写真:Hiroko Oji
地図を見る古来から交通の要衝として栄え、センスの良い近代の建物が建ち並ぶ地区としっとりした伝統家屋が建ち並ぶ地区が融合し、仏・アルザス地方に点在する魅力ある村々への観光の拠点ともなるストラスブール(Strasbourg)。ライン川にフランス最大の河川港をもち、商業的にも重要な役割を果たし、見所やショッピングスポットなどが、イル川の中洲である周囲2キロメートルほどの島に集中する華やかな街です。
島の南東部にはプティット・フランスという、アルザスの伝統家屋が密集した一帯があり、大聖堂と共にユネスコの世界遺産に登録されています。家並みはドイツの影響を色濃く受けた木組みの建物群。白壁に黒い木枠組みの家並みが水路や通りに沿って建ち並ぶ姿は美しいばかりです。イル川では、遊覧船(水上バス)が運行されていますので、川面から眺める風景もお薦めです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るプティット・フランスは、元はなめし革職人の居住地区だったもので、狭い水路が入り組んだところにアルザス伝統の木組み(コロンバージュ)の家が密集した地区です。木枠組みのデザインも素敵なうえに、黒っぽい年季の入った木枠に施された彫刻が目を楽しませてくれます。夏には窓辺に綺麗なお花で飾られるのですが、クリスマス時期ともなると、この地方独特の、重量感がありながら可愛らしい装飾で溢れます。古い木組みとクリスマスの装飾が何とも言えず相性バッチリ!大聖堂まで続く通りや路地にも木組みが建ち並びますので、尖塔を目指しながら、木組み巡りを楽しんでください。
写真:Hiroko Oji
地図を見る川を挟んでドイツと国境を接していることもあり、木組みばかりでなく、通りにぶら下がる看板もドイツの影響を受けて、凝ったデザインの素敵なものばかり。昔の文字の読めない人にも何屋さんなのか良くわかるように、ということで使われ始めた看板ですが、今では素敵な装飾の一部、見て歩くだけでも十分楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る街のランドマークともなるノートルダム大聖堂は、1176年から250年もの年月をかけて、近くのヴォージュ山脈から切り出したという赤い砂岩で造られました。国境を越えたドイツのケールの町からも、その尖塔は、はっきり存在を示すほど!
外壁には、レースのように繊細で見事な彫刻がびっしり埋め尽くされています。通りの間からも見えている姿は圧倒されるような存在感を放ち、特に西側の壁は、ゲーテが「荘厳な神ノ木」と言って絶賛しているほどです。
正面の1本の尖塔は、高さが142メートル、中世の建造物としては最高の高さを誇ります。329段の階段で塔のてっぺんまで上れますので、ぜひ、町並みだけでなく、ヴォージュ山脈や黒い森までの眺めを楽しんでくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見る大聖堂の内部は、これまた素晴らしい装飾で埋め尽くされていますが、何より見ていただきたいのが、12:30になると動き出す仕掛けを持った天文時計!キリストと使徒たちの人形が現れる仕掛けになっていて、しばし釘づけになっていしまいます。また、そばにある、最後の審判を描いた「天使の柱」や、13〜14世紀の輝きをそのまま残す美しいステンドグラスの数々も必見です。
いかがでしたか?町並み散策だけでも十分楽しめるストラスブールの街。川に囲まれた一帯にはロアン宮などの美術館や博物館など見所が集中しているので観光しやすい街です。川を隔てた南側には、アルザス博物館があります。可愛らしい古い木造邸宅に設けられた民俗博物館で、昔のアルザスの暮らしぶりが手に取るように伝わる所ですので、お時間に余裕があれば、旧市街の対岸にも足を延ばしてみて下さいね。
最後にお得情報を。この街でも観光客の味方というべきストラスブールパス(Strasbourg Pass)があります。美術館の一つ目(二つ目は半額)、大聖堂の塔&天文時計、遊覧船、貸し自転車が半日、それぞれ無料になります。3日間有効で、観光案内所やストラスブール駅で購入できますので、お得かどうかご自分の予定を考慮してご利用ください。
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(2024/9/16更新)
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