聖なる泉沸くバリ島の願掛け寺で沐浴に願いを込めて「ティルタ・ウンプル寺院」

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聖なる泉沸くバリ島の願掛け寺で沐浴に願いを込めて「ティルタ・ウンプル寺院」

聖なる泉沸くバリ島の願掛け寺で沐浴に願いを込めて「ティルタ・ウンプル寺院」

更新日:2018/08/14 16:42

遠藤 まさみのプロフィール写真 遠藤 まさみ 世界遺産探検家、ホテルマニア、クラフトビア愛好家

バリ島の聖峰アグン山の麓、聖なるプクリサン川岸にたたずむ「ティルタ・ウンプル寺院」は、聖なる泉が湧き出る「聖水の寺」として、多くのバリ人が沐浴と礼拝に訪れるバリ島随一のパワースポットです。

10〜14世紀に繁栄したワルマデワ王朝時代から続く、神秘性と荘厳さをそなえ、遺跡のような儚さと美しさをもつ「ティルタ・ウンプル寺院」をご紹介します。

ウブドから車で1時間!「ティルタ・ウンプル寺院」

ウブドから車で1時間!「ティルタ・ウンプル寺院」

提供元:遠藤隆尚

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ウブドの中心地から、ラヤ ゴア ガシャ通り(Jl. Raya Goa Gajah)を東北方面に車を走らせること約15分。同じ頃に建立された不思議な遺跡「ゴア・ガジャ(Goa Gajah)」を通り過ぎ、突き当りのT字路を左折して、ひたすら北上すること約40分。聖なる川「プクリサン」と呪いの川「プタヌ川」に挟まれた、緑深き場所に「ティルタ・ウンプル寺院( Pura Tirta Empul)」があります。

チケットセンターで入場料を支払い、サロン(腰巻き布)をレンタルして、寺院の中へと足を踏み入れてみましょう。気温が少し下がったかのような、厳かな空気が寺院を取り巻いているのが感じられます。

■ティルタ・ウンプル寺院( Pura Tirta Empul)
住所:Kecamatan Tampaksiring
時間:8:30〜17:00
料金:15,000 Rp
ウブドから車で約1時間

2012年に世界遺産に登録された1000年の歴史を持つ寺院

2012年に世界遺産に登録された1000年の歴史を持つ寺院

提供元:遠藤隆尚

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寺院の碑文には「960年にワルマデワ王朝時代の王が、この寺院を建立した」と記されています。バリ島にヒンドゥー教が伝わってきたのは11世紀頃からですので、聖水や沐浴などの習慣が、ヒンドゥー教以前のバリ土着宗教にも存在していたことが伺い知れます。一方で古き言い伝えの1つに「魔王と戦ったインドラ神の放った矢が刺さった場所から聖水が湧きでた」と、なぜかヒンドゥ教の神様に泉の起源があるのも、古代の歴史と宗教の面白さを感じさせられます。

2012年には、バリ島初の世界遺産「トリ・ヒタ・カラナというバリ・ヒンドゥー教の哲学を元に、独自の水利システム・スバックによって維持される、水田地域の文化的景観」の一部として、「ティルタ・ウンプル寺院」もまた世界遺産となりました。バリ古来の土着信仰、そしてバリ・ヒンドゥー教との精神的融合が窺い知れる「ティルタ・ウンプル寺院」は、まさに世界遺産にふさわしい寺院といえます。

バリ島のパワースポットで沐浴を体験

バリ島のパワースポットで沐浴を体験

写真:遠藤 まさみ

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「ティルタ・ウンプル寺院」の沐浴は、異宗教の人や観光客でも行えるので、実際に体験してみましょう。割れ門から延びる通路を中心に、2つの沐浴場があります。その通路のそばにお祈りとお供えを捧げる場があるので、そこで祈りと願い事を唱えたら、左手の沐浴場の一番左端から沐浴を開始します。

■沐浴
1)吹き出し口から流れだす聖水の前で手を合わせ神様にお祈り
2)右手に聖水を取り頭や顔に3回かけ身体を浄化して、願い事を唱える
3)吹き出し口から流れる聖水を頭から被る
4)右手に聖水を取り3回口に含んで体内を浄化させる
5)最後に神様にお礼をする

1)〜5)の手順を左端の吹き出し口から順番に行います。ただし、気を付けなければならないのは、左から数えて9〜11番目の聖水を浴びてはいけません。近親者が亡くなった場合や、不幸があったなどの特別な時に使う場所なのだそうです。

*お願いごとは日本語で、各吹き出し口での願い事が異なっていても良いそうです
*聖水は口元に付けるだけでも大丈夫です
*9〜11番目の吹き出し口上部に注意書きのプレートがあるので、それを目印にして避けるとよいでしょう
*沐浴場手前にロッカールーム(5000 Rp)もありますが、男女別にはなっていません

神像のある「Tirta Empil 」の聖水を最後に浴びて終了

神像のある「Tirta Empil 」の聖水を最後に浴びて終了

写真:遠藤 まさみ

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次に割れ門から延びる通路の右手の沐浴場に入水し、通路脇にある神像と「Tirta Empil 」と注意書きのある吹き出し口の前に立ち、先程と同じ様に沐浴を行います。実は、ここから湧き出る聖水が一番貴重なので、忘れずに行って下さい。

洗煉で冷たい水に身を委ね、まるで滝行のようにも感じる沐浴ですが、心も洗われ内なるパワーが漲ってくるのを感じるはずです。「浄化」「解毒」「魔よけ」の力を持つと言われる「ティルタ・ウンプル寺院」の聖水を求めて、遠方から聖水を汲みに訪れるバリ人も多いのだそうです。

沐浴場の裏手にも足を伸ばしてみて

沐浴場の裏手にも足を伸ばしてみて

写真:遠藤 まさみ

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沐浴場の奥には寺院や、聖なる泉、集会所などがありますので、ぜひゆっくりと回ってみてください。寺院では沐浴を終えたバリの人々が、スンバヤン(お祈り)をしていますので、邪魔にならないように静かに見学をしてくださいね。

ウブド近郊の世界遺産がおもしろい!

今回ご紹介した「ティルタ・ウンプル寺院」の他にも、プクリサン川流域には数多くの世界遺産が見られます。美しい田園風景の中にある「イェー・プル(Yeh Pulu)」遺跡や、バリ最大の石窟王墓「グヌン・カウィ(Gunung Kawi)」遺跡、なんとも不思議な「ゴア・ガシャ(Goa Gajah)」遺跡に、美しい景色広がるテガララン・ライステラスなど見どころも盛り沢山。是非1日かけてウブド近郊の世界遺産の旅を楽しんでみてください。

■世界遺産に登録されている寺院・地域
合計5つの寺院と地域が世界遺産として登録されています。

世界遺産名:「トリ・ヒタ・カラナというバリ・ヒンドゥー教の哲学を元に、独自の水利システム・スバックによって維持される、水田地域の文化的景観」

登録地域:
「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院(Supreme Water Temple Pura Ulun Danu Batur)」
「バトゥール湖(Lake Batur)」
「バトゥカル山のスバック景観(Subak Landscape of Catur Angga Batukaru)」
「水の王立寺院タマン・アユン寺院(Royal Water Temple Pura Taman Ayun)」

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/15 訪問

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