イタリア屈指の美術館であるウフィツィ美術館。特に休日には多くの観光客が訪れるため、エントランスには入場を待つ人の長蛇の列が…。しかし事前に公式オンラインで予約チケットを購入しておけば、待ち時間なしで入場することが可能です。ウェブサイトで予約したい日付を選択すると15分間隔で入場時間が選べます。予約が完了すると登録したメールアドレスにバウチャーが届くので、印刷して持って行きましょう。
当日は予約した時間の15分前までにウフィツィ美術館のReservation ticket officeでバウチャーを本チケットに引き換えてもらい、予約時間になったらReservation entranceから館内に入場します。なおMain entranceは、 予約をしていない人専用の入口なので間違えないように注意しましょう。
美術館の開館時間や休館日などの詳細はMEMOの公式HPでご確認ください。
何はともあれ真っ先に見ておきたいのが、言わずと知れたボッティチェリの名作「ヴィーナス誕生」。ギリシャ神話の女神ヴィーナスが海から誕生し、大きな貝殻に乗って出現した様子を描いています。神聖で優美な雰囲気をまとったヴィーナスは愛と美の象徴です。宗教的知識がなくても観ているだけで温かく幸せな気持ちになるのは、溢れ出る愛の美しさがこの絵画の中に表現されているからなのかもしれません。それに加えて縦172cm×横278cmという巨大な名画の迫力には圧倒されます!ぜひ間近で「ヴィーナス誕生」を鑑賞し、その感動を生で味わってくださいね。
こちらもボッティチェリ作の初期ルネサンスの代表的絵画「春(プリマヴェーラ)」。中央に立つヴィーナスを中心に、ギリシャ神話に登場する神々が描かれています。ヴィーナスの頭上にはエロス(キューピッド)、右端では西風のゼフェロスが花の精クロリスを捕まえようとしています。そしてクロリスが助け求めているのが花の女神フローラ。左端には天界と異界とを繋ぐ役目の神メルクリウス、その隣の3人の女性は美、愛、貞操の象徴である三美神。一枚の絵画の中で、これらの神々によっていくつもの物語が巻き起こっています。
愛や幸福の象徴とみなされることが多い「春(プリマヴェーラ)」ですが、未だに解明されていない謎が多く、ボッティチェリによる隠されたメッセージがあるのかもしれません。誰しも1度は美術書やテレビで見たことのあるはずの有名な作品ですが、まだまだ謎に包まれた神秘的な絵画なのです。
ダ・ヴィンチが描いたキリスト教絵画の傑作で、処女マリアがイエスを宿したことを天使ガブリエルから告げられる受胎告知のシーンです。マリアへの祝福の意を込めて、天使ガブリエルは純潔の象徴である白百合をマリアに手向けています。受胎告知を受けたマリアの表情は穏やかで、天の啓示に従うことを決定した瞬間が切り取られているかのように感じられます。
この絵画のマリアの右手は不自然に長く描かれていますが、当時この絵画は高い位置に展示され、しかも右下の方向から鑑賞される予定だったからなのだとか。ぜひ右下から鑑賞して、計算しつくされたダ・ヴィンチの意図をご自身の目で確認してみてくださいね。
ウフィツィ美術館での混雑を避けるための基本ポイントは早朝の開館時間に行くこと!そのため前夜の滞在場所は、ウフィツィ美術館の近くが良いでしょう。おすすめは美術館すぐ隣の「ホテル・デリ・ オラフィ(Hotel degli Orafi)」。フィレンツェ最古の橋として観光スポットになっているヴェッキオ橋に面しており、美術館までなんと徒歩1分という近さ!フィレンツェ観光で疲れが溜まってきた頃に、早起きせずに済むのはとても助かりますね。
ボッティチェリやダ・ヴィンチ以外にも、ウフィツィ美術館にはカラバジョやミケランジェロなど優れた芸術家の最高傑作がたくさん展示されています。詳しい説明を聞きながらじっくり鑑賞したい方は入場したらすぐに日本語音声ガイドを借りましょう。作者の意図や歴史的、宗教的背景を理解しながら鑑賞すれば、さらに理解を深めることができますね。それに加え、2014年から館内での写真撮影も可能になりました。ぜひルネサンス期の名作揃いのウフィツィ美術館を心ゆくまで堪能してください。
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(2024/10/15更新)
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