写真:Kaycom D
地図を見る創業から約500年の「四万たむら」は、四万温泉最古の老舗温泉宿。宿の前の「田村坂」を上って行くと、たむらのシンボル茅葺屋根の立派な玄関が見えてきて、いやがおうにも期待が高まります。
入母屋造りの玄関を入ると畳敷きになっていて、左側に広いロビーがずっと奥まで続き、右手には趣のあるこじんまりとしたフロントがあります。まずはそこでチェックインですが、チェックインの記入用紙にはすでに名前も住所もみんな記入済みで、お客さんはサインだけすればいいという親切な心遣い。
宿の周りは海抜650mの広大な「たむらの森」に囲まれていて、空気が美味しい上とても静か。また、館内の水道から出てくる水は、上信越国境三国山脈の稲包山からのミネラルを豊富に含んだ新鮮な水で、疲れた体にはうってつけの環境が整っています。
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地図を見るいくつもの部屋タイプがありますが、ここでは眺めのいい「水涌館」最上階の「メゾネット特別室」をご紹介します。一階が和室、二階がツインのベッドルームになっていて、ドアを入った先に二階への階段があります。ベッドルームにはセミダブルのベッドがふたつ用意されていますが、広々とした和室に布団を敷いて寝るのもOK。
「水涌館」は、四万たむらでは「プレミアム木涌館」と「金涌館」の間のクラスの部屋で、旅館の中では一番高台にあります。そのため大きな窓からは四万の山並みが一望。ロビーやお風呂からは遠いのですが、その分「プレミアム木涌館」よりはリーズナブルな価格で泊まることができます。「たむらで贅沢気分を味わいたいけど、ちょっと予算も抑えたい」という場合にはおすすめのお部屋。
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地図を見る四万温泉は「四万(よんまん)の病に効く湯」として伝えられ、「上州三名湯」とともに「日本三大胃腸の名湯」としても有名です。
「四万たむら」のお風呂は、貸切も含めると全部で7箇所(大浴場「甍の湯」・露天風呂「森のこだま」・幻の湯「竜宮」・檜風呂「御夢想の湯」・庭園露天風呂「甌穴」・美肌の湯「岩根の湯」・貸切風呂「クリスタル」)あり、他に飲泉所もあるので、胃腸が気になる人はぜひ飲んでみましょう。
温泉は、7箇所の源泉地から湧き出るメタケイ酸豊富な無色透明・弱食塩泉で、保湿力の高い美容液のようなお湯。24時間源泉かけ流しで、湯守の方がきちんとお湯の管理をしてくれているので、いつでもいい状態で入ることができます。
露天風呂は「森のこだま」と「甌穴」、「竜宮」ですが、「竜宮」の方は川のすぐ脇に位置しているため、川の水が増すと水中に消えてしまいます。いくつかあるお風呂の中でも、内湯の「甍の湯」は男性が一階、女性が二階の吹き抜けになっていて開放感抜群。広くて天井も高く、温度の違う浴槽が4つもあっておすすめ。「岩根の湯」と「御夢想の湯」はどちらも少し小さ目ですが、「岩根の湯」には打たせ湯と温泉蒸し風呂があり、「御夢想の湯」からは「甌穴」へ行くことができます。
また、「四万たむら」に宿泊すると系列の「四万グランドホテル」のお風呂にも入ることができるので、滞在中はまさに温泉三昧。ぜひ連泊して楽しんでください。
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地図を見る料亭「山桜」の個室でいただく夕食は、季節感あふれる本格懐石料理です。目にも美しい料理が並ぶ脇に御品書きがあり、献立一覧の他に風流な挨拶文も添えられています。
どれも手が込み体に優しい食材が使われた料理なので、疲れた体にもスルスルと吸収されていく感じ。美味しいのはもちろんですが、すべてに気が使われているのが伝わってきて、食べているこちらを幸せな気分にさせてくれます。
朝食は、胃腸に効く温泉を使った「源泉粥」と和食のバイキング。お粥はかなり粘り気があり、お粥と言えど食べ応えがあります。御惣菜の種類もたくさんなので、朝からバランスのいい食事ができるでしょう。
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地図を見る館内や敷地内には、ラウンジやバー、エステサロン、カラオケの他、中庭には足湯やジャグジー、温泉玉子を作る場所、飲泉所、プールもあります。さらにプールサイドには、「たむらの森の名水」を祀った小さなお堂も。
また、館内のいろいろなところにあるちょっとした飾りや展示物、建物の造りなどが目を引くので、ぜひ湯めぐりの間にあちこち探検してみてください。特に「四万たむら」の歴史が詰まった玄関奥にある展示部屋には、古い写真や調度品、仏像など貴重な品がたくさんあるので足を運んでみましょう。入母屋造りの茅葺屋根の玄関とともにじっくり見学してください。
さらに、ロビーにあるお土産処「茂三郎」には、たむらのオリジナル製品も置いてあるのでこちらもチェック。
歴史のある高級旅館だと、ちょっと堅苦しいイメージがありますが、ここ「四万たむら」はつかず離れずの接客で、ヘンに気を遣うことなくゆっくり過ごすことができます。また、館内の飾りや料理に至るまで、ちょっとした気遣いがあちこちで感じられ、これぞ「日本のおもてなし」というのを満喫できるでしょう。旅行の後数年経ってからでも「あの旅館良かったな〜」と思えるお宿です。
※四万温泉については関連MEMOに記載の「四万温泉の見所と楽しみ方!四万ブルーの絶景から温泉発祥の地まで」も参考にしてください。
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(2024/4/19更新)
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