写真:やま かづ
地図を見るシンガポール料理で有名な「海南鶏飯」やタイ料理の「カオマンガイ」は、鶏ガラスープで炊いたご飯に蒸した鶏をのせたものです。
しかし、香港の「切鶏飯(チッガイファン)」は普通の白ご飯に蒸し鶏をのせただけのものなので、味はよりシンプルです。それだけに鶏の蒸し加減とネギ塩だれが味の大きな決め手となります。ともすれば、淡白であっさりし過ぎる蒸し鶏ですが、味の濃いネギ塩だれが鶏の旨みをぐっと引き出してくれます。そんな「切鶏飯」は香港リピーターの中でも一押しのメニューです。
傍らに添えられているのは湯通しした青菜、油菜(ヤウチョイ)で、お店によってはのっていないこともありますので、あしからず。
写真:やま かづ
地図を見る日本の焼き豚もおいしいですが、ここ香港のチャーシューは香辛料をつけてローストした後、さらに甘みをつけて仕上げるので、独特な食感とジューシーさが楽しめます。
通常、「叉焼飯(チャーシューファン)」は、白ご飯にチャーシューをのせて醤油ベースのたれがかけられているのですが、ちょっとお上品なお店では、白ご飯とチャーシューが別盛りになっていたり、油菜が添えられていたりします。
ちなみに、「叉焼飯」も「切鶏飯」も両方楽しみたいなら、豚と鶏が白ご飯の上で共演している「叉鶏飯(チャーガイファン)」がお勧めです。
写真:やま かづ
地図を見る日本でお粥といえば、体調の悪いときやちょっと小腹がすいたときに食べるものと相場は決まっていますが、香港のお粥、いわゆる中華粥は、そんな日本の概念を超越しています。
だしのきいたスープで米粒がわからないほど、じっくりと煮込んだ「粥(チョッ)」は濃厚な味わいでボリュームたっぷりです。さらに、皮蛋(ピータン)と牛肉が入った「皮蛋牛肉粥(ピータン・ガウヨ・チョッ)」なら、それだけでおなかいっぱい、大満足の一品となります。
さらにさらに、サイドメニューの定番、中華風の細長い揚げパン「油條(ヤウティウ)」をお粥に浸して食べれば、炭水化物のダブルパンチ、お米と小麦粉で胃袋はドド〜ン!
お粥なのに、非常に腹持ちのいいガッツリ系、ぜひお試しください。
写真:やま かづ
地図を見る香港で焼き飯といえば、これ!「揚州炒飯(ヤンジョウ・チャオファン)」です。豚肉やエビ、野菜を卵と一緒に炒めた、日本でいうところの五目焼き飯は、米粒一つずつがパラパラ。そして、その一粒一粒がたとえようなないウマさなんです。
どうして焼き飯に「揚州」という名がついたのかというのは諸説ありますが、さまざまな具材を贅沢に使うことで、かつての栄華を誇った揚州をイメージして名づけられたという説が有力なようです。
写真:やま かづ
地図を見る「煲仔飯(ボウジャイファン)」は素焼きの土釜で炊いたご飯の上に肉や野菜をのせたもので、日本のようなだし汁で炊いた釜飯とは違います。
年中食べることはできますが、やっぱり、気温が低くなってくる冬場に食べるのがベストです。街なかの食堂でも、「冷やし中華始めました」ならぬ「煲仔飯始めました」のビラが店頭に張り出されることもあり、フーフー、ハフハフ食べる「煲仔飯」は香港の冬の風物詩ともなっています。
「煲仔飯」の中でも特にお勧めなのが、牛肉に卵がのせられた「牛肉煲仔飯(ガウヨ・ボージャイファン)」です。香ばしいおこげに半熟卵が絡まって、この上ないおいしさです。
牛肉のほか、シイタケと鶏肉、中華サラミなど、いろいろな具材の「煲仔飯」がありますので、香港滞在中、毎日食べても飽きません。
お米を主食とする日本人、香り高い白ご飯もいいけれど、おかずと一体となった「香港ごはん」もまた違ったおいしさがあります。
街をぶらっと歩いていれば、至るところで出くわす「香港ごはん」。さっと気軽にお店に入って、香港人と肩を並べて食べるそのローカルグルメも立派な中華料理です。
あなたも、次回の香港旅行にぜひ「香港ごはん」をご賞味ください。
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(2024/3/28更新)
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