写真:Hiroko Oji
地図を見る伊・シチリア島南東部のシラクーサから列車で約30分、バスなら約1時間で到着するのは、バロック装飾の美しい小さな町ノート。バス停があるのは町外れの市民公園前で、この奥に、町への入り口ともいうべきレアーレ門があります。ブルボン家のフェルディナンド2世を称えて造られた小ぶりの凱旋門といえるこの門をくぐると、町の大通りヴィットリオ・エマヌエーレ通りがまっすぐ続きます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るノートの町並みは、カターニアより南のノート渓谷の町々と同様、17世紀の大地震の際に壊滅状態となりました。その後、元あった場所から10キロほど離れたところに、バロック様式の建築によって再建され、その美しさが認められて、2002年に世界遺産として登録されるようになりました。
見所はメインストリートのヴィットリオ・エマヌエーレ通りとニコラチ通り周辺に集中しています。特に坂道になったニコラチ通りは、両側は、軒下に優美でダイナミックな彫刻が施されたバルコニーのオンパレード。その坂道を上り詰めると教会があり、さらにバロック様式の建物が建ち並ぶカブール通りへと繋がっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るニコラチ通りでは、一つのバルコニーだけでもそれぞれ違った表情の人面や動・植物などの彫刻に出会えますが、そのバルコニーが何段にも何列にも並ぶ様は壮大そのもの!バルコニーにいると見えない装飾が通りからなら見上げるだけでOK!軒下だけでなく窓の上部にも注目しましょう。
一つひとつの人物像の表情が違うのも面白く、その隣や上下のバルコニーでは動物であったり仮想の生き物であったりと多種多様!彫刻装飾に圧倒され、よくぞここまで細密で美しいものが揃ったものだと目を瞠るばかりです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る建物のバルコニーばかりでなく、通り沿いに点在する教会も素晴らしい姿を見せています。
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りにある大聖堂は、横幅の広い開放感あふれる階段の上にあり、両側に鐘楼が設置された存在感の大きなもので、内部は3廊式になっています。又近くには同じような立派な造りの教会がいくつかあり、どれも小さな町にもかかわらず見事な設計です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町外れの市民公園は広い敷地に緑溢れる市民の憩いの場となっています。端からはノート渓谷の緑豊かな風景が眺められ、所々にベンチが設置されています。近郊からのバスが発着するバス停がそばにあって、バス待ち時間にも利用できるのが嬉しい所です。
ノートの町は素晴らしい装飾彫刻に出会える素敵なところですが、小さな規模なので、半日もあれば十分歩き回れます。近くのラグーザもしくはシラクーサなどで宿泊するか組み合わせるかして、バスや列車を利用して訪れるのにちょうど良いでしょう。車窓風景も素晴らしいので、移動時間もたっぷり楽しんでくださいね。
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(2023/12/7更新)
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