ウブドの不思議といえばここ!謎の「ゴア・ガシャ」遺跡はバリの世界遺産

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ウブドの不思議といえばここ!謎の「ゴア・ガシャ」遺跡はバリの世界遺産

ウブドの不思議といえばここ!謎の「ゴア・ガシャ」遺跡はバリの世界遺産

更新日:2015/11/13 11:37

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

インドネシアのバリ島といえば青い海、熱帯雨林の森に美しいライステラスの豊かな緑、そして独特の文化に芸術、宗教観をもつ「神々の住む島」と言われる地。

そんな神々の住む島から、不思議な宗教遺跡「ゴア・ガシャ」をご紹介します。バリ島にはゾウがいないにもかかわらず、インドネシア語で「ゾウ(Gajah、ガシャ)の洞窟(Goa、ゴア)」の意味をもつ、11世紀に建てられた古代遺跡の不思議を探ってみましょう。

ウブドから車で15分「ゴア・ガシャ」遺跡へ潜入!

ウブドから車で15分「ゴア・ガシャ」遺跡へ潜入!

写真:遠藤 まさみ

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ウブドの中心地からラヤ ゴア ガシャ通り(Jl. Raya Goa Gajah)を、東北方面に車を走らせること約15分。お目当ての「ゴア・ガシャ( Goa Gajah)」遺跡は、ラヤ ゴア ガシャ通り沿いで待ち構えています。駐車場から遺跡へと続く通路にある、チケットセンターでチケットを購入し、遺跡の入り口に立つスタッフにチケットを見せて、サロン(腰巻き布)をレンタルして腰に巻いたら準備は完了。緩やかな階段を降りて遺跡内へと進みましょう。

階段を降りて最初に目に飛び込んでくるのは、2つの大きな沐浴場です。10〜14世紀に栄えたワルマデワ王朝時代に造られたとみられる沐浴場を守るかのように竚む6体の女神像、そしてその手に持つ壺からは今も変わらず清らかな水が溢れ出ています。水で身を洗い浄めてから参拝していたという風習が、その当時からあったことが伺い知れる遺跡です。

■ゴア・ガシャ( Goa Gajah)
住所:Goa Gajah
時間:8:00〜17:00
料金:15,000 Rp
ウブドから車で約15分

バリ島に存在しないゾウの名を持つ謎の洞窟

バリ島に存在しないゾウの名を持つ謎の洞窟

写真:遠藤 まさみ

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沐浴場から左手に仰ぎ見れば、謎の洞窟「ゴア・ガシャ」遺跡の大きな顔に惹きつけられるはずです。見開いた目が印象的な顔、口は大きく開き洞窟の暗闇へと導いています。顔の横にある大きな指は力強く、岩を引き裂いて今にも這い出してくるかのような迫力を感じます。これは悪しきものから保護する魔除けの神、ボモ像ではないかと言われています。

バリ島には存在しない動物であるゾウの名を冠する「ゴア・ガシャ」遺跡ですが、その名の由来ははっきりとわかっていません。遺跡発見当時、崩れ埋もれた遺跡のいち部分がゾウに見えた、洞窟内に安置されているガネーシャ像を指しているなど諸説がありますが、その謎は今でも解明されていないのです。

ヒンドゥー教の神々が祀られる洞窟内へ

ヒンドゥー教の神々が祀られる洞窟内へ

提供元:遠藤隆尚

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人がひとり通れる程のボモ像の口の門から、洞窟内部へと潜入してみましょう。中は薄暗く湿った空気と線香から漏れ出る白い煙が混ざり合って洞窟内を支配しています。入り口から5メートルほどで回廊は突き当り、左右に翼を広げるように別れ、更に奥へと人を誘います。洞窟の壁に彫られた15の穴は、僧侶が瞑想を行ったり眠ったりしていた場所なのだそうです。

左右に伸びた回廊の右手奥には、ヒンドゥー教の三神一体の概念の象徴として、3体のリンガ(男性のシンボル)とヨニ(女性のシンボル)が安置されています。反対の左手奥には、高さ80センチほどのガネーシャ像が今も厳かに祀られています。バリ島に住む熱心な信者も訪れているのでしょう。神々には美しい南国の花々やフルーツ、そして線香が供えられています。

*三神一体:ヒンドゥー教において、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの3神が本来は1体であるとする考え
*ガネーシャ:ヒンドゥー教の「富と商売繁盛」の神であり、シヴァ神の息子

遺跡から更にその奥へ!森の中へと足を踏み入れて

遺跡から更にその奥へ!森の中へと足を踏み入れて

写真:遠藤 まさみ

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「ゴア・ガシャ」遺跡を出て沐浴場の裏手を通り、さらにその奥の熱帯雨林のジャングルの中へと続く階段を降りてみましょう。谷に流れる川と道を塞ぐかのように、大きな岩がゴロゴロとしている様子が見て取れます。実はこの大岩、対岸の崖にあったチャンディ(廟)の彫刻群が、崩れ落ちたものなのです。

岩に刻まれた彫刻に歴史を感じて

岩に刻まれた彫刻に歴史を感じて

写真:遠藤 まさみ

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川辺に降りて大岩を観察すれば、岩に刻まれた彫刻が見て取れるはずです。ワルマデワ王朝によって11世紀頃に造られたとされる遺跡群は、14世紀にジャワ島のマジャパイト王朝の侵略、そして地震などの災害により、歴史の波の中へと埋もれてしまっていたのです。

1923年に発見された「ゴア・ガシャ」遺跡は、今なお多くの謎と不思議を私たちに問いかている、魅力的な遺跡なのです。

車をチャーターしてウブド近郊を周遊してみよう

今回ご紹介したゴア・ガシャ遺跡は「プクリサン川流域のスバック景観」の登録範囲の中にある遺跡として、世界遺産に登録されています。その他周辺には、美しい田園風景の中にある「イェー・プル(Yeh Pulu)」遺跡や、バリ最大の石窟王墓「グヌン・カウィ(Gunung Kawi)」遺跡など、周辺には同じく世界遺産に登録されている遺跡が数多く見られます。車を1日チャーターして、テガララン・ライステラスと共に、ウブド近郊の遺跡周遊が、ウブド滞在のイチオシ観光です!

■世界遺産に登録されている寺院・地域
合計5つの寺院と地域が世界遺産として登録されています。

世界遺産名:「トリ・ヒタ・カラナというバリ・ヒンドゥー教の哲学を元に、独自の水利システム・スバックによって維持される、水田地域の文化的景観」

登録地域:
「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院(Supreme Water Temple Pura Ulun Danu Batur)」
「バトゥール湖(Lake Batur)」
「バトゥカル山のスバック景観(Subak Landscape of Catur Angga Batukaru)」
「水の王立寺院タマン・アユン寺院(Royal Water Temple Pura Taman Ayun)」

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/13 訪問

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