全国でここだけ!地ビールが飲めるお寺が本州最北端・大間町にあった!

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全国でここだけ!地ビールが飲めるお寺が本州最北端・大間町にあった!

全国でここだけ!地ビールが飲めるお寺が本州最北端・大間町にあった!

更新日:2015/12/21 11:04

大友 浩平のプロフィール写真 大友 浩平 東北案内人

本州最北端の町、青森県大間町には地ビールがあります。つまり「本州最北端の地ビール」というわけですが、ここの地ビールは本州最北端ということだけではなく、もう一つの大きな特徴で地ビール好きには知られています。この地ビール、何と全国唯一、お寺が醸造しているのです。

今回はこの、境内で地ビールならぬ「寺ビール」を醸造している稀有な寺院、梅香山崇徳寺(ばいこうざんそうとくじ)について紹介します。

本州最北端の地・下北半島

本州最北端の地・下北半島

提供元:大友浩平

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青森県と言えば、本州最北端の県ですが、その青森県でも最北端の地点があるのが「まさかり」のような形をした下北半島です。下北半島は、イタコの口寄せで知られる霊場・恐山(おそれざん)や「北限のニホンザル」、「寒立馬(かんだちめ)」、そして写真の菜の花畑などで有名です。

このうち、半島の最北端、すなわち本州最北端の場所である大間崎(おおまさき)のある大間町は、よく初セリでビックリするような値がつく「大間のマグロ」で有名です。

日本唯一の「寺ピスト・ビール」!

日本唯一の「寺ピスト・ビール」!

提供元:梅香山崇徳寺

http://bikou.yukimizake.net/地図を見る

梅香山崇徳寺があるのは、本州最北端の大間崎から佐井村方面に国道338号線を7kmほど南下した奥戸という集落です。醸造を手掛けるのは何と、崇徳寺の住職である佐々木真萠さんです。崇徳寺は江戸時代の寛永年間から続く浄土宗の古刹ですが、聞けば、崇徳寺の境内にはそれよりもはるか昔から涸れることなく湧き出ている天然水があり、地元では「長生きの水」として親しまれていたのだそうです。元々ビール好きだった佐々木さんはこの名水を使ってビールを作ろうと考え、発泡酒免許を取得して醸造を始めたのだそうです。

それにしても、仏教についてちょっと詳しい人はご存知だと思いますが、お寺の山門にはよく「葷酒山門に入るを許さず」という札が掲げられています。つまり、ニラやニンニクのような臭いの強い野菜やお酒はお寺の中に持ち込んではいけないことになっているのです。お寺で地ビールを醸造するというのは一見、この禁を犯しているようにも見えます。

ただ、よくよく考えてみれば、崇徳寺では酒を外から持ち込んでいるわけではなく、中で造っているわけですから、この禁は破っていないと言えます。それに海外でも、ベルギーやオランダには修道院自らが醸造している「トラピスト・ビール」があります。崇徳寺の地ビールはいわば「トラピスト・ビール」の日本版、いわば「寺ピスト・ビール」と言えるかもしれません。

境内にある地ビールの看板と自動販売機(!)

境内にある地ビールの看板と自動販売機(!)

提供元:宮里涼子氏

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崇徳寺の山門をくぐると、大きく「高級 地ビール・この奥 麦雫 直売所」という看板があります。「麦雫(むぎしずく)」というのは、この崇徳寺が造る地ビールの銘柄で、正確には寺院の地図記号にもなっている「卍」を冠して「卍麦雫(まんじむぎしずく)」という名称となっています。

ビックリするのは境内にこの「卍麦雫」の自動販売機が設置されているということです。これなら佐々木住職がご不在でも安心して「卍麦雫」が買えるわけです。これまた全国唯一の「お寺の境内にあるビールの自動販売機」だと思いますので、一見の価値ありです。

この「卍麦雫」の瓶を見ると、製造元として「バイコードリンクB・S」という表記があります。この「バイコードリンク」という会社名(?)は崇徳寺の山号である「梅香山」から取られた名前というわけです。

「大間のマグロ」と「陸マグロ」が食べられる温泉宿

「大間のマグロ」と「陸マグロ」が食べられる温泉宿

提供元:大友浩平

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「卍麦雫」は現在、ペールエール、ビター、スタウト、ラガー、ピルスナーの5種類あります。いずれも「ボトルコンディション」と言って、瓶の中で二次発酵させる、地ビールの中でも比較的珍しいタイプのビールです。醸造してから時間が経つ毎に違った味わいが楽しめるのが特徴で、出来立ての頃はフレッシュな味わい、そこから熟成が進むにつれて、ふくよかさや複雑な香味が増していきます。

「卍麦雫」は、崇徳寺境内の自動販売機の他、下北半島の中心地、むつ市にあるむつ下北観光物産館「まさかりプラザ」やスーパー「マエダ本店」などでも買えます。

写真は恐山にある、極楽浄土に見立てられる宇曽利湖ですが、下北半島や隣接する上北郡などでは「卍麦雫」の他に、「恐山ビール」という銘柄の地ビールも出回っています。実はこれも崇徳寺が醸造している地ビールです。

唯一残念なのは、このユニークな「寺ビール」、このように「買えるお店」はあっても「飲めるお店」がないことです。ただ、同じ大間町内には本州最北端の温泉、「おおま温泉海峡保養センター」があります。崇徳寺で購入した「卍麦雫」を、湯上がりに楽しむということであれば、ここに宿を取るのがおススメです。ここでは有名な「大間のマグロ」に加えて、地元では「陸(おか)マグロ」と言われて「大間のマグロ」と並び称される極上黒毛和牛「大間牛」も食べられます。

本州最北端で堪能する地ビールと温泉

お寺が造る本州最北端の地ビールと、津軽海峡を望む本州最北端の温泉、とてもいい組み合わせだと思います。ぜひ一度足を運んでみていただけたらと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/06/30 訪問

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