まるでお化け屋敷!台南の不思議な建物「安平樹屋」&絶品スイーツ

まるでお化け屋敷!台南の不思議な建物「安平樹屋」&絶品スイーツ

更新日:2018/07/24 15:17

台湾の中でも歴史ある町、台南。今回ご紹介するのはその台南にある、まるでお化け屋敷のような不思議な建物、その名も「安平樹屋」です。ガジュマルの木が建物と一体化した奇観は、お芝居などにも使われるほど人気。この樹屋と一緒に巡りたいおススメの絶品スイーツもあわせてご紹介します。

ガジュマルの木とは?

ガジュマルの木とは?
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ガジュマルとは、熱帯や亜熱帯地域に生息するくわ科の常緑高木で、台湾ではよく植えられている木です。成長した根が太くなると幹のようになり、絡まり、アスファルトやコンクリートなどをも突き破るほどの力をもちます。写真のように建物に絡み、入り込んでしまうこともあります。

まるでお化け屋敷!?

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台南在住の人は昔、ガジュマルの幹や枝から気根が垂れる様子を見て、夜は近寄らなかったといいます。台湾では「陰の木」と考えられているガジュマル。確かにここを夜一人で訪れるのは怖いですよね。お化け屋敷のような感じでスリルを味わいたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、現在夜は残念ながら開放されていませんので、昼に楽しんでくださいね。

「コ記洋行(Tait)」

「コ記洋行(Tait)」
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「安平樹屋」は、「コ記洋行」の隣にあります。「コ記洋行」とは、19世紀から茶葉の輸出を行っているイギリス系の貿易会社です。「安平樹屋」は、もともとはコ記洋行の倉庫でした。写真の「コ記洋行」の建物は中西折衷のスタイルで、台南では結婚写真を撮るのにも人気のスポットとなっています。2015年11月現在改装中で中には入れませんが、外から貿易で栄えた時代を思って楽しんでください!

「コ記洋行」は現在台湾の貿易会社で、コンビニでは「Tait」と書かれたおしゃれな烏龍茶が売っているのでチェックしてみて下さい。

「安平樹屋」

「安平樹屋」
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コ記洋行の倉庫だった「安平樹屋」は、日本統治時代には徳記洋行と共に「大日本塩業株式会社」に使われていたといわれています。そして、第二次世界大戦後には「台塩」に管理が移されたという歴史ある建物です。建物はガジュマルの木にしだいに侵食され、その名の通り「樹屋」となっていきました。その後、安平港国家歴史風景区の整備の中で2004年に整備され、開放されるようになりました。

「樹屋」の中は自由に散策でき、階段を昇って上から建物を見下ろすこともできます。写真のように童話のフレームのように見える場所もあって、写真撮影にもピッタリ。そして、芸術品のような「樹屋」は、クリエイティブ精神をかきたてられる場所でもあります。

また「樹屋」は、中だけでなく外には堤防を眺められる展望台やカフェもあるので、ゆっくり散策してみてください。

絶品!「樹屋」の隣にある無添加スイーツのお店

絶品!「樹屋」の隣にある無添加スイーツのお店
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「樹屋」の隣にある「尤記安平養生堂」は、地元でも知る人ぞ知る無添加スイーツのお店です。こちらの名物はパイナップルケーキとヌガー。お店はカフェではないのですが、座って試食をさせていただけるので、散策にちょっと疲れたら寄ってみるのもおススメです。

中でもおススメはパイナップルケーキ。台農17号(金鑚鳳梨)の酸味が少なく糖度が高いパイナップルのみを使用しているため、冬瓜などの混ざりもののないパイナップルケーキであるにも関わらず、酸味がほとんどありません。お値段は10個入りで380元(1520円)と、お土産にもピッタリです。「尤記安平養生堂」は、「樹屋」を背にして右側に進むとすぐにあります。

おわりに

「安平樹屋」は、ガジュマルの木と一体化しまるでお化け屋敷のような不思議な建物ですが、実はガジュマルは、沖縄などで「精霊が宿る木」と考えられている木でもあります。そんな幸せを呼ぶ木・ガジュマルに包まれた歴史ある建物を訪れて、幸せを呼び込んでみませんか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/27 訪問

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