高尾山の登山・観光の拠点として新たに誕生した「高尾599ミュージアム」は、高尾山の魅力・未来・情報・広場を共有することを目的として作られました。
和瓦葺きの屋根が印象的な外観は、高尾山の参道に溶けこむよう配慮されたデザイン。
広々とした前庭を見渡すとまず目に飛び込んでくるのは座れるモニュメント、「599ベンチ」です。
芝生広場は自由に使えるスペースなので、お天気の良い日にお弁当とレジャーシートを持って行きたくなります。じゃぶじゃぶ池や小川もありますので、暑い時期なら子どもの水遊びにもぴったり!
館内は2階建てで、メインの展示スペースは吹き抜けの天井で開放感たっぷり。
1階部分が展示施設、2階部分は有料の交流スペース「市民ギャラリー」があります。
芝生側には「599 CAFE」があり、ドリンクや軽食等の販売もあります。飲食物の持ち込みもOKなので、お弁当や飲み物を片手に気軽に利用できますよ。
隣接したキッズスペースには、「1歳でも登頂できる」高尾山のオブジェもあります。授乳スペースも完備しているので、小さなお子さま連れでも安心です。
入ってすぐのところにある総合案内では、パンフレットやMAPが入手できます。
登山道の情報や見どころなどもまとめて掲示していますので、入館したらぜひチェックしてくださいね。
1階のメインフロアにあたる「NATURE COLLECTION」には、全部で16の展示台があります。まさに「立体的な展示図鑑」と言うにふさわしい、ちょっと変わった展示方法が用いられています。
タカオスミレをはじめとした植物展示コーナーでは、アクリル樹脂に封入された植物を見ることができます。これらは実際に採取した植物なのですが、展示物とは思えないほどの鮮やかな色合いがそのまま保存されています。
また、草花に関する展示というと咲いている姿の写真が多いなか、ここの展示では花びらの先から根っこまで、すべて観察できるのです。
高尾山には約1600種類の植物があるといわれていますが、季節によって展示標本の一部の入れ替えもあるそうなので、季節を変えて訪れても楽しめますね。
昆虫標本のコーナーも種類が豊富。それもそのはず、高尾山には約5000種類の昆虫が暮らしていると言われており、昆虫の日本3大生息地にも数えられているのです。
ちょっとめずらしい、昆虫が羽ばたく瞬間の標本は一見の価値あり!羽を広げた昆虫たちは、まるでストップモーションのようです。
建物の一番奥にある「NATURE WALL」は、高さ3m、幅16mの大きな展示スペース。
真っ白な壁の中心には高尾山の象徴である大きなブナの木のレリーフがあり、その木を囲むようにして、高尾山に暮らす動物たちの剥製が展示されています。
展示物保護のため触れることはできませんが、貴重な剥製展示だからこそ、間近でじっくりと動物たちを観察することができるのです。
そして一時間に1回程度、その壁にプロジェクションマッピングが映しだされます。
1回約7分の上映で、高尾山の四季をイメージしたアニメーションが投影されます。
光と音と動物たちがどんなコラボレーションを見せてくれるのか…ぜひ一度、その目でお確かめくださいね。
メイン展示横にある「599 GUIDE」は、大きなデジタルサイネージで登山マナーや豆知識を学べる学習コーナーです。
「発見!高尾山の秘密」では、高尾山にまつわる数字をテーマに数々の歴史や魅力を紹介。
数字が一番大きく表示されるので、細かい説明を見ずに「これはなんの数字だろう?」と考えながら眺めれば、クイズのように楽しめます。
「高尾山マナー講座」では、登山のマナーを予習・復習できます。
ちょっとシュールだけど愛嬌のあるミュージアムのオリジナルキャラクター、ムササビ「むっさん」たちが、子どもでもわかりやすいように高尾山の登山マナーを教えてくれます。
「高尾山の歩き方」では、登山口近辺で配布している通常の高尾山マップには出ていない、ちょっと通向きなコースを含めた全10コースを紹介しています。
3Dマップを使った解説で登降差や距離感もわかりやすく、それぞれのコースの魅力を知ることができます。
総合案内の右手には、「599 SHOP」があります。
Tシャツやトートバッグ、ステッカーや文房具、「むっさん」のグッズなど、お土産にもぴったりのオリジナルグッズが販売されています。
数あるお土産の中でもおすすめしたいのが、多摩の森で採れた「多摩産材」を使用したグッズです。
定規は手に優しい感触で、高尾山散策のおともにぴったり。山で見かけた植物や昆虫などを観察する時に役立つかもしれません。
今後もグッズは増える予定とのことで、受注生産品の多摩産材のイスやテーブルもあります。気になる方は、総合案内までお問い合わせくださいね。
アクセスは京王線 高尾山口駅から徒歩4分、中央道・圏央道高尾山口ICより車で約2分。
施設内には駐車場・駐輪場がありませんので、車を利用される方は近隣の駐車場等をご利用ください。
駅近なので登山後の休憩にぴったりなのは言うまでもありませんが、実は朝一番の訪問もおすすめです。
朝は8時から開館しているので、登山前に立ち寄って知識を得ておけば、ハイキングもより楽しめるはず!その時は、ミュージアムで無料配布している「TAKAO 599 MAP」をもらうのをお忘れなく。
館内の案内表示はすべて英語対応しており、パンフレットも外国語対応のものが数種類用意されています。海外からのお客様にも、きっと高尾山の魅力が伝わることでしょう。
入館無料ですので、一日に何度立ち寄ってもOK!
年中無休で、一年中いつでも高尾山に触れられるのも魅力です。館内メンテナンスのための臨時休館日がありますので、ホームページで営業日をチェックしてからお出かけくださいね。
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