更新日:2015/12/13 18:07
写真:万葉 りえ
地図を見る「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
これは、讒言(ざんげん)により、罪もないのに京の都から遠い大宰府へと流されることになった菅原道真公が、庭の梅に別れを告げたさいに詠んだといわれている有名な和歌ですね。
その道真公をしたって都から一夜のうちに飛んできたといわれている白梅。現在も太宰府天満宮の本殿前に植えられており、梅の開花の季節になると真っ先にほころびてよい香りを広げます。
「筑紫庵(筑紫庵本店)」があるのは西日本鉄道の太宰府駅から天満宮に向かって参道を進み、鳥居がある辻から左方向へ入ってすぐの場所。昼時だと、そんなに大きくない店の前に何人もの方が注文品ができ上がるのを待っている姿があるはずです。
写真:万葉 りえ
地図を見る写真では大きさがわかりにくいかもしれませんが、全国展開しているいくつものハンバーガーチェーン店のハンバーガー類と比べると、バンズは大きめ。
ちょっと焼かれてこんがりしたバンズに注文に合わせて具材を挟んでいくのですが、一番人気は、やはり「太宰府バーガー」です。
揚げたてのから揚げのうえに、自家製タルタルソースがかかったキャベツやレタスなどの野菜がたっぷりと挟まれています。
太宰府と梅は、切っても切れない縁があります。香ばしいから揚げの下には梅肉ソース。梅というとすっぱいという感覚が強いのではないかと思いますが、さっぱりした味わい。よほどすっぱいものが苦手な方以外は美味しくいただける、酸味をおさえた味になっています。
写真:万葉 りえ
地図を見る太宰府天満宮は学問の神様として特に有名なので、受験祈願でいらっしゃる方も多いことでしょう。
そんな場合は「合格バーガー」はいかがでしょう。こちらはから揚げではなく、チキンカツ入り。「カツ」=「勝つ」につなげて、力が発揮できますように!天満宮の参拝と、合格バーガーで、鬼に金棒としましょう。
見わけがつきにくいと思いますが、こちらの写真に写っているのは「筑紫庵バーガー」になります。
筑紫庵バーガーもメインは揚げたてのから揚げですが、こちらは梅味ではなくちょっとピリ辛の味付けで、やはり食が進みます。
店の前に人がたくさんいたとしても、テイクアウトの人も多いので店内はすいていることもあります。店頭で注文してから店内で待てばいいので、観光で疲れたときなどには助かります。
写真:万葉 りえ
地図を見る地鶏の店筑紫庵は、太宰府バーガーで有名になり、これまで色々なメディアでとり上げられてきました。
店内の白いペンキで塗られた壁には、マスメディアでこの店をとり上げたさいに訪れたレポーターの人々のサインが番組名などとともに書き込まれています。
バーガー類を中心に紹介しましたが、バーガーだけでなくから揚げの注文も多く、修学旅行で来た生徒たちが数人でつまんでいる姿をよく目にします。また、地元で続けてきた店だから、夕食のおかずの一品に買って帰るという利用もあるんです。
この店では、店内で食べる場合でもすべて持ち帰ることができる状態で渡してくれます。ですから、バーガーだけではちょっと物足りないという時には、から揚げを追加してみるのもいいですよ。
太宰府天満宮の参道には食べ物を売る店がたくさんあり、筑紫庵のすぐそばには豚まんの人気店などもあります。
太宰府でいろいろなお店で好きなものを購入するのも楽しみですね。ただ、においなどの問題もあるので、それぞれ、その店以外で購入した食べ物を持ち込んで食べるのはマナーとしてやめておきましょう。
ここならではの揚げたてのから揚げバーガー。太宰府の思い出にぜひ食べていってくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
万葉 りえ
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