タスコまでは、首都メキシコシティの南方面行きのバスターミナルから約3時間。バスは一時間に1、2本の間隔で出ています。タスコのバスターミナルから町の中心地、ボルダ広場までは徒歩で約15分です。
町は山間部で発展したため細い坂道が多く、迷路のように入り組んでいます。見どころはボルダ広場を中心に1km圏内です。白くコロニアルな可愛らしい町並みを、カメラ片手に散策しましょう。
タスコの町を象徴する「白」は、建物だけではありません。町のタクシーは全て白いワーゲンのビートル。細くデコボコとした石畳の道を、古ぼけた可愛らしいビートルがたくさん走っています。白い町とビートルを一緒に写真に収めれば、誰でも絵葉書のような美しい一枚が撮れるはずです。
18世紀、フランスから来た鉱夫ボルダが銀鉱脈を掘り当て莫大な富を得ました。ボルダはその財力を使い、町に次々と豪華な教会や庭園を建築。その中でも、一際大きく美しいのがサンタプリスカ教会。チュリゲラ様式で作られた協会は、ファサードに見事な細かい彫刻が施され豪華絢爛です。
サンタプリスカ教会は、入場無料。教会内部には金箔が貼られた黄金の彫刻や、当時もっとも有名だった宗教画家ミゲル・カブレラの壁画などがあり見ごたえ十分。また、朝と夜には教会から美しい鐘の音が響き渡り、タスコの町をより一層ロマンチックな雰囲気に引き立てます。
<サンタプリスカ教区教会>
入場時間:7時〜20時
定休日:なし
サンタプリスカ教会の目の前にあるのがボルダ広場。観光客はもちろん地元の人の憩いの場として、1日中賑わう町の中心地です。
周辺には民芸品や銀製品を売る商店や露店が数多くあります。特にタスコの名産の銀製品は品質もデザインも素晴らしく、他の町に比べて価格も安いので興味のある人はここでお土産を買いましょう。
また、サンタプリスカ協会を見下ろせる景色のいいレストランも、ボルダ広場を取り囲むように立ち並んでいます。お願いすれば店内を見学することも出来ますので、お気に入りのテラス席を見つけて、のんびりと食事と町の観察を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ユネスコ無形文化財に登録されているメキシコ料理は、タコス以外にも美味しい料理がたくさんあります。チョコレートソースを使用したモーレ料理などは、日本ではなかなか食べられない逸品です。ぜひ、一度は味わってみてください。
教会を正面に見て東側の階段を降りていくと、細い道の両側にびっしりと生鮮食品や衣料品、日用品などが軒を並べる市場があります。メルヘンの世界とはまた違った、タスコに住む人々の生活を垣間見ることができる市場です。
老若男女様々な人で賑わい活気あふれる市場には、日本で見かけないような食材や果物が並び、見ているだけでも楽しめます。迷路のように細く入り組んだ階段を、下へ下へと降りながら散策を楽しみましょう。
タスコの町を見下ろすキリスト像。町の中心地からタクシーで約15分の場所にあります。タスコのタクシーにメーターはありません。事前に往復分の料金を交渉してから向かいましょう。
キリスト像に行くまでの道は、とても急で狭くジグザクに曲がりくねっています。そんな坂道を、ものすごいスピードで登っていく白いビートル。運転手によってはまるでアトラクションのようなドライブとなり、冷や汗握る体験になります。見た目がボロボロの車は運転も荒い傾向があるので、タクシー選びも重要です。
山頂に着くと目の前の視界が開け、赤茶けたキリスト像の後ろ姿と、山間に広がるタスコの町並みが見渡せます。
ブラジルの世界遺産コルコバードを彷彿させるキリスト像は、とても美しく雄大です。気持ちのいい風が吹き抜けるこの場所は、タスコに来たら必ず訪れるべき絶景スポットと言えるでしょう。
白い町並みが赤く染まる夕暮れ時は、息をのむ美しさ。夜はオレンジ色の街灯が灯り、ロマンチックな雰囲気。メキシコシティから日帰りも可能ですが、折角ならこの非日常のメルヘンな世界を、のんびりと一泊しながら観光することをおすすめします。
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(2023/12/5更新)
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