写真:安藤 美紀
地図を見る「杜の賑い」とは、昭和56年(1981年)に、交通公社協定旅館連盟(現JTB協定旅館・ホテル連盟)の25周年記念事業、JTB創業70周年記念商品の位置付けで企画・誕生したものです。今回の開催で126回目となります。
「杜の賑い」の第1回目は石川県から始まって、今回北陸エリアで開催するのは8回目。富山で開催されるのは、なんと30年ぶりです!富山では久々の開催ということもあり、北陸新幹線・富山駅から徒歩2分の場所にある、会場のオーバードホール(富山市芸術文化センター)には、外国人観光客含め約4,000名が詰めかける大人気イベントとなりました。
富山には、毎年9月上旬に行われる民謡行事 越中『おわら風の盆』を始めとしてお祭りや民謡がたくさんあり、今でも世代を超え脈々と受け継がれています。「杜の賑い」では、そんな富山方のお祭りや民謡などの伝統芸能を、最新の映像・音響技術で演出。楽しくてワクワクする最高峰のエンターテイメントに仕上げています。
写真:安藤 美紀
地図を見る「杜の賑い・富山」で一番の見所は、富山の三大民謡(越中 おわら節・こきりこ節・麦屋節)を使った3つの演目です。
■越中八尾『おわら風の盆』
八尾(やつお)地域に300年以上伝わる、富山を代表する民謡踊り。笠を持った男女の踊りが美しい!と全国的にも有名です。しっとり洗練された所作に見入ってしまいます。
■五箇山民謡『こきりこ踊り』
世界遺産の合掌造り集落 五箇山(ごかやま)を代表する、日本一古い民謡。2本の竹を打ち鳴らす“こきりこ”や踊り手の方が持つ“ささら”など、日本古来の楽器の音色を聞くことができます。
■五箇山 『麦屋節・傘踊り』
平家の隠れ里 五箇山に残る民謡 麦屋節(むぎやぶし)に合わせて、紋付袴の男性が笠を使って“動”と“静”を表現しています。
富山民謡は三味線や胡弓を使った曲が多く、どこか切ない音色が心に残ります。今回ご紹介した3つの演目も、哀愁を帯びた富山民謡と踊りにスモークや光の演出など最新の技術が絡みあい、美しく切ない情景が蘇ってきます。
提供元:株式会社ジェイティービー
地図を見る「杜の賑い・富山」では、過去の開催県から応援にかけつけてきた、他県の伝統芸能も見ることができます。
思わず鳥肌がたつほど大興奮したのが、石川県輪島市の演目『御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)』。この演目は、仮面と海藻をかぶり太鼓を打ち鳴らす村人たちが、上杉謙信を撤退させた“夜襲”を由来としたもの。
「うぉ〜!!!」
という雄叫びとともに、髪を振り乱しながら太鼓を打ち続ける気迫がとにかく凄い(そして怖い!)。戦をすることなく上杉謙信を撃退した“夜襲”がベースになっているため、鬼気迫るものをビンビン肌で感じることができるのです。
モクモク焚かれるスモークマシーンと色鮮やかなレーザー光線の効果が加わり、一度見たら忘れられない演目!驚きです。
写真:安藤 美紀
地図を見る次回「杜の賑い」開催予定の沖縄県から応援でお駆けつけたのは、日本でも大変珍しい琉球獅子舞とエイサー。
本土の獅子舞に比べると、琉球獅子舞は表情豊かで顔も体も超ビッグサイズ。客席の後方から登場する琉球獅子舞は、フサフサした毛を揺らしながら会場全体を盛り上げます。
「杜の賑い」は、富山に関しては30年ぶりですが、沖縄では昭和59年から毎年1回行われている馴染み深いイベント。沖縄は33年連続で「杜の賑い」を行っていて、一番最初に演者として出演した人の中で、既におばあちゃんになっている方もいるそう!さらに次回のイベントでは、その方のお孫さんが演者として出られるとか。
このイベントは地元活性化に貢献するだけでなく、そこに住んでいる方の“世代の繋がり”も感じられるのです。
提供元:株式会社ジェイティービー
地図を見る「杜の賑い・富山」のラストを飾ったのは、約100名のよさこいダンサーと富山の民謡歌手 林道 美由紀さんのコラボによる新しいサウンドミュージック『きときとビート』です。
一番驚いたのが、ダンサーの数が圧倒的に多いのにも関わらず、動きがビシッと合っていること。アップテンポな曲なのに、きびきび&激しく動く姿はかなりかっこいい!よさこい鳴子をもって踊る『きときとビート』は、気分爽快です。
ちなみに、キトキトとは富山弁で“生き生きとした”という意味があります。…まさにキトキトした富山のよさこいダンサーに、新しいパワーをたっぷりいただきました!
「杜の賑い」は、伝統芸能を初めてみた人でも、分かりやすくテンポが良い構成になっているのが魅力です。
…でも、伝統芸能って難しいのでは?
と思った方、むしろその逆です!「杜の賑い」は最初から最後まで、ワクワクしながら楽しむことができるでしょう。
次回は、2016年1月23日(土)と24日(日)に沖縄で開催される予定。さらには2016年9月、北海道新幹線開業を担う北海道の函館にて開催されることになりました。沖縄と北海道の伝統芸能が堪能できる「杜の賑い」を、ぜひご自身の目と耳で確かめてみてはいかがでしょうか?
【※この記事は 株式会社ジェイティービー とのタイアップです。】
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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