イタリア「アッシジ」巡礼の町で夕暮れ時の美しい風景に出会おう!

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イタリア「アッシジ」巡礼の町で夕暮れ時の美しい風景に出会おう!

イタリア「アッシジ」巡礼の町で夕暮れ時の美しい風景に出会おう!

更新日:2015/12/05 17:45

滝川 リョウのプロフィール写真 滝川 リョウ

イタリア中部「アッシジ」は中世の香りを残す美しい丘上都市。カトリック教徒の巡礼地として知られ、世界遺産に登録されています。見どころは「サン・フランチェスコ聖堂」、石造りの家並み、クリスマスの飾り物、「ロッカ・モンターレ(大城塞)」からの眺望。お時間の許す方はぜひ、夕暮れ時の散策を楽しんでみませんか?すてきな風景がきっと待っています!

「サン・フランチェスコ聖堂」は巡礼者の最終目的地

「サン・フランチェスコ聖堂」は巡礼者の最終目的地

写真:滝川 リョウ

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アッシジは、標高約1,300mスバジオ山の斜面に建つ町。この町へ至る道は決してなだらかではありませんが、巡礼者が世界中から訪れます。

巡礼者の最終目的地は「サン・フランチェスコ聖堂」。観光客にとっても町で一番の見どころです。アッシジの西の端に位置しており、夕刻になると背後から夕焼けに照らされます。真っ白な壁面が神秘的な表情をみせるのもそんな夕暮れ時の時刻。

こちらの聖堂にまつられているのは、中世時代に活躍したキリスト教の修道士「サン(聖人)・フランチェスコ」。「清貧」を掲げて活動しました。その精神は今なお多くの賛同者を呼び、アッシジを訪れる巡礼者の数は毎年数百万人にものぼります。「サン(聖人)・フランチェスコ」はアメリカ西海岸・サンフランシスコの地名の由来にもなっています。

「サン・フランチェスコ聖堂」の内部には、聖フランチェスコの遺骸や当時の僧衣が納められています。また、ジョットの描いた壁画「聖フランチェスコの生涯」やチマブーエの描いた「4人の天使を従えたマドンナと聖フランチェスコ」が展示されるなど、芸術品の宝庫。熱心に祈りをささげる信者の姿に、アッシジの清らかな静けさを感じる場所でもあります。

アッシジの家屋の玄関脇にある“もうひとつの出口”とは?

アッシジの家屋の玄関脇にある“もうひとつの出口”とは?

写真:滝川 リョウ

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「サン・フランチェスコ聖堂」をゆっくり見学した後は、道の両側を彩る家々をめでながら散策を楽しんでみてください。中世のたたずまいを今に伝える美しい家並みは、ただ見て歩くだけでも素晴らしい思い出となりますが、この地方ならではの“もうひとつの出口”の存在を知ると、さらに忘れられないものとなるはず。

アッシジの家屋の玄関脇には「死者の扉(Porta del morto)」と呼ばれる、“もうひとつの出口”があります。死者を運び出すときに使われるものなのですが、葬儀が終わると板や石で完全にふさがれてしまいます。つまり、普段は出入りできない扉。この扉には、死者が死後の世界へ安心して旅立てるようにとの思いが込められているのだとか。写真では中央付近、板でふさがれた出入口をご覧いただけるでしょうか。

ここでは死と隣り合わせだった中世時代の名残を見て取ることができます。今でもアッシジでは日常と死の世界を分かつ「死者の扉」が受け継がれているのですね。夕暮れ時の町並みを散策しながら、そんな扉に目を向けてみると昼間とは違った風景が見えてくることでしょう。

「プレゼーピオ(presepio)」をお土産にどうぞ!

「プレゼーピオ(presepio)」をお土産にどうぞ!

写真:滝川 リョウ

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さて、つづいてはお土産物屋さんへ。店内には素焼き風の、かわいい置物が並んでいます。キリスト降誕の場面を人形で表現した模型「プレゼーピオ(presepio)」。ナポリに専門店がたくさんあるので、ナポリが本場だと思われている方も多いようですが、実はアッシジが発祥の地なのです。先述の聖フランチェスコが考案したものだといわれています。

プレゼーピオのモチーフは、幼子イエスを抱いた聖母マリア、天使、羊、馬などキリスト教やイタリアの風習にちなんで選ばれています。クリスマス頃から1月6日の御公現祭(Epifania)まで各家庭や教会などで飾られるのが習わしとなっており、クリスマスシーズンにイタリアを訪れるとあちこちで見かけます。

ちょっとしたお土産にもなりそうなプレゼーピオ。アッシジを訪れた記念にいかがでしょう?

「ロッカ・マッジョーレ(大城塞)」から絶景を眺めよう!

「ロッカ・マッジョーレ(大城塞)」から絶景を眺めよう!

写真:滝川 リョウ

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お時間のある方は、町の北側の高台を目指してみましょう。「ロッカ・マッジョーレ(大城塞)」と呼ばれるかつての城塞の前には、ちょっとした広場があります。こちらの広場からは、ウンブリア州の全野を見渡せます。その眺めは本当に素晴らしく、東西にすそ野を広げるスバシオ山、遠くにきらめくスポレートやペルージャの街、加えて、アッシジの石造りの家々や、ライトアップされたいくつもの聖堂を眼下に一望できます。

歩いて訪れる場合は、ホテルや鉄道駅の売店などで詳しい地図を事前に入手されておくと便利です。ガイドブックの地図では「ロッカ・マッジョーレ」へつづく歩行者用の近道が省略されていることがあります。また、ぜひ歩きやすい靴での散策を。坂道をのぼったあとには、素晴らしい景色に出会えるでしょう!刻々と色合いを変える日没の時間帯は特におすすめです。

まとめ

世界的な巡礼地として有名な「アッシジ」。特に夕暮れ時は美しく、夕日に照らされた聖堂、少しずつ電灯のともる石造りの街並み、夕闇に包まれていく高台からの景色は、巡礼者のみならず一介の旅人をも大いに魅了してくれます。ローマやフィレンツェから日帰りで訪れる方も多いですが、お時間のある方は、ぜひ一泊以上滞在されることをおすすめします。

行き方などは下記のmemoをご覧ください。
また、映画『ブラザーサン・シスタームーン』では聖フランチェスコの生涯が描かれています。ご覧になると旅の参考になりますよ!

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掲載内容は執筆時点のものです。

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