとっても人気のスポットとなっています。
ちなみに、2階はシアターになっており、今でもさまざまなイベントが開催されています。
*現在、八角堂が全面改修工事に入っており、観覧できません。工事終了予定は2017年秋ごろです。
写真:やま かづ
地図を見る若者文化もいいけれど、ゆったり西門町の歴史を感じてみたい、ちょっと一息したいと思っている方にお勧めしたいのが、成都路にある大人の癒しスポット「蜂大珈琲」です。
1956年にオープンした喫茶店はレトロ感あふれるもので、間口の狭い店の入り口では合桃酥(クルミクッキー)などの中華菓子やコーヒー豆が売られています。店内には時代を感じさせるカウンター、客席が並んでおり、傍らに置かれた年季の入ったマシンからはコーヒー豆が焙煎される香りが漂ってきます。
窓際の席を陣取って外を眺めると、目の前には「西門紅楼」が建っています。今も昔も変わることのない流行の最先端施設で、歴史に翻弄されながらも、その役割を変えることがなかった「西門紅楼」。その時空の流れを、香り高いコーヒーを飲みながら感じてみるのもいいかもしれません。
日本の統治時代から最先端の文化情報を発信し続ける西門町。B級グルメから本格コーヒー、日本の最新ファッションから歴史的建物まで新旧が入り混じった文化は、台湾の若者だけでなく、旅行者にとっても興味深いエリアとなっています。
MRT板南線西門町駅からすぐ、台北駅からだって地下街でアクセスできる立地のよさ。一度行くとクセになる、そんな西門町はぜひ訪れていただきたいお勧めスポットです。
なお、本文内の「蜂大珈琲」の詳細については、下記「MEMO」をご参照ください。
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(2024/9/16更新)
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