写真:やま かづ
地図を見る香港の都会の喧騒を離れて自然を楽しみながら歩くことができる「香港トレイル」は、全行程50kmからなり、8ステージに分けられています。そのうち、最終ステージである第8ステージ(17km)の一部が「ドラゴンズバック」で、アジアのベストハイキングに選ばれました。
人気のゆえんは、龍の背中のような尾根を歩きながら、さまざまに表情を変える沿岸の風景が楽しめることと、何といっても、そのアクセスのよさです。MTR筲箕灣(シャウケイワン)駅から2階建てのバスに揺られること20分、もうそこには、「ドラゴンズバック」へのトレッキング道入り口が待っています。
写真:やま かづ
地図を見るトレッキング道入り口からしばらくは上り階段が続き、その後、山道へと変わります。ところどころ目の前がぱっと開けて、沿岸の風景が目に飛び込みます。
最初のうちはうれしくて、景色が開けるたびに「オ〜!」と歓喜の声を上げたり写真を撮ったりと、なかなか歩みが進みません。しかし、そんなことを幾度か繰り返しているうちに、いきなり視界が広がります。
そう、このあたりから「ドラゴンズバック」が始まります。はるかかなたまで続く尾根は、まさしく龍の背中。さわやかな風が吹く中、眼下に広がる海辺の景色を見ながら歩いていくのは非常に気持ちのいいものです。
写真:やま かづ
地図を見る龍の背中をどんどん歩いていくと、ひときわ見晴らしのいい展望スポットに到着。ここが、標高284メートルの打爛埕頂山(シェックオー・ピーク)です。
右側遠くに見えるのが石澳(シェックオー)ビーチ、そして、左側に見えるのが、このトレッキングの終点、大浪湾(タイロンワン)ビーチで、その眺めは絶景です。また、自分の後ろには、つい先ほどまで歩いてきた龍の背中の小道が、そして目前には、この先、まだまだ続く龍の背中が一望できます。
香港の街を歩いていただけでは決して出会うことのない風景が、今まさに大きなキャンバスとなって広がっているさまに、感激もひとしおです。
写真:やま かづ
地図を見る龍の背中「ドラゴンズバック」を下り切ったあたりに、このトレッキングコースでは唯一、都会の景色を拝むことができる休憩ポイントに到着します。
眼下に広がるのは、MTRの東の終着駅、柴湾(チャイワン)周辺の景色ですが、香港の下町の風景とはいえ、やはり、高層ビルが林立するさまは「ザ・香港」です。
写真:やま かづ
地図を見るトレッキングコースは、急な上り坂、海が見える龍の背中と続き、そして、大波が押し寄せるビーチ、大浪湾(タイロンワン)で終わります。全長17km、約3〜4時間のトレッキングコースは目まぐるしく風景が変わりますが、ゴールがビーチというのはとっても魅力的です。
また、ビーチ周辺にはちょっとした食事ができるレストランやカフェがありますので、トレッキングで疲れた体を休めるのには最適です。
ちなみに、終着点、大浪湾の名前の由来は、何一つ遮るものがない入り江に、一年を通して数メートルの大波が押し寄せるからです。英語でも「ビッグウオーターベイ(Big Water Bay)」と呼ばれており、香港ローカルのみならず、香港在住の欧米人の間でもサーフィンのメッカとなっています。
「ドラゴンズバック」へのアクセスは簡単です。あなたも、香港の都会の喧騒から離れて、世界的にも有名なトレッキングコース、龍の背中を歩いてみませんか?
行き方:MTR筲箕灣(シャウケイワン)駅A3出口前にバスターミナルがあります。9番「石澳(シェックオー)」行きバスに乗り、「土地湾(トテイワン)」で下車。バス停近くにトレッキング道入り口があります。
帰り方:大浪湾(タイロンワン)の駐車場から「MTR筲箕灣」行きの小巴(ミニバス)に乗って終点で下車。あるいは、大通りまで出て、9番「筲箕灣」行きのバスに乗ると、終点のバスターミナルに戻ります。
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(2023/12/10更新)
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