写真:すがた もえ子
地図を見る長瀞の人気観光スポットでもある岩畳(特別天然記念物)は、その名の通り岩でできた畳を敷き詰めたような不思議な場所です。
この岩畳、長瀞から九州東部まで約800kmも続いていて、世界的に見ても連続性の良い地層なんです。なんと四国・徳島県の大歩危・小歩危までも、この地層が背骨のように続いているのだとか。
地下20〜30kmの深部から隆起したという結晶片岩がミルフィーユ状になっていて、剥がれやすくなっています。そのため川に面した場所には「立ち入り禁止」のロープが張られている場所も。崩れやすくなっている場所なので、ロープの中には立ち入らないようにしましょう。
岩畳付近の紅葉は、例年10月下旬より色づき始め、11月中旬〜12月上旬ごろが見ごろとなります。水面に映りこむ紅葉はとても綺麗。
長瀞ライン下りをしながらの紅葉見物も人気です。
写真:すがた もえ子
地図を見る長瀞から車で1時間ほど走った所で見えてくるのが、秩父市大滝地区のループ橋と滝沢ダムの巨大建築物です。山の中に突如現れる二つの橋とダムは、よくこんなに大きな物をこの場所へ作ったものだとしみじみと思わせてくれます。
ループ橋は別名「雷電廿六木橋(らいでんとどろきはし)」とも呼ばれていて、滝沢ダムのすぐ手前を通過する迫力のある橋です。一見すると大きな1つの橋に見えますが、実は廿六木大橋と大滝大橋という2つの橋で構成されています。ダム上下の高低差約125mを結んでいるので、この高低差を楽しんでください。
紅葉の時期には橋の上の高い視点から美しい景色を眺めることができ、夜にはライトアップも見ることができます。
ループ橋をわたり切ると、途中でも見えた滝沢ダム(たきざわダム)へと到着。
滝沢ダムは高さ132mの重力式コンクリートダムです。
ダムによって形成された人造湖は奥秩父もみじ湖(おくちちぶもみじこ)といい、緑色の美しい水は見ている人の心を癒してくれます。
ループ橋を昇りきって、ついそのまま通り過ぎてしまいがちですが、ダムの左岸には駐車場が設けられています。ぜひここで車を止めて、遊歩道を歩いて自由にダムを見学するのもオススメです。
また滝沢ダム周辺には、秩父滝沢サイクルパーク(BMXコース)もあり、BMX(バイシクルモトクロス)プロライダーが常駐していて、本格的なトレーニングや体験ができます。
秩父の魅力は景色だけではありません。
名産のお蕎麦や大きなカツの乗った名物「わらじカツ丼」、10月末〜12月の初めに収穫されて漬けこまれる「しゃくし菜」など、美味しい食べ物も盛りだくさんです。
心地よい秋風に吹かれながら、秩父を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いたナビゲーター
すがた もえ子
福島県出身、都内在住、フリーライター。日本全国各地に伝わる妖怪伝承を集めて各地を巡っています。ちょっと変わった視点から、皆さんに旅のご紹介をいたします。もちろん美味しい食べ物や温泉などもご紹介。妖怪伝…
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