ご紹介する「来宮神社」は、伊豆急「河津駅」北口より、徒歩10分の場所にあります。
河津観光協会や地場品などの売店を併設する「河津桜観光交流館」を目印にして、更に真っ直ぐ歩くと、こちらの鳥居が見えてきます。
神社は、平安時代に創建され、源頼朝の崇教厚かった神社と云われる古社。境内に生える国指定天然記念物の大楠が有名で、近年はパワースポットとして人気を集めています。
鳥居の傍らに見える大きな木がそうかと思いきや、この木ではなく、御神木は、本殿の左後ろにあります。
早速、鳥居をくぐって、境内に入ってみることにしましょう!!
こちらは本殿です。
ここの祭神は、杉桙別命(すぎほこわけのみこと)で、神様に因んで「杉桙別神社」とも呼ばれています。祭神の名前は、見慣れないような漢字が入っていて、少しだけ堅苦しく難しいイメージかもしれませんが、実はこの神様は、少し面白い神話が残されているんです。
「昔、この神がお酒を飲んで寝てしまったところ、火事に気付かず、鳥が河津川から水を運んで火を消した」という、神様らしくないようなユニークなお話。この故事から、毎年12月の約1週間の間に限って、神社の氏子は、お酒や鶏肉、卵を食べないようにする特有の習慣「鳥精進・酒精進」がこの地域では残されています。
こんな話を聞くと、神様に親近感が湧いてしまいますよね?
神様について、分かって頂いたところで、お次は御神木の大楠をご覧頂きましょう!
こちらが、大楠です。
本殿の左側へ回った所にあり、手前に生えた若木より遥かに大きく、一目見ただけで幹などの貫禄の違いが分かります。大楠は「来宮様の大楠」とも呼ばれ、高さは約24m、周囲約14m。当然、カメラに納まりきれない大きさで、空高く雄大にそびえています。
木の周囲を歩くと、地を這うように根が延びていて、所々ゴツゴツと根がそのまま露出しています。大地から丸ごと栄養を得ているようで、その様子を見ると力強ささえ感じてしまいます。躍動感溢れる幹を目にすれば、生きる気迫が伝わってくるようで、息遣いまで聞こえるかのよう。千年も行き抜いてきた勇ましく素晴らしい大楠を目の前に、大きく深呼吸して木からパワーを貰ってみませんか?
如何でしたか?
来宮神社は、年間を通じて参拝できます。参拝の際は、ゴミを落とさない騒がないなど、マナーを守って拝観下さい。
神社の近くを流れる河津川沿いは、早咲きの桜で知られる河津桜の名所です。2月頃から「河津桜まつり」が開催されるので併せて訪れても良いですね。
来宮神社の大楠は、千年も生き抜いてきた国指定の有数な巨木。聖域に生えるそんな木を間近で見て、けがれを落として、一新してみる旅は如何でしょうか?
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索